巨人倍増 まず、脳炎の初期症状を紹介します。脳炎は大体、風邪のような症状で始まります。
その後、 以下などの症状がある場合は、脳炎を疑い、早期治療を開始します。
強い頭痛: 普通の風邪にしては、咳、鼻の症状より、頭痛を強く感じる方が多いようです。
発熱: 高熱の場合、微熱が続く場合など様々です。
項部硬直: 胸に顎をつけようとしても、痛くてできない。乳幼児の場合、オムツを換えるとき、お尻を持ち上げると嫌がって泣くことがあります。
痙攣発作:
熱性痙攣の場合、2~3分で、治まり意識も戻ります。顔面や手足は、左右対称に痙攣を起こします。ところが、脳炎の場合、痙攣重積を起こし、顔面や手足は、左右非対称に痙攣を起こします。意識も朦朧としていたり、戻らないこともあります。
一見、治まった状態でも、わずかな指の震えや顎関節の動きまで、注意してください。痙攣の持続は、呼吸状態を悪化させ、低酸素によって、脳や重要臓器の機能低下、をもたらす可能性が高いからです。 目に見える筋肉の痙攣だけではありません。
精神症状: 錯覚、幻覚、妄想、異常行動と失語症などです。
そして、ヘルペス脳炎の初期症状を見てください。
脳炎の症状に加えて、側頭葉の局所性病変を示す、特徴的な所見があります。
まず、CTで、側頭葉に所見が出るのは、かなり時間が経ってからですが、その前に脳波、SPECT、MRIなどで、所見を得ることが可能です。
初期症状として、精神症状を起こす人が多いようです。そのため、精神科を受診される人が多いですが、高熱と頭痛など、その他の症状が起こってきたときには、脳炎を疑って、神経内科を受診してください。紅蜘蛛