今しがた帰国したばっかり...。

前々から行きたいと思っていた北欧のフィンランドへ行ってきました。
4泊5日のJTBツアーで一人旅です。

フィンランドは北欧の一国です。

スウェーデン(バルト帝国)に650年支配され、大北方戦争後はロシア帝国に100年間統治されて来た歴史があり、第一次大戦後、ロシア革命でロシア帝国が倒れた後、独立を宣言。

内戦を経てフィンランド共和国として独立しました。

その後は隣のソビエト連邦に脅かされつつも、卓越した情報力と外交で独立を堅持してきた国です。





ちなみに、日本とフィンランドの関わりの始まりは、明治38年に終結した日露戦争。

これは当時の、日本 vs ロシア帝国 の戦いです。

この戦争は世界の予想を裏切り、日本の勝利で終わりました。

日本の勝利に歓喜した国の一つが、フィンランドです。


フィンランドはロシア帝国の支配下にありました。

当時のロシアはヨーロッパ随一の強さを誇る大国です。

そのロシアが日本に敗れたのですから、フィンランドは歓喜し日本の大健闘に称賛しました。

日本海軍の、東郷平八郎提督の名にちなみ、「東郷ビール」などが発売されたと言います。


まあ、と言っても、今のフィンランド人は特に覚えてはいませんが、そういうことがあったのです。

歴史の話はこれくらいにしておきましょう。




フィンランドは国土の7割を森が占めており、世界で一番森林が多い国です。

また、湖も大変多く、フィンランドが「森と湖の国」と呼ばれる所以になっています。

それからフィンランドはサンタクロースの故郷で、北部ではサンタクロース村があるそうです。

あとムーミンの故郷としても有名ですね。




国旗。スカンディナビア十字を使用している。

青色は湖、白は雪を表し、湖と雪に囲まれた国であることを指す。




旅行の話に戻して...。
フィンランドの旅行シーズンは主に夏であり、この時期は比較的空いてて安いのです。

フィンランドの夏は、南部でも夜11頃まで日が沈まず、北部では白夜の時期があったりします。
対照的に冬は、午前9時に日の出、午後4時に日没と、日照時間は極めて短いのが特徴でした。


フィンランドへは、日本航空の直通便で行きました。所要時間は9時間半です。
俺はこれほど長いフライト時間は初めてなんで、凄く不安でしたが案の定、酔いました。
FAさんがえらい気を使ってくれる程衰弱しましたが、前の台湾のときほど酷くはなかったです。
隣の席が空席でしたので、エコノミーでありながら大変快適でした。


ようやく着いたフィンランドのヴァンター空港では、入国審査の際に滞在目的など聞かれずスムーズに進めました。

台湾でもそうだったけど、最強の日本国籍。

日本人でよかった!




フィンランドについて最初に思ったのが、寒い!!
首都のヘルシンキですら氷点下10度を越していて、まあ北海道とかと大差はないですが、東京生まれ東京育ちの俺からしたら全くの別世界です。

雪は溶けるはずがありませんし、海などは多くの場所で凍っています。つららとかも街中で見かけますし、息は当然白くなります。


俺は一応、4枚重ね着と靴下2枚履きにニット帽で防寒対策しましたが、甘かったです。
手袋一枚じゃ手が痛くなるし、ずっと外にいると足が凍りつくし、顔を覆うマスクも持っていくべきでした。
寒いとトイレが近くなると言いますが、その次元を超えて最早トイレに行く気すら起きないぐらい寒かったです。

お店などの室内は暖房が利いていて、

大体20度前後に保たれています。

しかし、一歩外に出ると冷凍庫。外と中で温度差が30度近くある。










パソコンやテレビで見てきたヨーロッパの街並みが目の前にある!という感じで、はしゃぎつつヘルシンキを散策していました。
フィンランドの信号は日本のそれと比べると小さくて目立たないので、何度か轢かれそうになったりした。

