私の両親の家系は、家系図をたどればそこそこ長寿の家系だと思う。
そんなこと言っても私の父上は兄弟で一番最初に死んだのだが・・。
父上は5人姉弟で、現在は3人は存命で、長男である父上と次男である叔父は病死だが
父上の姉は86歳で現在も元気である。あくまで家系でみれば長寿だと思う。
母方も祖父母も85歳までは生きてたし祖父母の兄弟もそこそこ長寿。
家系的には長寿なのだが、母の兄弟には疑問がある。
私の祖母は合計7人の子供を産みました。その第一子で長女が母上で現在79歳。
すぐ下の年子の弟である長男の叔父が現在78歳。次男の弟が38歳で交通事故死。
三男が現在74歳、四男が6歳のときに学校で遊んでたとき頭に石が当たり後日死亡。
五男が1歳で栄養失調で死亡(戦後で食べ物がなく祖母はお乳が出なかった)
六男が56歳で事故死。兄弟の半分は短命なのである。
基本的には長寿なのだが、亡くなる兄弟は事故死などが多く短命な不思議な兄弟だ。
話は変わるのだが、双子の割合というのは一番多いのが黒人らしい。
とくに双子の出産率の上位3位はアフリカ諸国です。
黒人 → 白人 → 黄色 という割合で、アフリカに多いというのは生存率に比例しているらしい。
栄養失調や疫病などで赤ちゃんの死亡率の高いところは双子の確立が高いらしい。
いかにも生命が生き残るための当然の摂理である。
またまた話は変わるのだが、640年に渡りヨーロッパに君臨していたハプスブルグ家。
オーストリアを拠点にして政略結婚にて領地を拡大してきたのだが1496年に
スペイン王女との結婚でスペインをも支配下におき、その後ハプスブルグ家はオーストリアと
スペインとで分かれ別々の王家として歩むのですが、このスペイン・ハプスブルグ家が
祟られてる。
『 日の沈むことなき帝国 』と言われ本家オーストリア・ハプスブルグ家を凌ぐ繁栄を
するのですがたった5代で200年あまりで王家は断絶してます。
徳川家は264年ですが15代続いてますし、徳川が終わったのは時代が変わっただけで
血筋は今でもありますから、スペイン・ハプスブルグ家がいかに短かったのがわかります。
なぜ、短命に終わったのか・・・?
そこには本家である血筋を絶やさないようにするあまりに、宗教上の理念に反しても
禁じ手を犯したからです。そう近親結婚です。
昔は近親結婚で家系を守ってきた王室は多かったです。なにも珍しいことでも禁じ手でも
なかった事実はありますが、何が禁じ手かというと産まれた子供に身体的問題が生じる
これもまた紛れもない事実で、結果、現在は禁じ手なわけです。法律で禁止してる国も多い。
スペイン・ハプスブルグ家の初代当主、カルロス1世は、オーストリアとスペイン王家の
最初の結婚で生まれた嫡男です。
このカルロス1世がスペイン・ハプスブルグ家を『 日の沈まぬ帝国 』にまで導きます。
カルロス1世の子供、フェリペ2世の時代にスペイン黄金期を迎え、さらなる領地拡大に
勤しみブラジル、フィリピン、ポルトガルまで支配下におきます。
いっけん無敵なこのフェリペ2世には大きな悩みがありました。
3度も結婚したのですが妻も子も病気やお産で次々と亡くし41歳にして独身、世継ぎ無し。
王としては最大のピンチ!! 一夫多妻なら問題は無いのですが、カトリック盟主である
ハプスブルグ家は宗教上の規則に従い、王妃の子供だけを世継ぎとしてましたから
さぁ大変!
