尊い命を救おう!

尊い命を救おう!

人間の身勝手な行為で殺処分されてしまう
動物たちを救おう!

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犬を捨てる飼い主がいるからです。
 環境省が発表した犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況(平成24年度) を調べると、迷子になった末殺処分される犬のほか、飼い主が行政機関に持ち込むことによって殺処分される犬が、かなりの数に上ることがわかります。
 まず平成24年度、行政に引き取られた犬がどのような運命をたどったかを見てみましょう。 平成24年度における引き取り犬の運命内訳
  • 返還 「返還」(へんかん)とは迷子犬が飼い主の元へ戻ることで、16,166匹(22.6%)です。
  • 譲渡 「譲渡」(じょうと)とは新しい飼い主に引き取られることで、17,093匹(23.9%)です。
  • 殺処分 「殺処分」(さつしょぶん)とは文字通り炭酸ガスで人為的に犬を殺すことで、38,396匹(53.6%)です。
 このように、平成24年の1年間で38,396匹の犬が殺処分されたことがわかります。ではこのうち、「飼い主の飼育放棄」が原因の殺処分は、一体どのくらいの割合を占めるのでしょうか?

 同じく環境省が発表した犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況 を見てみると、以下のようなデータを拾うことができます。 飼い主からの引取り犬数と所有者不明の引き取り犬数の割合グラフ(平成24年度) つまり、平成24年度に引き取られた犬71,642匹のうち、16,750匹が飼い主からの引き取り、すなわち「飼育放棄」による引取りと言うことになります。これは全体の23.4%に相当する数字です。
 この23.4%という持ち込みの割合を、先ほど見た同年度の殺処分数38,396匹に当てはめて単純計算してみましょう。すると、飼い主の飼育放棄による殺処分数が8,984匹と言うことになります。この数字は必ずしも正確ではありませんが、飼い主の無責任さが原因で殺された犬の数が、概数で8,000~9,000匹に達するということはイメージできるでしょう。

 冒頭で「犬や猫の殺処分はなぜ行われるのか?」という問いに対し、「犬を捨てる飼い主がいるから」と答えました。上で示したように具体的な数字と共に考察していくと、やはりそう言わざるを得ない現状が見えてきます。ではなぜ飼い主たちは、いとも簡単に犬を捨ててしまうのでしょうか?
飼い主が犬を捨てる理由
  • 引越し先がペット禁止なので
  • 犬が大きくなって可愛くなくなったから
  • 予定外の出産で、たくさん子犬が産まれてしまったから
  • 面白半分で繁殖したけど、子犬のもらい手がいないから
  • 言うことを聞かず、うるさいだけだから
  • 経済的に余裕がないから
  • 老犬の介護がしんどくて
  • ブリーダーをやめたので、犬たちが用済みになったから
  • 夏休みで長期の旅行に行くから
  • 思っていたより臭いから
などがよくある理由ですが、どの理由をとっても、飼い主の側に知識や予測さえあれば防げるものばかりです。つまり犬や猫を捨てることに元来理由などなく、捨て犬・捨て猫とは飼い主の無責任と無知の代償を、犬や猫に押し付ける行為なのです。

炭酸ガスによる窒息死です。
収容・保護された犬や猫の9割は、炭酸ガスによって窒息死させられている。
 都道府県によってまちまちですが、5~20分かけて捨て犬や捨て猫を窒息死させます。一昔前はバットによる撲殺(ぼくさつ=脳天をバットで叩き割ること)、また劇薬(げきやく=硝酸ストリキニーネ)を用いた毒殺が主流でしたが、コストや職員の安全性を考慮して現在はほとんどの自治体において炭酸ガスによる窒息死(ちっそくし)が採用されています。