「森と湖の国」と呼ばれるフィンランドも、冬は流石に木々は閑散としている。










回ったのは、ウズベンスキー寺院、大聖堂に元老院広場、テンペリアウキオ教会...。

とにかくヘルシンキの街を回ってました。
他にはスオメンリンナ島に行ったぐらいです。
寒くなったら近場のカフェに入って一息ついてました




ヘルシンキといえば、この大聖堂。目の前には元老院広場がある。





ロシア様式のウズベンスキー寺院。




岩の中につくられた、テンペリアウキオ教会。



もし英語ができたら、中央駅から足を延ばしたかったところです。

一応、北部のラップランド、ロヴァニエミでは氷点下20度を超す寒さですが、この時期はオーロラを見るチャンスがあるそうです。
それにヘルシンキと言えば、街中を走るトラムですが、大変残念なことに眺めるだけに終わりました。




スオメンリンナ島はヘルシンキからフェリーで約10分程度の距離にある島です。
スオメンリンナは歴史ある要塞島で、博物館を回ったりしました。




スオメンリンナ島から帰る時、フェリーから撮った。もう日が落ちかけているが、この時の時間は3時半。


それとフェリーやトラムのチケットは自動券売機で買えますが、乗る時のチケット確認がありません。

抜き打ちで来る検札員に見せるだけだそうです。俺の場合は来ませんでした。


なので無賃乗車とかは簡単にできてしまうのですが、検札員に見つかると、運賃の10倍以上になる罰金+運賃を払わなくてはいけません。旅行者で知らなかったとかも通用しませんので、注意しないといけなかったです。




あと、フィンランドのお店で売っている水は、炭酸入りです。

日本ではちょっと考えられないですが、フィンランドでは普通だそうです。

まあ、水道水が飲める国なので、水が飲みたければすぐ飲めますが。





フィンランドはヨーロッパの中でも治安が良い国で、夜一人で出歩いても全然平気。


そんな感じであっという間に3日過ぎて帰国の日になったわけですが、フィンランドは寒い!と言うほかに印象的だったのは、フィンランド人の親切さです。
フィンランドに凄く好印象を持てた最大の要因が、それでした。


色々思い浮かぶので、あれを書くかこれを書くか悩みますが。



帰国する前日の夜、そろそろお金が尽きてきてたのもあったし、近くの百貨店で夕飯を買ってホテルの自室で食べました。

何を食べたのかと言うと寿司です。


添乗員さんが、百貨店には寿司も売ってると言ってたので、言ったらホントにありました。

まさか、遠いフィンランドに来て、こんなにあっさり寿司を見つけるとは...。

レジで並んでいた前のフィンランドの女性も、寿司を買っててちょっと嬉しくなった。





日本のそれと比べると、ご飯が少し硬いですが、醤油も箸もきちんとついていたので、美味しかったです。



それから、フィンランドと言えばサウナ。サウナはフィンランド語であり、サウナの本場がフィンランドです。

この時期、公共サウナとかどうなのかな..とか調べていたら、ホテルに備え付けのサウナがあったので、まあそれでいいかと思い、ホテルのサウナに入りました。


言うまでも無く男性、女性で分かれていますから、間違えないように「フィンランド語で男性は...」とかチェックしといたけど、なんと扉には、英語のほかに漢字で「男性」と書いてあった!

まさか日本語で書いてあるとは思わずちょっとびっくり。


薪式サウナは、近くの桶にある水を薪にかけて、温度調節をする形です。

サウナの感想自体は文字で書きづらいので難ですが、持参した飲み物でのクールダウンが大変気持ちよかったです。






それと、フィンランドはカフェやデパート、マーケットなど、ほとんど全部のお店でクレジットを使用することができます。両替したユーロが尽きた俺はクレジットに頼りましたが、このまどマギカードの使用だけは躊躇ってしまった..。



最近アメリカ合衆国で、アニメキャラのクレジットカードを使用した日本人が、偽造クレジットと勘違いされて逮捕された例がありますから、このまどまぎマスターカードは使わず、おとなしく普通のVISAカードを使いました...。





初めて来たヨーロッパの国が、フィンランドで良かった、と心の底から思います。
同時に今回の旅行で痛感したのは、英語力のなさでした。


英語がロクにできない俺でも、フィンランドの店員さんとかは親切にしてくれましたけれど、本当に海外旅行を満喫するなら、英語は必須であることを今更ながらに痛感しました。


またフィンランドにくるにせよ別の国に行くにせよ、その時は英語ができるようになっておこう...と思ったのでした。