浄化槽法定検査結果書(第11条)とBOD | " 木の住まい " に出会って、杉の家

浄化槽法定検査結果書(第11条)とBOD

5度目の第11条検査 の結果は4月にはとっくに届いていて、
今回の水質も無事に基準値に合格したのだけれど、BOD値の数字が気になって
これまでの結果をまとめてみた。(同項目の検査数は最初の7条検査を合わせて6回)

080516

今回のBODの値が大きいのは、
設置半年後の汚泥が最も少ない7条検査のときにも大きかったことから、
1月に汲み出しの清掃をしたからかな?
来年以降2~3年間**(ほとんど消費されなかったということ?)で、
汲み出し清掃が必要な頃にまた大きくなってくるということ?
などと、自分勝手に考察。

イワナやヤマメな どが生息できるBODを軽くクリアしていて、
ちまちまと論じる必要もないのだけれど、
この浄化槽は、この小さな数値に一喜一憂する楽しみがある。
それとも、基準が甘すぎるのか?

BODのめやす
10mg/l   悪臭の発生が起こりやすく、工業用水に使える上限値
8mg/l   魚がほとんど生息できない
5mg/l以下 鯉、鮒が生息できる(汚濁に強い魚)
3mg/l以下 サケ、アユなどが生息できる(中流域の魚)、水道水に使える
2mg/l以下 イワナやヤマメな どが生息できる(上流域の魚)

<BOD(ビー オー ディー)とは>
 ・Biochemical Oxygen Demand(生物化学的酸素消費(要求)量)の略で、
  水に含まれる有機物が自然界の微生物(好気性)によって、
  水とガスに分解されるときに必要な酸素の量。

 ・20℃で5日間置いて、水の中に溶けている酸素の減った量を測定し、
  1リットルあたり何mgの酸素が使われたかという単位(mg/l)であらわす。
  *資料によってはppm(100万分の1)の比率であらわされていることもある。
   比重が1.0である場合にmg/lとppmの数値が一致する。

 ・有機物が多いほど酸素が多く使われるので、
  BODの数値が大きいほど、水が汚れていると判定される。

 ・BODであらわす「汚れ」とは、
  微生物(好気性)が分解しやすいもので、河川の汚濁指標として使われるが、
  植物プランクトンや動物プランクトンが生息する海や湖では、
  これらの呼吸によっても酸素が減るため、正確なBOD値が求められないので、
  化学物質を使って分解するCOD(化学的酸素要求量)を汚濁指標としている。

もっと詳しく知りたい場合は「BOD 汚れ」で検索するといろいろ出てくる。

残留塩素濃度にばらつきがあるのは、
固形の消毒剤の数や置き方にばらつきがあるため。
まだ残っているのに検査前日に念のために追加すると、
水に触れる面積が広くなるために数値が上がる。
今回のように小さな1個を縦にして一番面積が少ない置き方をすると、
溶け出す塩素は最も少ない。