その日、健一は満員電車で疲れのピークに達していた為、座っている人を引っ張り起こして席に座った。久美子は毎夜、人肌を求めて街を練り歩いていた。ある日、健一は久美子の部屋に盗聴器を仕掛け、一日中それを聞くことにした。それから、久美子は叫んだ。「奈良橋フリーだろーよッ!」。そして、健一は冬山にこもる決意をした。

つづく

南竜馬

{1545E4EB-B53C-4886-B7AF-E972E7B21A28}