シラノの話は、ラブレターの代筆、恋の仲介する人、そんなイメージしかなかったので、お話は意外なことが多くてびっくりしました。
1幕は楽しい場面も多くて、笑うところあったのですが。
2幕は寂しく、切ない部分が際立ちました。
10代の頃に、人を好きになるってことは、人の何を好きになるのかな、と思っていた素朴な疑問を思い出しました。
魂と肉体。どちらも分かつことはできないので、無駄なことなのですが、このお話は分けてしまえた。だからシラノも苦悩し、後にクリスチャンも苦しみました。
普通は外見から好きになっても、中身がどうしても合わなかったらやっぱり続けられませんよね。多分。
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朝海ひかるさん、宝塚を卒業されてから、「蜘蛛女」「エリザベート」そして「シラノ」と見たのですが、今回は一番素敵でした。
コメディが合うのでしょうか。可愛い、ちょっと困った魅力的なロクサーヌでした。歌もよかった~v
ドレスも白、薄いオレンジにお花模様、、ミントグリーンにお花、部屋着の白いドレス、それから戦場の男装、そして黒衣と目にも楽しかったです。
中河内さんはテニミュの仁王、サムライ7、と見てまいりましたが、危なげないですね~さすが!歌も2幕のシラノとの掛け合い、ロクサーヌとの愛に疑問を感じて始めたところなどよかったですね。
鹿賀さんの舞台は実は初めてだったかも!最後の場面など意地っ張りで、頑固で、ロクサーヌを一途に思う姿に胸が締め付けられました。さすがです。
それにしてもあの付け鼻、大変そう・・・どうなってるんだろう~
鈴木さんの歌声はやっぱり好きですね~うっとり。ロクサーヌにそそのかされて、浮かれているところとか可愛かったです。