飛行機と電車を乗り継いで、駆けつけた。
病室で横たわった母は、まるで違う人だった。
私は、その僅か一週間前に、祖母の一周忌でその地を訪れていた。
一周忌までは祖父母宅(母の実家)に居たいと言っていた
母は、その後ものんびりそこで暮らす気だったと思う。
二人で、お気に入りのお茶屋さんへ行き、
笑顔で写真を撮っていたのに。。
一週間前は、あんなに元気だったのに。。。
チューブに繋がれて横たわる母。
この先、良くなることが有るのだろうか。。。
想像出来なかった。
脳梗塞の場合、心筋梗塞と違って、手術は無かった。
血栓を溶かす薬が点滴で入れられる。
この血栓を溶かす治療が早ければ早いほど、
後遺症が残る確率が低くなる。
あの時、救急車を呼んでいたら・・・。
何度後悔しても、時は戻せなかった。
これを読んでくださった皆さんの中で、万が一、
私のような経験をする方がいらしたら、
迷わず救急車を呼ぶことを願ってやみません。
そして、急性期病院、という言葉を初めて知った。
急性期病院に、長くは居られない。
病状が落ち着いたら、回復期病院へ転院になる。
リハビリのための病院への転院ということ。
どの位、病院にいられるのか、全く先が見えずに、
今度は私が介護のため、離職した。