今回は標記の課題を対象に、(1)かねがね私が持っていた疑問点と(2)gui***さんによる考察と説明です。  

(1)私の感じてきた疑問点とその要点

ブリーフには「子供が穿くパンツ」といったイメージがあるようです。 しかし下記のように、ブリーフが米国から入ってきて普及した頃はそのような感覚はなかったようです。ではいつ頃から、またどのような理由や事情から、ブリーフ=子供(少年)パンツといったイメージや感覚が生じて広まったのでしょうか?

Wikiや服飾関係の資料などによると、ブリーフは米国から日本に入ってきて1950~60年代に国内全域に普及し、1970~80年代にはほぼ男性パンツ=ブリーフという状況になったそうです。

この普及~全盛の当時は、幼少年が下着にブリーフを穿いて成長し、成人後も穿き続けただけではなく、すでに青壮年期にあった人々さらには高齢者の一部も従来型パンツ(いわゆるデカパン等)からブリーフに移行して行ったとのことです。

つまり、この当時の幼少年~壮老年までの人々には、「ブリーフ=子供パンツ」という感覚はなかったことになります。それがなぜ今のような子供パンツといったイメージや感覚になったのか、考えてみれば不思議です。

補足:私自身のことを振り返ってみると、ブリーフを穿いていて「子供パンツ!」と冷やかされた経験があります。小6のとき、「もうティーンだから“お子ちゃまパンツ“は卒業だよね」との周囲圧力から、ボクサーやトランクスに移行しようとしました。しかし、穿き心地の悪さや暑苦しさにウンザリして半年後にはブリーフに戻してしまいました。(詳細: https://ameblo.jp/lin-baelder/entry-12684828771.htm )l

 
それ以降は「あ、まだ子供パンツ穿いてるんだね」とよく言われたりしたのですが、一切無視しました。と同時に、「なぜ子供用パンツとされてしまうのか?」が疑問となってずっと残ってきました。


(2)
gui***さんの考察と説明

こうした問題は実証困難なので、どうしても推測を交えての考察になります。東京オリンピック以後の親世代や平成の弟世代から聞いた話からは以下のように考えられるでしょう。

男性用パンツ≒ブリーフとなった1970~80年代、小・中学生が極端に短い半ズボンや体育短パンで日常的にパンツを見せていたこと(いわゆるブリチラ)がブリーフ=子供パンツと見なされるようになった主原因と思われます。

一方で、10代後半以降の青年や大人の人達は小・中生のようなブリチラするのはみっともなくて恥ずかしいはずだし、周囲社会もそんな格好を許容しなかったでしょう(特殊趣味の人達を除きますよ(笑))。

また、いい年の男性が短い半ズボンや短パンを穿いて毛むくじゃらの脛や腿を曝して(ここまではまあ許容範囲(笑))、その上さらに、パンツをチラつかせたりモロ見えさせていたらそれこそ醜悪至極です(想像しただけでオエ~ッ!)。深川通り魔事件の古い写真などを見るとそれを強く感じます。


このような変化の中で、カラー化や別タイプの下着が出現し、幼少年-青年・壮年―老年の内の中央部が新傾向に移行した結果、ブリーフ=子供パンツあるいは高齢者向けという印象が定着したのでしょう。

一度そういう傾向になると、日本は同調圧力が強いので、個人の好き好みを越えた「常識」となってしまい勝ちですから。

ということでさらに敷衍して考えると、ブリーフ=子供・高齢者のパンツという「常識」は多分日本特有の問題というか偏見なのではないかと思えます。