6月某日
三軒茶屋の仄暗い地下にて
荒れ狂う爆音の海のなか
泳ぐように舞う女性に出会った
器としての肉体は
人体という概念を超えて
充ち満ちる魂をあふれさせながら
一瞬一瞬が絵画のよう繊細で
洗練された線で描かれた景色だった
完全に意識をもっていかれた私は
ちっとも動けなくなってしまった
そんな時は決まって、ポロポロ泣いてしまう
・
音がやんでしまえば
いつも通りの三軒茶屋Heaven'sDoorで
皆、ガヤガヤと酒を飲んだり喋ったり
祭りのあとの空気感
しかしながら、
自分の頭の熱は冷めやらぬまま
さっきまで踊っていた女性に声をかけた
この時、あれほどお酒が入ってなかったら
畏怖の念で近寄れなかったかもしれない
お酒様の力
「人体としてのカタチを超えて、まるで魂そのもののような踊りで、とても感動してしまいました…!」
感動した思いをもはや一方的に
べらべらごろごろ伝えまくる
そのお返事に、
こちらへの称賛もいただいたのだけれど
もうそんなことはどうでもよかったし
不躾にも内容をすっかり忘れてしまっている
自分のことなどどうでも良かったのだ
かろうじて記憶しているのは
彼女が彼女について話してくれた言葉
「(こちらの支離滅裂な怒涛の称賛に対して)そんな風に言っていただいて嬉しいです。私もう、踊りをやめようかと考えていたのですけれど、なんだか続けてもいいなって思えてきました」
(ちょっと言い回しとか違った気もするけれど…だいたいそんな感じ!)
と、彼女は言うのだ
どひゃーーーーー、である
どひゃーーーーーーーー!!
こんな素晴らしい踊りをする人でも
やめようとか考えるのか…!
一周回ってギルティだ…!!
もうなんか、そこからは勢い任せであった
「あの、まだその、ちゃんと決まっていないのですけれど、えーっと、9月の下旬に、知人の絵画展で、私が演奏するというのがあって、ぜひ、そこで踊っていただけませんか…!?」
『私の音楽で踊っていただけませんか?』
なんて、人生でそうなんども言うセリフじゃねえ
そしてありがたいことに
その場で快諾してもらえたのだ
「ふぉおーーー!ありがとうございます!
じゃあ、なんか連絡先とか…」
『ぎえーー!熱量高くて気持ち悪いぃぃいひー!』
自分で自分に嫌気がさしそうになっていると
「あ、私SNSとかやっていなくて」
そう言って、彼女は電話番号と
「栄江」と名前を書いた紙をくれた
『はぁ…、このご時世に…、
そんなことなかなかナイぜ!(感動)
好き!!(好き!!)』
という事象の連続
コンクリートジャングルで
孔雀にでも出くわしたのかというほど
なんだか不思議な気持ちになってしまったもんだ
それが、自分と栄江さんとの出会い
この先、また一緒に何かができるかもしれないし
そうじゃないかもしれない
『運が良ければ』
とてもドライで、とてもアツい
固執しない、その感じがすごくいい
って
思い出しながら書いてて思うけど
テンション上がった時の自分
本当に気持ち悪いな…
絶対に挙動不審だったし…
でも、そうやって
気持ち悪くも純粋な気持ちを
きちんと伝えた結果に心きらめく時間を
一緒に作ることができたのだから
本当に幸運だと思うね
ってなわけで、
9月28日ぼくのみるゆめ展での
joint liveから「純粋な奇形児」をYoutubeにあげましたので紹介
生きている人間が
目の前で人体を超える
これはライブでしか体験できないので
映像はただただその断片ではあるけれど
撮影してくれたmiNamiちゃんの息遣いや視点が加わって
これもまた生々しい創造物
本当にものを作るっていうのは楽しいね
人間に生まれてラッキーだと思うのは
こういう瞬間だったりするよ
Youtubeの説明欄に歌詞も載っているので
読んでもらえたりしたら嬉しいです
ちなみに「to the dark」「純粋な奇形児」共に
映像編集はわいのセルフワークです
ひゃー!みんな観てくれ!コメントくれ!拡散してくれ!
そして、おらは世界へ羽ばたくフライアウェイありがとう!!!
じゃね
燐-Lin-