お妃選びにも宗教の問題が足枷になります。カトリックはカトリック以外とは結婚できません。
じゃぁ、カトリック教徒なら誰でもいいのか?誰でもいいわけがない。
カトリック教徒なら町の鍛冶屋の娘でもいいかってわけにはいかない訳です。
それなりの家系の子女でなければなりませんから、お妃選びは狭き門です。
カトリックで良家の子供が産めそうな年齢のプリンセスでなければ妃にはできません。
しかもフェリペ2世はすでに3度も結婚してますからね、お妃運がないことこの上ない。
41歳の嫁も世継ぎもいない王は焦ったあまりにタブーを犯す。
実の妹の娘、つまり姪と結婚する決心をするのです。
当時でもローマカトリックは近親婚は禁止してます。叔父と姪の結婚は完全にタブーです。
ですがカトリック本山よりも力が強いハプスブルグ家は、結婚を許可させてしまします。
姪ですと3親等です。しかも、その姪の父親はフェリペ2世にとっては従兄(弟)にあたります。
同じ血しか流れてないんじゃないか?ってくらい濃くなります。
フェリペ2世は姪のアナとの結婚で5人の子供をもうけますが4人夭折し、唯一残ったのが
男との子であるフェリペ3世となります。
このフェリペ3世も近親婚で世継ぎを残し、これがフェリペ4世。
このフェリペ4世は政治には全く興味がなく「 無能王 」とのあだ名がついてます。
そしてこれまた、近親婚の祟りで最初の妻との間には8人もの子供を作りますが
次々と夭折し妻にも先立たれ、45歳で独身、世継ぎなし。
王が無能でも王朝は潰れません。潰れるということは世継ぎがいないということです。
無能であっても子供さえいれば・・ですが、子供も次々に死んでいく・・。
フェリペ4世、この王もまたタブーを犯す決心をします。祖父であるフェリペ2世がしたように
自分の実の妹の娘、30歳年下の姪と結婚し世継ぎを残す決心をするのです。
初代王であるカルロス1世はスペイン王家の娘との子供です。
ですが歴代の王の残された絵画をみてもスペイン系には見えません。
スペインはイスラムに支配されてたこともありますし当時から人種の坩堝で、肌の色は褐色系
髪もブルネットや黒髪系で目の色も比較的、ブルネットや黒目といった濃い色です。
では何故、歴代王をみてもスペインの血を混ぜなかったのか?
スペイン・ハプスブルグ家の本家はオーストリアです。オーストリアの王家が支配した国が
スペインなのです。政略結婚で領地を拡大させてきたとはいえ、支配したものと
支配されたものです。支配した国の人間と結婚し血を混ぜるということは王家としての
ランクが下がるという考えなのです。
2009年にスペインの大学がある研究結果を発表しました。
『 近交係数 』という遺伝学で使われる近親婚で使われる度合いを示す数値を
スペイン・ハプスブルグ家に当てはめた数値を発表しました。
【 近交係数 】
いとこ同士の結婚の場合その子供は1/16、約0.06です。
親子、兄妹間で生まれた子供は1/4、0.25です。
研究の結果、初代カルロス1世の係数が0.025という数値に対し、4代目のフェリペ4世の
子供は(5代目)0.254という数値でした。
これはわずか5代で近交係数が10倍になり、フェリペ4世の子供は親子、兄妹間で生まれた
数値より高いということです。
フェリペ4世は姪と結婚しますが中々、男の子に恵まれませんでした。
52歳でやっと待望の男子ができますが4歳で亡くなります。
失望していたところに最後の奇跡が起きます。56歳にして再び男の子を設けます。
ですが王家も国民も希望は持てません。この最後の王であるカルロス2世はなんとか39歳
まで生きますが、世継ぎは残せずこの世を去ります。
5代、およそ200年でスペイン・ハプスブルグ家は断絶します。
今で考えても凄まじい血族結婚を繰り返した結果、生まれてくる子供は短命で
しかも生き残っても身体的に何らかの障害があるまま生きていかなければなりません。
当然ですが、近親婚を繰り返すことでどういう子供が生まれるのかを気づいて無いはずは
