東京公演も見にいきたくて、でも体調が悪化したので、無理で。。。

なんとなく寂しくて、感想を詳しく書けずにいましたが、もう完全に終わってしまったので今頃書きます。



梅田の千秋楽12日にいったわけですが、久々の絶不調の中行きました。
前夜、熱でて喉痛い・・だるい・・行っていいのかどうか心配だった移したらいけないのでずっとマスクしていた。


そんな思いを抱えてまでいったのですが、行った甲斐ありましたよ、素晴らしかった。

原作は10年前くらいに読んで細かい事はすっかり忘れていたのですがあの長編をよくまとめていたと感心しました。
シリアスな暗い話のまま何時間も上演するのかな?と思っていたらやっぱりAxalはやってくれますナ。
も~Axle自体が好きになりましたよ。私。


というか客演の人が面白いのか?! どんどん暴走する彼らを上手に操る?演出がすごいのか・・
とにかく、こういうノリ大好きだな~~~!! 3回見にいくお客さんの気持ち、よくわかるのよ。


今回も、「11人いる!」のゲストで大笑いさせてくれた谷さんが出ていて、3役もやってくれるんだけど
登場したときは「例の黄色い人」で大笑いしすぎて、大変でした。 またお客さんが餌食になっていました。
「お客さんが舞台を育てる!」とか持論を言いつつ、今日は後ろの客席にまで絡んでて油断してはいけないところもみせていました。


突然、役から離脱して、本人になって他の役者さんに絡んだり、本当にやりたい放題でした。

他にもナースでコントがえら~く長かったりして、本当にどこまでやるんだ~?話にもどれるのか?と心配にもなりました。でも、きっちり元に戻れるんですよ、これが。


でも、これは是非、東京公演見た方に、あのコントの時のお客さんの様子を教えてほしいです。
客席は爆笑なのか?客席はコントに参加しているのか?
谷さんの「リピート アフター ミー」のあとにちゃんと繰り返しているのか?などなど。
これじゃ、「バナナ・・」の話でなく谷さんのコントの感想ですよね☆


基本に戻ろうっと。 メインの役の人はどうなのか?
アッシュというのは、美少年でカリスマ性のあるこれまた万能型のキャラでしょ、実はどうなのかな~?と思っていたのです。
以前、「ワイルド・アダプター」でも柄谷さんの役があまりにも劇画の万能ヒーローなのでなんだか気恥ずかしい気がしたのもあって・・・・・

でも、慣れました!!! ※


柄谷さん、アッシュに見えました!!! (ファンの人、すみません。私の個人的な感覚なので他意はありません)
原作に、原作のアッシュに特別に思いいれがあるわけではないのですが、スマートで敏捷で、繊細、複雑で、愛を求めているアッシュでした。血肉の通ったアッシュだった。


※「11人いる!」を繰り返し繰り返し見て、最初はあまり慣れていなかったAxleのメンバー全員に慣れたし、その雰囲気に馴染むってのも大事だな、と思いました。
「W・A」、「11人いる!」と3回生で見て、あとはDVDをリピートして、もうすっかり馴染みました。


英二の役宮下さんは、目が大きく、ぽちゃ?としていて(メイクのせいかベティさんを思い出した)これまた英二というか吉田秋生さん的なキャラではないようですが、原作を特別に愛好しているわけではないので、OKです。
日本から来た世間知らずの、でも正義感は強いという感じが役者さん本人のキャラクターとマッチしているせいか、すんなり納得して見られました。


月龍の田淵さん。以前も女装見たことあったと思うけど、チャイナドレスにサンダル、なんて似合うのでしょうか、これなら違和感なく世界に入っていけます。
身のこなしやセリフがすごく自然で、月龍の心に巣くう影が、彼を容赦なく追い立てていることが理解できました。

オーサーの加藤さんはちょっと優男なイメージでしたが、 殺陣もダンスもアッシュと対峙することが多く、いつもの雰囲気とちがってワイルドでかっこよかったです。


後回しになりましたが、特にすごいな~と思ったのは、ダンスも殺陣も大有りで、すっごい動きまわっています。
役者さんたちすごい体力だな~と感心した。みんなすごいんだけど、やっぱり主役の柄谷さん、相当すごい!と思いました。


そんなわけで主役、脇役関係なく出演者、みんなそれぞれにインパクトあってすごかったんですが 、
主演クラスでない人ですごく印象に残ったのは(黄色い人は別格ですが)ブランカ役の横山敬さんです。

相変らず原作での役どころもすっかりと忘れているので、原作のイメージと比べてということもできないのですが
アッシュを鍛えた軍人上がりのヒットマンなんだけど、スーツを着こなして、インテリで、クールで怖そうなんだけど 、あまりにも切ない少年たちの傷にほだされてしまうという役どころがよくて「ス・テ・キ」と思ってしまいました。
それまで無敵だったアッシュをそれこそ、汗一つかかないで、翻弄している風なところもよかったです。
後から出てきて、それまで別格だったアッシュを凌ぐキャラなわけですから、大変ですよ。チームワークもいいんでしょうね。
魅せるな~身のこなし、セリフ、目配せとか、すごく説得力あるんですよ~


英二をつれてきた伊部の役は「11人」ではガンガをやっていた山本健史さん。
ガンガもよかった。伊部もよかった。 英二を大切に思うので、日本につれて帰りたいんだけど、それが本当にいいことなのか~と思い悩む姿、優しさがス・テ・キと思えました。
警部さんたちと同じくコメディリリーフ的で、緊迫している英二たちの身辺から、外れたところにいるので、こちらも少しホっとするんですよね。


スピーディーで、同じ舞台上で、次々と展開していく中で、この緩急の具合も絶妙だと思いました。


すごく長くなったのでここできります。また書けたら書きます。