ミュージカル ロミオ&ジュリエット|公式サイト
キャスト(ダブルキャスト等ですので記録しておきます)
ロミオ 城田優
ジュリエット 清水くるみ
ティボルト 加藤和樹
ベンヴォーリオ 平方元基
マーキューシオ 東山光明
ロレンス神父 安崎求
ジュリエットの乳母 未来優希
キャピュレット卿 石川禅
キャピュレット夫人 涼風真世
モンタギュー卿 ひのあらた
モンタギュー夫人 鈴木結加里
ヴェローナ大公 中山昇
パリス 加藤潤一
死 中島周
(敬称略)
***
今年は宝塚のロミオ&ジュリエットも見に行っています。計らずもロミジュリイヤーとなりました。
本当にキャスト、楽曲、ダンスなどどこを見てもすばらしくて
自分でも驚くくらい好きになってしまいました。
最初に上演されたとき、全然見る気なんてなかったのに。
そうして何度か見ていると、キャストや自分自身の環境の違いなどから、見るところが変わってしまいますが、
大抵いつもは、ロミオとジュリエットの2人の場面、愛と純粋さに胸を打たれて泣けてくるんですが(あとは乳母の歌)
今回ぐっときたのは、霊廟での場面で争いが続く両家が、ロミオとジュリエットを引き離そうとしたときに、
キャピュレット夫人が「やめて!2人は本当に愛し合っていたのよ!」と止める場面でした。
愛に裏切られ、愛を裏切り、愛を求めつつも、信じられないキャピュレット夫人は、
自分の娘にも同じ思いを味わわせようとしていたのに、
ジュリエットを失い、愛を目の当たりにし、やっと愛を信じられたのだと思えました。
大きな犠牲を払わないと、わからない。
そんなごく当たり前の人間の愚かさを体言しているよう。
人はすぐには変われない、
変われない間に、時間がどんどん過ぎ去っていき、
その間に問題はますます積み重なっていき、
ある日大きな犠牲を出してしまう。
シェイクスピアの存在した時代、もっと昔から、人間は繰り返し、飽きることなく過ちを犯し続けている。
きっとこの世が終わるその日まで、それは変わることがないのかも。
それでも、その事実に負けないで、
運命に抗う、愛を感じる気持ちを忘れないことが大切なんだよ、と教えてくれている気がしました。
長い観劇生活、観劇に限らず、本、テレビ、映画、あらゆる媒体で、ずっとこのことを見続けてきた。
絶望、不信を感じつつも、それでもまた思い直して愛と生きることを感じることが何より大事なのだとこの舞台を見ていて改めて思いました。
蛇足の私的贔屓感想
小池先生と涼風真世さんの組み合わせは私にとってはご褒美のお菓子のようなもの。
2011年のときは、城田さんと浦井さんが出演しているのでこれは見に行かないと!と思ったものです。
そして今回は、加藤和樹さんがティボルト。城田さんと共演。涼風さんも続投。
これはもう見に行かないわけにはいきません。
加藤さんは予想以上に素敵なティボルトでした。
特に2幕の「今日こそその日」は歌といい、動きといい、瞳からして、愛を失い無軌道になってしまった恐ろしい中にも哀れさのあるティボルトだった。
まだまだ梅田では始まったばかり、ラストに向かってどうなっていくのか?(といっても観劇予定は残念ながらないのですが、見たいなあ)
城田さんも前回よりもさらにほんとに、ロミオだった。歌も雰囲気もロミオの甘さ、純粋さが引き寄せられて、素敵でした。
涼風さんは歌も美しさも宝塚時代からずっと変わらず大好きなのですが、キャピュレット夫人は前回も思ったけど意外、予想外に好きです。
今回は加藤さんと並び、歌とお芝居が・・もう言葉もなく嬉しい時間でした。
今日はトークショーのオマケがあったのですが、本当にお得、得がたいものを見られました。
城田ジュリエットと古川ロミオのバルコニー!
城田さんは本当にサービス精神旺盛。そしてジュリエットの歌うまい!っていうのも失礼かしら?いやあんな高音ですごいです。
古川ロミオが大変、可愛く見えました(笑)古川ロミオも見たかったなあ。
トークの部分も楽しかったです。また公式で詳細乗るかな?