みなさんお疲れさまです
先日人生で初めての救命体験をしました
業務上必要になることがあるかも知れないという理由で
過去に救命講習を受けたことはあるのですが
実体験は今までありませんでした
機会は突然訪れました
職場にある警備室前をたまたま通りかかると
AEDがどうだの何やら騒がしく緊迫した様子
何事かと声をかけ入っていくと
奥で年配の警備員が倒れていました
通常の呼吸はなく目は開いたまま
かなり危険な状態でした
救急車の要請は済んでおり
他の警備員にAEDを取りに行かせている最中とのこと
講習で学んだ救命処置の流れをとっさに思い出します
過去に参加したマラソン大会で
心肺停止で倒れているランナーに遭遇したことがあるのですが
救護スタッフがすぐに駆け付け処置を施していたため
私が何かをする出番はなかったのですが
その時以来また同じような場面に遭遇したら
躊躇なく救命処置に取り掛かろうと心の準備は常にしていました
すぐに胸骨圧迫に移ります
救命講習で使用した練習用の人形と
ほとんど同じ感触で少し驚きました
胸骨圧迫を続けていると
声にならないうめき声のようなものが
かすかに聞き取れました
これはいわゆる死戦期呼吸?
さらに胸骨圧迫を続けていると
うめき声を強め苦しがるような様子で意識がわずかに戻りました
胸骨圧迫の手を止め大声で呼びかけます
「大丈夫ですか?」
「ここがどこだか分かりますか?」
「自分の名前が言えますか?」
おそらく声は届いており
深淵の闇に垂らした糸を手繰り寄せようと
必死に反応しようとしている状況であるのが見て取れました
回復の兆しも束の間
戻り始めていた意識が遠のいていき
開いたままで虚ろな瞳からますます精気が失われていきます
すぐに胸骨圧迫を再開
一度意識が戻り始めた場合
胸骨圧迫を続けていいのかどうか
一瞬疑念がわきましたが
判断で困った場合は胸骨圧迫を行ってよい
処置が不要な場合でも人体に害になることはほとんどない
という講師の話を思い出しました
AEDを抱え警備員の方が戻ってきました
電源を入れてもらい
パッドを張り付ける準備ができるまで
胸骨圧迫を継続
衣服を脱がせパッドを貼り付けると
AEDが心電図の解析を始めます
「電気ショックは不要です」
周囲に希望が広がります
続いて胸骨圧迫は継続するようにアナウンス
指示に従います
ここで救急隊が到着
傷病者の状態変化や電気ショックの有無などを引継ぎ
およそ7、8分間の救命処置が完了しました
屋外へ搬出された後
残った救急隊員の方から
傷病者との関係性や氏名などを聞かれました
聴取の後で一枚のカードを手渡されました
後日警備室へ伺い話を聞くと
病院に着いた頃には意識が戻っていたとのこと
ICUではなく一般病棟に入院されたようです
私の救命処置が正しかったのか分かりませんが
とりあえず命が助かってほっとしています
回復し職場に復帰されることを願っています
それではまた





