kia***さんのケースについての続きです。今回は、ブリーフさらにはボクサーブリーフを着用したときのご自身への効果と感想を書いていただきました。

------------------------------


これまでの要約:帰国後に一年生で入学した中学では、私の欧州型ブリーフ=slipビキニブリーフやサポーターに勘違いされてしまいました。そこで親と相談して、体育、検診、宿泊行事などの際にはジュニア用ブリーフに穿き換えて行き、帰宅後slipに穿き戻すようにしました。しかしブリーフ着用者自体がそもそも少数派という状態でした。そこで、同世代の多くが着用しているボクサーブリーフ、さらには風通しが良いと教えられたトランクスも試みました。     

今回はこうした対応について視点を変えて、否応なく気付かされ考えさせられたことを述べようと思います。ただし、あくまでも国内事情に慣れていなかった私個人の感想や考えです。もし秋~冬に「隠れ対策」を始めていたら、感想やその後の経緯も多少違っていたかもしれません   


5.自分にとっての効果と感想-1:ブリーフ 


4月下旬から、slipとの穿き換え用に図5のようなジュニアブリーフを買ってもらいました。自分にとっては初めてで、ブリーフ(B1B2)もslipS1S2)と同じく前二重なのですが、裾がローレグ・カット股間幅が広く、和服の前合わせような前開きが付いているのが印象的でした。また、表示サイズが同等でも、ブリーフはslipに比べて全体に大きく、生地が厚目と感じました。
slip-ブリ履き替え    
図5 slipと「隠れslip対応」に使ったブリーフ
S1S2B1は実家保存の新品を発掘(笑)したもの。 
S1B1は綿100%S2は綿95-スパンデックス5%B2 
ブリーフの中では気に入っていたもの(今も現行品)。

ともかくブリーフを穿いてみると、腰部の前後、股、股の付け根より下側までがしっかり被覆されている感じでした。slipとは穿き心地に違う点がありましたが、その時点で嫌ということはありませんでした。特に図5のB2は形がslipに近いしスポーティなので、慣れれば「これでok!」になると感じました.
そうして4月下旬~5月初旬を「表向きブリーフ着用の隠れslip派」として過ごしていると、課題発生でした。それは、入学時点でも少数派だった(表立っての?)ブリーフ着用者がさらに減って行き、わずかに残った継続着用者は「ブリーフ派」として分類されたことでした。
今から思えば、少年期にありがちなちょっとした好奇心の対象にされた程度で、どうということはなかったのですが、状況自体は入学当初のときと同じです。これではわざわざブリーフを穿いて「隠れslip派」になる意味がないと思えました。そのため、まだブリーフには十分慣れていなかったのですが、ボクサーを試すようになりました。   
6.自分にとっての効果と感想-2:ボクサーブリーフ
先ず5月の連休明けから、同級生と上級生の89割方が着用のボクサーブリーフを試しました。対象は図6のような前開き型と前閉じ型の2タイプでした。
ボクサー2種小
 図6 試したボクサーブリーフ:国内購入の前開き型(O)
と海外ブランドの前閉じ型(C). 

まずは国内で一般的な図6(O)のような前開き型を試しました。腰部の前後と股間がブリーフと同じようにしっかり覆われるとともに、足の付け根よりもはるか下方までがピッタリ被覆されます。

ボクサーは「ブリーフとトランクスの良いところ取りをした下着」とのことですが、初めての自分にとっては「へえ~っ、こんなのか!?」という感じでした。穿いた感想を一言で表すと厳重被覆感となるでしょうか・・・。でもこれでともかく着替えのある登校時や行事では周囲の注目や好奇心からフリーになれるし、帰宅後はslipに戻せば良いのだから、多少のことは我慢して慣れれば決着okと思いました。

しかし6月に入ると問題発生でした。原因は欧州型気候に順応していた者が初めて直面する梅雨時の高湿度でした。運動や何気ない動作の連続で汗ばむと、ボクサーに覆われた腰部が汗ばんでしっとり湿り、それがなかなか引かないで延々と持続・・・。ぴったり被覆のボクサーがますます密着してくるのが「何だかイヤだなぁ」と感じました。

でもそれは序の口で、梅雨が明けると初めて経験する「高温+高湿度」の蒸し暑さがやって来ました。ジッと静かにしていても、この気候に不慣れな私の身体は体温上昇を防ごうとして盛んに発汗しました。衣類-特に下着-はジットリ湿り、それが長時間続くのです。図7の比較のように、ボクサーブリーフはブリーフやslipに比べて腰部から太股下方までを厳重に包み込んでいるため、間断なく滲む汗を吸って「手で絞った洗濯物」のようになりました。
ブリ-ボクO型比較小
 
   図7 前あき型ボクサー(図5O)と
ブリーフ(図B2)との重ね合わせ比較.

これが特にひどかったのは股間部でした。同部は汗腺の密度が高い上に、両股表面が接近し、下着とズボンの布地が「太股表面-ボクサー生地-ズボン生地-ズボン生地-ボクサー生地-太股表面」と折り重なってしまいます。そうして鼠蹊部のかなり下まである裾(足口)は太股にベッタリ張り付いて“超”厳重被覆パンツとなっているのですから、熱と湿度がこもるのは必然でしょう。帰宅後、シャワーを浴びてslipに穿き戻すと「身も心もほっとして救われる」感じでした。

そうして「これはどうも自分には合わない」ということで、次は裾がもっと短い前閉じタイプ(図6のC)を試しました。元々、前閉じslipに慣れているし、ボクサーも前閉じ型の方が裾は短めだからです。こうして裾が短くて全体に軽快な感じのボクサーを探して購入してもらいました。

実際に穿いてみると確かに、裾長タイプ(図6のO)に比べて耐高温・高湿度への適応性は良く、パンツ全体が「手で絞った洗濯物」のようにはなりませんでした。しかし図8のように、やはり裾が股の付け根より下まで来る「厳重被覆型パンツ」であることに変わりはありません。   
ブリ-ボクC型比較小

図8 前閉じ型ボクサー(図6のC)と
ブリーフ(図5のB2)との重ね合わせ比較.

このため、布地と皮膚が重なる股間部は汗ばみ、生地で覆われている太股の付け根も汗でうっすら被覆状態となりました。そこで活発に動くと、裾の短さが仇となって、裾生地が太股をせり上がってきて、股間部周辺に布地が一層寄り集まってくるようなことが発生しました。

「これではもう堪らない!」ということで、次は風通し良好とされるトランクスを試すことになりました。