結婚を機にイタリア→ドイツ→アメリカ・コロラドへ。言語もキャリアも“ゼロから”の連続のなかで、在宅ワークとコミュニティ運営に出会い、「精神的×経済的自立」を軸に生き方を組み直してきた彼女。“便利さ”を手放した先で見えたのは、家族の時間、学び直し、そして自分の「自活力」。海外3カ国での子育てと働き方についてお話を伺いました✨💐
ラナンキュラス(女性のキャリアコミュニティ@海外)では他の方のインタビュー記事も載せています👀
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ゼロからの船出
—「いきなり海外、いきなり母」の私へ
── まずは自己紹介と、海外に出るまでの経緯を教えてください。
沖縄出身です。2016年に結婚して、夫の仕事都合でイタリアへ移住しました。留学経験も海外就労経験もないままの“いきなり本番”。出産と子育てが始まり、言葉も仕事もゼロ地点。ローカル優先の雇用やビザ条件もあり、正面から働くのは現実的に難しい。
「このままだと心まで錆びる」と感じて、2017年から在宅の業務委託をスタート。その後ドイツへ、さらに現在はアメリカ・コロラドへ。移動のたびに仕事の形を調整しながら、“自分の時間と収入”の両立を模索してきました。
“人の時間が守られる国”で目が覚めた
──海外暮らしで最初に直面した「文化の衝撃」は?
イタリアで一番驚いたのは“昼休みが長い”こと。スーパーや店舗が昼休みに3時間くらい閉まります。最初は「稼ぎ時に閉めるの?」と混乱しましたが、次第に“人の時間が守られている社会”だと受け止められるようになりました。
日本で当たり前だと思ってきた働き方が、別の国では「それ、人権削ってない?」に変わる。視点がひっくり返る体験でした。以降は「その国の常識を尊重する」姿勢が自分の土台になりました。比較より理解、急ぐより整える、という感覚が身についたと思います。
夜7時の魔法
—母が自分に戻る90分のつくり方
── 子育てと仕事、時間設計はどうしていましたか?
“夜7時に子供を寝かせる→そこから私の時間”を徹底しました。1日の終わりに90〜120分でもまとまった“自分専用スロット”があれば、在宅の学び・作業・発信を回せる。逆にこれが崩れると何も積み上がりません。
在宅ワークを早め(コロナが来る前)に取り入れたのも大きかったです。土地が変わっても続けられる働き方は、駐在帯同の現実に合っていました。オンラインの案件を少しずつ拡張し、後にコミュニティ運営や登壇にも広がりました。
正面がダメなら横を掘る
—言語・ビザ・保育の壁の抜け道
── 「働きにくさ」をどう突破しましたか?(言語・ビザ・保育など)
正面突破ではなく、側道をつくるイメージです。
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言語:完璧主義を捨て、まず“通じる”を最優先。家では英語、外では必要な表現を“フレーズ単位で”鍛える。
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ビザ・雇用:ローカル採用が難しい国では、在宅・委託・リモートで“国境を跨ぐ仕事”を選ぶ。
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保育と送迎:時間制約は前提として設計。できない時間帯で勝負しない。朝活・夜活で“深く短く”積み上げる。道が塞がれているなら、地図を書き換える。これが私のやり方でした。
お金だけじゃ満たせない
—“心×経済力”を同時に育てる場所
── コミュニティでは、何を大切にしていますか?
テーマは「精神的×経済的自立」です。金融リテラシーの底上げだけでなく、心の扱い方も同時に育てること。人の悩みはお金・人間関係・健康が多いと思っています。お金だけ満たしても、心が荒れていたら幸せは長続きしません。
私は登壇や運営で、“学びを行動に変える小さな宿題”を丁寧に回しています。与えられる側から、提供する側へ。視点が変わると、街の看板ひとつ、ニュースの一行まで“自分事”に変わる。これが自活力のコアです。
勉強は家から始まる
—ホームスクールで見えた学びの正体
──家族時間や教育観はどう変わりましたか?
“家庭を軸に教育する”が合言葉になりました。学校任せではなく、家での学びも設計する。沖縄に一時滞在していた時期は、フロリダの学校教材を取り寄せてホームスクールを実践。体育だけ日本の学校に通うなど、ハイブリッドで運用しました。
アメリカの公教育に来て感じるのは、“暗記より考え方”。九九を速く言えるより、どう考えたかを説明できることが評価されます。パジャマデーや目標達成パーティーなど“楽しませる仕掛け”も多く、学びが生活に溶けています。
“ない”から強くなる
—不便がくれたサバイバル力
──「不便さ」とどう付き合っていますか?
不便は、工夫と連帯を生む“筋トレ”だと思っています。欲しいアプリが使えない、手続きに時間がかかる——イライラしても現実は変わらない。“ないならば、自ら作る”。
例えば在宅ワークの仕組み化、家事動線の見直し、ローカル情報はコミュニティでシェアして時短。比較のための比較をやめて、「ここでどう幸せになるか」を毎日更新する。これが海外生活のメンタル設計図です。
コロラドから次の一手
—在宅も会社も“いいとこ取り”で進む
──今後のキャリアと暮らしの展望はなんですか?
拠点はしばらくコロラドの予定です。今後はコミュニティ運営を続けつつ、落ち着いたら外に出て働く選択も増やしたいです。そして将来的にはアメリカでの小さなビジネス立ち上げも視野に入れています。
“在宅だけ”でも“会社だけ”でもなく、ハイブリッドで自分のリズムを最適化する。家族の時間と自分の成長、その両方が前に進む設計を続けます。
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