ないのです。
ですが、一人でも本家と同じ血筋を残すことが大事だという結論を出してきたのです。
長寿であること、短命であること(事故死以外)は遺伝子が深くかかわってるように思います。
いまや日本も少子化で、それぞれの家系もいづれどこかでは絶えてしまう可能性が
そう遠くない未来にある。国はそのようなことを考えなくてはいけない。
ですが、タブーを犯してまで血を残すということは、いづれ断絶する運命なのだと思います。
この絵画はフェリペ4世です。
スペイン・ハプスブルグ家の近親婚の身体的特徴であるのが「しゃくれ」です。
この家系はとにかく「しゃくれ」が多いです。

そんなこと言っても私の父上は兄弟で一番最初に死んだのだが・・。
父上は5人姉弟で、現在は3人は存命で、長男である父上と次男である叔父は病死だが
父上の姉は86歳で現在も元気である。あくまで家系でみれば長寿だと思う。
母方も祖父母も85歳までは生きてたし祖父母の兄弟もそこそこ長寿。
家系的には長寿なのだが、母の兄弟には疑問がある。
私の祖母は合計7人の子供を産みました。その第一子で長女が母上で現在79歳。
すぐ下の年子の弟である長男の叔父が現在78歳。次男の弟が38歳で交通事故死。
三男が現在74歳、四男が6歳のときに学校で遊んでたとき頭に石が当たり後日死亡。
五男が1歳で栄養失調で死亡(戦後で食べ物がなく祖母はお乳が出なかった)
六男が56歳で事故死。兄弟の半分は短命なのである。
基本的には長寿なのだが、亡くなる兄弟は事故死などが多く短命な不思議な兄弟だ。
話は変わるのだが、双子の割合というのは一番多いのが黒人らしい。
とくに双子の出産率の上位3位はアフリカ諸国です。
黒人 → 白人 → 黄色 という割合で、アフリカに多いというのは生存率に比例しているらしい。
栄養失調や疫病などで赤ちゃんの死亡率の高いところは双子の確立が高いらしい。
いかにも生命が生き残るための当然の摂理である。
またまた話は変わるのだが、640年に渡りヨーロッパに君臨していたハプスブルグ家。
オーストリアを拠点にして政略結婚にて領地を拡大してきたのだが1496年に
スペイン王女との結婚でスペインをも支配下におき、その後ハプスブルグ家はオーストリアと
スペインとで分かれ別々の王家として歩むのですが、このスペイン・ハプスブルグ家が
祟られてる。
『 日の沈むことなき帝国 』と言われ本家オーストリア・ハプスブルグ家を凌ぐ繁栄を
するのですがたった5代で200年あまりで王家は断絶してます。
徳川家は264年ですが15代続いてますし、徳川が終わったのは時代が変わっただけで
血筋は今でもありますから、スペイン・ハプスブルグ家がいかに短かったのがわかります。
なぜ、短命に終わったのか・・・?
そこには本家である血筋を絶やさないようにするあまりに、宗教上の理念に反しても
禁じ手を犯したからです。そう近親結婚です。
昔は近親結婚で家系を守ってきた王室は多かったです。なにも珍しいことでも禁じ手でも
なかった事実はありますが、何が禁じ手かというと産まれた子供に身体的問題が生じる
これもまた紛れもない事実で、結果、現在は禁じ手なわけです。法律で禁止してる国も多い。
スペイン・ハプスブルグ家の初代当主、カルロス1世は、オーストリアとスペイン王家の
最初の結婚で生まれた嫡男です。
このカルロス1世がスペイン・ハプスブルグ家を『 日の沈まぬ帝国 』にまで導きます。
カルロス1世の子供、フェリペ2世の時代にスペイン黄金期を迎え、さらなる領地拡大に
勤しみブラジル、フィリピン、ポルトガルまで支配下におきます。
いっけん無敵なこのフェリペ2世には大きな悩みがありました。
3度も結婚したのですが妻も子も病気やお産で次々と亡くし41歳にして独身、世継ぎ無し。
王としては最大のピンチ!! 一夫多妻なら問題は無いのですが、カトリック盟主である
ハプスブルグ家は宗教上の規則に従い、王妃の子供だけを世継ぎとしてましたから
さぁ大変!
