オーストラリア在住20年。世界遺産ブルーマウンテンズを生活圏に、栄養療法と西洋ハーブを組み合わせるナチュロパスとして活動するよしみさん。産後の不調を機に学び直し、健康科学の学位を取得。家族を真ん中に置く暮らし、そして“NOと言える自分”への転換が心身をどう変えたのか。移住、子育て、仕事、医療・教育のリアルまで、等身大の言葉で語って頂きました✨💐

 

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  ブルーマウンテンズで家族と、ナチュロパスとして

──自己紹介をお願いします。

オーストラリアのシドニー近郊・世界遺産ブルーマウンテンズに住んで20年になります。夫と14歳の娘の3人暮らしです。仕事はナチュロパスで、栄養療法と西洋ハーブを使って心身の不調を“生活全体”から整えるサポートをしています。オンラインの個人カウンセリングに加えて、地元のヘルスフードショップでもオンフロアのナチュロパスとして働いています。日本では名古屋に住んでいましたが、夫(オーストラリア人)とのご縁で移住し、子育てのタイミングで山の暮らしへ。自然のそばで、家族と仕事のバランスを取りながら暮らしています。

 

  名古屋から世界遺産の麓へ——移住の決断

──20年前、どうしてオーストラリアへ来られたんですか?

きっかけは夫です。日本・名古屋で出会って、彼が「そろそろ帰りたい」と言ったとき、私も“行ってみよう”と腹を決めました。最初の一年は義両親と同居、その後は駅前の賃貸へ移ったのですが、昼間から怒鳴り声や空き瓶の割れる音がして、赤ちゃんを育てるには落ち着かない環境でした。駅で包丁を持った人を見かけたこともあり、「ここは違う」とはっきり感じたんです。それで、子育てを軸に住環境を見直し、自然に近くて心が落ち着くブルーマウンテンズへ。実際に移ってみると、呼吸が深くなる感覚があって、家族の時間の質も変わりました。「安全で静かな場所に根を張る」という方針が、そこから私たちの基準になりました。

 

 

  観光地じゃなく“生活圏”としてのブルーマウンテンズ

──山の暮らし、日常はどんな感じですか?

“山の中腹”といっても街機能はあります。スーパーや病院があって、日常の買い物や通院で困ることはほとんどありません。アジア食材だけは山を降りればすぐ手に入るので、必要に応じて動けば十分です。観光で来る人の賑わいはあるけれど、私にとっては「自然が常に視界にある」ことが一番大きいです。気持ちがざわついたら散歩に出て、空や木々を眺めるだけで整う。娘の学校行事や日々の家事も、自然のリズムに合わせるように段取りすると無理が減って、“生活が自分の速さに馴染む”感じがします。

 

 

  産後の不調、流産、そして“学び直し”——ナチュロパスになるまで

── どのような経緯でナチュロパシーを始めたんですか?

出産後に心身の不調が重なり、相談先も少なくて、気持ちがどんどん内向きになりました。流産も経験して、「このままでは立て直せない」と本気で思った時期があります。癒しを求めてレイキに出会い、助けられもしたのですが、「これだけでは足りない」と直感しました。そんな時、ナチュロパシーの“生活全体を問診で丁寧に見る”アプローチに触れ、食事とハーブで少しずつ状態が上向く手ごたえを感じたんです。ちょうどその頃、高校時代に亡くなった友人からの手紙がふと出てきて、「やりたいことがあるのに叶えられないこともある」と胸に刺さりました。生かされている私が、同じように悩む人の役に立てる道を選ぼう——そう決めて、娘が小1で学校に上がるタイミングで私も大学へ。健康科学(Bachelor of Health Science)を学び直し、ナチュロパスになりました。

 

 

 

  栄養+ハーブ+生活——“効く養生”の組み立て方

── カウンセリングで大切にしていることは何ですか?

目の前の症状だけでなく、暮らしの全体像を一緒に見ます。睡眠の質、食事のリズム、消化の具合、月経や頭痛のパターン、ストレス源、人間関係——不調の原因を見つけ、その原因を解決しないと不調は治らないので...。栄養療法で土台(血糖の安定、タンパク質と食物繊維のバランス、カフェイン量の見直し)を整え、西洋ハーブは液体を体質と症状に合わせて配合します。科学的根拠は外さない一方で、本人の体感も同じくらい大切。ストレス由来の不眠・頭痛・胃腸トラブルが多いので、まずは「水分をしっかり摂る、呼吸に意識を向ける時間を作る、太陽の光を浴びる」のように“続けられる最小単位”から。続く設計にすると、ちゃんと結果が変わっていくんです。

 

 

  “NO”を言えたら、体が軽くなった

── 日々の生活で大切にしていることは何ですか?

以前は何でも「イエス」と言って、自分をすり減らしていました。いい人でいたい気持ちが強くて、断る選択肢を持っていなかったんです。体調を崩して初めて、「境界線を言語化しないと健康は守れない」と気づきました。オーストラリアでは“NO”がはっきりしている方がむしろ誠実だし、お互いにとって親切。だから「今は受けられません」「それは私の役割ではありません」と短く伝える練習を重ねました。最初は怖かったけれど、言えるようになるほど心身が軽くなる。自分の機嫌を自分で取ることが、私のセルフケアの土台になりました。

 

 

  医療・教育・子育てのリアル

──日々の暮らしで不便さなところや気に入っているところはありますか?

医療はまずGP(総合医)に行き、紹介状がないと専門医に会えません。待ち時間も長いので、ここは正直不便です。ただ、家族を一番にする文化は本当に好き。会社の行事も家族同伴が普通だし、結婚式で数日間休むのも「人生の大切な儀式だから当然」という受け止め方。あとはそれぞれの人たちが好きな格好しているのがいいなと感じています。日本だとみんなと同じじゃないといけない感じがあったように感じますが、こちらではみんなが好きな格好をしているし、自分の感覚で好きなものを選んでいるのが素敵だなと思います。教育面では、娘の学校には教科書がなくプリント中心で、自由度が高い。そして”得意なものを伸ばす教育”だなと感じています。例えば、この教科は不得意そうだから、頑張って!と言うのではなく、この教科、得意じゃーん!いいね!みたいな良いところをガンガン伸ばしていく感じがいい新鮮で素敵なポイントです。

 

 

  やり直しはいくらでもできる——挑戦したい人へ

──海外挑戦に迷う人へ、最後のメッセージをお願いします。

まず一歩、やってみてください。違ったら変えればいい。方向転換はいつだってできるし、やり直しは何度でもききます。私も移住、学び直し、キャリア転換を重ねて、いま「楽しくいること」を最優先に生きています。何事も挑戦する時って怖さがありますよね。怖さよりワクワクが勝てば、もうそれはGOのサインです!一歩踏み出してみましょう。違ったら方向転換すればいいーそれが私の実感です。応援しています!

 

 

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