給食時のこと。

「偏食が強くて白米以外のものを食べない、すぐに走り回る」と聞いていた子についた私。


あれ?きちんと着席してごはん以外のものも食べてる・・・。すごい!!


順調でした。

離席もあったけど、「あと1口」と促せばきちんと戻ってくる。ほめてほめてほめまくりました!


だけど、後半。

見慣れないデザートにチャレンジしようとしたとき。

「いやいやいや~!」。


感覚が過敏な子・・・味覚も過敏な子なので、「デザートだよ♪」

と言っても本人はドキドキ。ちょっとなめてみるけれど「きゃー!」。

でも、本人の表情をよーく見ていると、けっこう余裕の表情。

「あ、余裕があるな~。ちょっとちょっと~」と

声をかけるとけらけら笑う。


その後が私の失敗。

口にすんなり運ぶようになったけどぺっと吐き出すので

また、私は、「ちょっと~」と笑顔で声をかけてしまったんです。

その子は「ちょっと~」と笑顔で言われるのが楽しくなって

口に入れてはぺっと吐き出す遊びになってしまいました。


口に入れたのはとってもOK!でもぺっとするのは問題行動。

笑顔で対応することで問題行動を強化してしまったかもしれません。

後で冷静に考えてみると、私は、ぺっとしたときに笑顔で対応してはいけなかったんです。

「ぺっとするのはいけない」としっかり伝えるべきだったんです。

もっと言えば、口には入れることができたので、1つだけでももぐもぐごっくんすることを

促すべきだったんです。


その時の私は精一杯で、口に入れただけでもOKとしか思えませんでした。

失敗・・・。


次来たときどう食べるか様子を見ないとな。











「これをやったら~(好きなこと)ができるよ!」。

私がよく使う手段の1つです。


これをこどもと共有すると、必ず、こどもは気持ちのコントロールが上手になります。


こどもには好きな遊びが必ずあります。

でも、遊びの幅が狭いこどももいます。

遊びの幅を広げるために・・・

他のことも1つだけでいいからやってもらうんです。

そのためには、好きな遊びは後にとっておきます。

他のことが1つでもできたら、大いに褒めて、「できたね!!」と

好きな遊びをさっと提示します。


簡単なようだけど実はけっこうエネルギーが要ります。

「好きな遊びを早くやりたいよ!」と大泣きする子もいます。

でもそこが大人の粘りどころ!


「1つだけやったらね」。


こどもにも葛藤が見られます。

やろうとする気持ち、やりたくない気持ち。


でもどこかで必ずやってくれるんです。

ほんの少し手が動いただけでも

いいんです。すかさず褒めます。

そして、その子が待ちに待った遊びをさっと提示する。


繰り返していると、いつの間にか遊びが広がっています。

思い通りにならなくて大泣きしていた子が、

気持ちのコントロールができるようになります。









こんにちは。


乳幼児相手の心理士です。

発達検査をしたり、療育をしたりします。


心理士になってから10年、療育に携わってから7年ほど。

こどもと接していると、感動が尽きません。

こう接したらこどものいいところが引き出せた!などということがあると

本当に楽しいです。


日々の感動をつづっていきたいと思います。