先日ですが、何か読んでいたときに日本の国旗のことを『日の丸の旗』と書いてあったことで、呆れた記憶があります。この言葉自体、前後の文脈からして意図してこういう表現をしたのではなく、明らかに日本の国旗の正式名称を知らないのだと感じました。
それにしても、『日の丸の旗』はないでしょう。なんですかそりゃ。
日本人として、自国の国旗の正式名称を知らないとか、常識以前の問題です。
正式名称はもう言う必要も感じませんが、日章旗と言いまして、
日本の太陽信仰の象徴です。そのルーツとなった幟を辿っていくと、飛鳥時代の天武朝のころにまで遡れるといわれ、平安時代に源氏が掲げたことでも知られています。
国旗としての歴史はそう古くはありませんが、太陽をかたどった幟こそが現在の国旗のルーツであり、それを遡れば古代にまで至るというのがじつに心躍る話であります。
まあ、それは置いとくとして、問題なのは日本の国旗の名前を知らないこと、知らないことを問題だと思わないことです。
これはやはり育った環境、ないし学校教育に左右されてしまうので、如何ともしがたいのですが...。
教師次第、といったところでしょうか...?
かくいう私も恥ずかしながら20代初めごろまでは、まったく日本のことに無知無関心だったのですが。
親がどちらかというと天皇嫌いのため、同じような形で育ちました。
そんな私が、なぜ日本好きになったのか今思えば不思議でしょうがないのですが、難しく考える必要はないのかもしれません。
私は結局のところ日本人だから、日本を知って、日本の素晴らしさを知って、日本を好きになって、護りたいと思うようになった、というのが一番しっくりくる気がします。
なんだかんだいって、自分の祖国ですので。