僕はヒトメボレをしてしまったのだろうか?
恋をしてしまったのだろうか?
第三話「恋、したのか?」
☆
そういえば、僕はまだ彼女の名前を知らない。
何て言うんだろう?
でも君の事が気にならなければ
別に知らなかったはず・・・。
いやいやそれは駄目だ。
さすがに同じクラスなんだし。
知っておかなかったら失礼だしな。
誰かに聞けば・・・と言いたい所だが、
聞ける相手が残念ながら僕にはいない。
そういえば今日はクラスの係りを決めるから、
彼女が立候補とか推薦されるかもしれないし・・・
でも見てると
彼女は人とあまり関わらないようなかんじがする。
どうすれば
彼女の名前を知ることができるのだろう。
☆
人と関わること、それは何よりも恐ろしいこと。
それは十分中学時代に思い知った。
それでもたまに誰かとしゃべりたいと思う。
それはわがままなのだろうか?
たまに”空は私に語りかけてくれる”なんて
誰が言ってるけど
毎日空を見つめている私からすれば
全くしゃべってくれない。
でも私はそんな空が好きだ。
そこにいてくれるだけで私は癒されている。
確かに元気づけられている。
でもそれが人間だったら・・・なんてたまに思うんだ。
そんなの無理なんだけど。
☆
授業が始まる。
彼女の名前を知るチャンス。
よーく考えたら出席をとれば知れる。
注意して聞かなければ。
「有田美咲。」「はい」ー違う。
「宇野七海。」「はぁい」ー違う!
ー岡本奈々紗。ーはい。
あっ、この子だ。
彼女の名前は、岡本奈々紗。黒い髪の黒い瞳の女の子。
彼女の名前を知れてすごくうれしい。
頬が熱くなってきた・・・
いろんなこと知れたらいいのに。
見てるだけじゃ物足りなくなってきた。
さっきわずかながら声を聞けた。
岡本さんは話したらどんな子なんだろう?
どんな話をすると笑ってくれるだろう?
彼女とはまだ挨拶も話しもまだしてない。
ただほんのちょっと目を合わせただけ。
それだけなのに、彼女のことを知りたくなる。
ー彼女に僕は
ヒトメボレをした。
☆
そういえばさっきの男子の名前は
「竹田淳」っていうんだ・・・
まぁどうでもいいけど。
授業が終わった。正直あの担任の授業は眠くなる。
さて屋上でも行くことにするか。
それよりクラスの女子はうるさい。
「昨日のテレビ見た?」「あの人かっこよかったね~」
これぐらいならまだマシ。
そこからなぜか騒ぐ。キャーキャーキャーキャー
ほんっとにうるさい。近所迷惑だ!
早く屋上に行って・・・
担任がいきなり
「席に着け!大切なこというの忘れてたよ~」と言い出した。
とりあえず席に着く。
「今度、男女一組4人であるテーマについてレポートを発表してもらう。」
「組って自分たちで決めるんですか?」そんなこと別にどうでもいい。
「もちろん先生が決めるんだよ~明日組について発表するからな~」
また面倒くさいことを。
あの男子ならまだいいか。って
まだあいつのことよく知らないのに
何を言ってるんだ私は。
でも確かにあの男子は他とはなんか違うような気がした。
知ってみるのも悪くないのでは?
つづく
恋をしてしまったのだろうか?
第三話「恋、したのか?」
☆
そういえば、僕はまだ彼女の名前を知らない。
何て言うんだろう?
でも君の事が気にならなければ
別に知らなかったはず・・・。
いやいやそれは駄目だ。
さすがに同じクラスなんだし。
知っておかなかったら失礼だしな。
誰かに聞けば・・・と言いたい所だが、
聞ける相手が残念ながら僕にはいない。
そういえば今日はクラスの係りを決めるから、
彼女が立候補とか推薦されるかもしれないし・・・
でも見てると
彼女は人とあまり関わらないようなかんじがする。
どうすれば
彼女の名前を知ることができるのだろう。
☆
人と関わること、それは何よりも恐ろしいこと。
それは十分中学時代に思い知った。
それでもたまに誰かとしゃべりたいと思う。
それはわがままなのだろうか?
たまに”空は私に語りかけてくれる”なんて
誰が言ってるけど
毎日空を見つめている私からすれば
全くしゃべってくれない。
でも私はそんな空が好きだ。
そこにいてくれるだけで私は癒されている。
確かに元気づけられている。
でもそれが人間だったら・・・なんてたまに思うんだ。
そんなの無理なんだけど。
☆
授業が始まる。
彼女の名前を知るチャンス。
よーく考えたら出席をとれば知れる。
注意して聞かなければ。
「有田美咲。」「はい」ー違う。
「宇野七海。」「はぁい」ー違う!
ー岡本奈々紗。ーはい。
あっ、この子だ。
彼女の名前は、岡本奈々紗。黒い髪の黒い瞳の女の子。
彼女の名前を知れてすごくうれしい。
頬が熱くなってきた・・・
いろんなこと知れたらいいのに。
見てるだけじゃ物足りなくなってきた。
さっきわずかながら声を聞けた。
岡本さんは話したらどんな子なんだろう?
どんな話をすると笑ってくれるだろう?
彼女とはまだ挨拶も話しもまだしてない。
ただほんのちょっと目を合わせただけ。
それだけなのに、彼女のことを知りたくなる。
ー彼女に僕は
ヒトメボレをした。
☆
そういえばさっきの男子の名前は
「竹田淳」っていうんだ・・・
まぁどうでもいいけど。
授業が終わった。正直あの担任の授業は眠くなる。
さて屋上でも行くことにするか。
それよりクラスの女子はうるさい。
「昨日のテレビ見た?」「あの人かっこよかったね~」
これぐらいならまだマシ。
そこからなぜか騒ぐ。キャーキャーキャーキャー
ほんっとにうるさい。近所迷惑だ!
早く屋上に行って・・・
担任がいきなり
「席に着け!大切なこというの忘れてたよ~」と言い出した。
とりあえず席に着く。
「今度、男女一組4人であるテーマについてレポートを発表してもらう。」
「組って自分たちで決めるんですか?」そんなこと別にどうでもいい。
「もちろん先生が決めるんだよ~明日組について発表するからな~」
また面倒くさいことを。
あの男子ならまだいいか。って
まだあいつのことよく知らないのに
何を言ってるんだ私は。
でも確かにあの男子は他とはなんか違うような気がした。
知ってみるのも悪くないのでは?
つづく