お妃選びにも宗教の問題が足枷になります。カトリックはカトリック以外とは結婚できません。
じゃぁ、カトリック教徒なら誰でもいいのか?誰でもいいわけがない。
カトリック教徒なら町の鍛冶屋の娘でもいいかってわけにはいかない訳です。
それなりの家系の子女でなければなりませんから、お妃選びは狭き門です。
カトリックで良家の子供が産めそうな年齢のプリンセスでなければ妃にはできません。
しかもフェリペ2世はすでに3度も結婚してますからね、お妃運がないことこの上ない。
41歳の嫁も世継ぎもいない王は焦ったあまりにタブーを犯す。
実の妹の娘、つまり姪と結婚する決心をするのです。
当時でもローマカトリックは近親婚は禁止してます。叔父と姪の結婚は完全にタブーです。
ですがカトリック本山よりも力が強いハプスブルグ家は、結婚を許可させてしまします。
姪ですと3親等です。しかも、その姪の父親はフェリペ2世にとっては従兄(弟)にあたります。
同じ血しか流れてないんじゃないか?ってくらい濃くなります。
フェリペ2世は姪のアナとの結婚で5人の子供をもうけますが4人夭折し、唯一残ったのが
男との子であるフェリペ3世となります。
このフェリペ3世も近親婚で世継ぎを残し、これがフェリペ4世。
このフェリペ4世は政治には全く興味がなく「 無能王 」とのあだ名がついてます。
そしてこれまた、近親婚の祟りで最初の妻との間には8人もの子供を作りますが
次々と夭折し妻にも先立たれ、45歳で独身、世継ぎなし。
王が無能でも王朝は潰れません。潰れるということは世継ぎがいないということです。
無能であっても子供さえいれば・・ですが、子供も次々に死んでいく・・。
フェリペ4世、この王もまたタブーを犯す決心をします。祖父であるフェリペ2世がしたように
自分の実の妹の娘、30歳年下の姪と結婚し世継ぎを残す決心をするのです。
初代王であるカルロス1世はスペイン王家の娘との子供です。
ですが歴代の王の残された絵画をみてもスペイン系には見えません。
スペインはイスラムに支配されてたこともありますし当時から人種の坩堝で、肌の色は褐色系
髪もブルネットや黒髪系で目の色も比較的、ブルネットや黒目といった濃い色です。
では何故、歴代王をみてもスペインの血を混ぜなかったのか?
スペイン・ハプスブルグ家の本家はオーストリアです。オーストリアの王家が支配した国が
スペインなのです。政略結婚で領地を拡大させてきたとはいえ、支配したものと
支配されたものです。支配した国の人間と結婚し血を混ぜるということは王家としての
ランクが下がるという考えなのです。
2009年にスペインの大学がある研究結果を発表しました。
『 近交係数 』という遺伝学で使われる近親婚で使われる度合いを示す数値を
スペイン・ハプスブルグ家に当てはめた数値を発表しました。
【 近交係数 】
いとこ同士の結婚の場合その子供は1/16、約0.06です。
親子、兄妹間で生まれた子供は1/4、0.25です。
研究の結果、初代カルロス1世の係数が0.025という数値に対し、4代目のフェリペ4世の
子供は(5代目)0.254という数値でした。
これはわずか5代で近交係数が10倍になり、フェリペ4世の子供は親子、兄妹間で生まれた
数値より高いということです。
フェリペ4世は姪と結婚しますが中々、男の子に恵まれませんでした。
52歳でやっと待望の男子ができますが4歳で亡くなります。
失望していたところに最後の奇跡が起きます。56歳にして再び男の子を設けます。
ですが王家も国民も希望は持てません。この最後の王であるカルロス2世はなんとか39歳
まで生きますが、世継ぎは残せずこの世を去ります。
5代、およそ200年でスペイン・ハプスブルグ家は断絶します。
今で考えても凄まじい血族結婚を繰り返した結果、生まれてくる子供は短命で
しかも生き残っても身体的に何らかの障害があるまま生きていかなければなりません。
当然ですが、近親婚を繰り返すことでどういう子供が生まれるのかを気づいて無いはずは
ないのです。
ですが、一人でも本家と同じ血筋を残すことが大事だという結論を出してきたのです。
長寿であること、短命であること(事故死以外)は遺伝子が深くかかわってるように思います。
いまや日本も少子化で、それぞれの家系もいづれどこかでは絶えてしまう可能性が
そう遠くない未来にある。国はそのようなことを考えなくてはいけない。
ですが、タブーを犯してまで血を残すということは、いづれ断絶する運命なのだと思います。
この絵画はフェリペ4世です。
スペイン・ハプスブルグ家の近親婚の身体的特徴であるのが「しゃくれ」です。
この家系はとにかく「しゃくれ」が多いです。
