食べたい。
ただその一心だった。
気づけば僕は自転車をこいでいた。
昼の1時。
シャツの袖をめくって露出した手首を、強い日差しがジリジリと焼いた。
食べたい。
その一心だった。
初めて通る道。
右も左もわからない。
何分走り続けてるのかもわからない。
何度も引き返し周りを見渡した。
そしてやっと・・・。
目的地に着いた僕は自信を持って質問に答えた。
『こちらで食べます』
ってね。
問題はそこからだった。
3・・・いつもならそんなもんだが・・・
今日のこの熱い思い。
4・・・いけるか。
それだけじゃない。僕の好きなサクサクふわふわなアイツもついてくる。
いくつか選択肢はあるが、僕は決まってアイツなんだ。
しかし今日は胃袋が食わせろと叫んでいた。
言ってやろうじゃないか。
この組み合わせをコーラで。と、さらにひとつ・・・辛口のを。とね。
堂々と自分の思いを伝えた僕は座って待っていた。
向かいの親子が口喧嘩をしていた。
父『だから母さんがあのセットにしてお前が食べたい言うてたやつとドリンクつけたらちょうどなるって言ったのに。なんでそれにしたんや』
息子『雰囲気やって』
父『チンカスめ。』
しばらく時間が経ち、ついに僕のテーブルにやってきた。
最近の売り上げが落ちているせいか、店内は節電を理由に非常に暑かった。
僕はシャツを脱ぎタンクトップでかぶりついた。
ワイルドだろぅ?
タンクトップのまま席を立ちこう言ってやったさ。
『あの・・・甘い・・・かけるやつ付いてなかったんですけど』
店員は申し訳なさそうにワイルドな僕に頭を下げた。
やはりうまかった。
探したかいがあったぜ。
さ、僕がどこに行ったかわかったかな?
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