この中で大江・岩波沖縄戦裁判支援連絡会の事務局長の小牧薫氏の発言には呆れを通り越して笑いがこみあげてきました。
その最たるものは、
「国家に軍事力は不要。国民を守るのは警察と消防だ」
というものです。おかしいでしょう?
有事の際、警察が銃を持って戦うとでも言うのでしょうか?
「有事が絶対にない」というならば、明確な根拠を述べて欲しい。
本当におかしな話です。
この人が「アジア・太平洋戦争」と発言した時点である種のイデオロギーが見え隠れはしましたが。
アジア・太平洋戦争っていうのは何なのでしょうか?
太平洋戦争か大東亜戦争か、どちらかならまだわかります。
ですが、アジア・太平洋戦争というのは、太平洋戦争と呼んでいた人たちが「アジアでも戦ったじゃないか!」と突っ込まれて困り、それでも大東亜戦争とは呼びたくない。
よし、アジア・太平洋戦争と名付けよう!!と戦後に作られた名称です。
元々こんな言葉はありません。
日本が嫌いで嫌いで仕方ない人たちが使っている戦争名です。
良識ある日本人なら使わないでしょう。
私が困るのは、こういった人が「戦後日本を守ってきたのは憲法9条だ」と信じて疑わない、戦後日本人にありがちな理想論者であることです。
もしミサイルが飛んできたら?もし外国の軍隊が攻めてきたら?
それは絶対にあり得ない!と言う人たちが、9条堅持と軍備放棄を主張しています。
そりゃ、これから何十年も先軍事力は必要にならない!!ていう絶対的な確信と保証があるなら話は別でしょう。
世界には、軍隊を放棄している国だって沢山あります。
しかし、だからと言って日本も非武装中立になっても大丈夫だなんて、それは決してあり得ない。
先進諸国で軍備放棄している国なんてありません。
軍隊放棄しているのは全て小国、或いは中堅国です。
世界情勢は常に移り変わります。
現実的に考えて今が起こらないけれど10年先20年先、決して何も起こらないか?と言われると断言はできないはずです。
アメリカだってこれからずっと日本を守ってくれるわけではありません。
それに対する備えと保障が軍隊であり、それが安全保障のはずです。
軍事力不要論や9条論者は、自分の国を守る力さえない状態で、或いは無防備な国を今の子供たちの世代に引き渡す気なのでしょうか?
だとしたら、全くの無責任、という一言に尽きます。
私は9条こそ即時放棄すべきだと思いますし、
軍備放棄など論外です。
次の世代が安心して暮らせる国とは、自らを守れる力がある国だと私は思います。