人は何故、自分の好きなものを周囲にも教え広めたくなるのでしょうか。

布教活動、ていう言葉がピッタリなこの行動。

私にも覚えがありますよ。
漫画、音楽いろんな文化でつい人に勧めたい気持になるのですが
(このブログも、ある意味そう?)

布教っぽいな~と思えたのは「宝塚」にハマった時。
ビデオやら雑誌を貸したり、興味示した人を劇場に連れて行ったりとすごい熱意でしたよ。
今も「見たい」と言う友人などを連れて行くことありますけどねw

案外、舞台とかって行ったことない人は、最初のとっかかりがわからなくて
行けない人も多いので、やはり口コミというか、こういう繋がりは大事だと思います。

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そして庭球王子様の舞台は、友人たちが真っ盛りにハマっている。
私のようなミュージカル好きな暇人は格好のターゲットです。

DVDをガンガン貸してくれる。
借りたものは、一応見なくては失礼かと思い、なんとなく流して見る。

そして生の舞台にも連れて行かれる。
全然なかった興味が少しだけ、出てくる。

そして出ている人の名前と役名と顔が一致しだした頃に、卒業しちゃったりして
「せっかく覚えたのに~」と悔しいというかなんというかなんですが・・・

で、メンバーが交代する=卒業公演があったりするのですが
(この辺りも宝塚とバッティング)
もらい泣きしますよww←笑ってるし。

なんだかよくわかってない私ですら、若い子たちが
涙をこらえながら、仲間たちとの日々、
舞台にかけた青春な話を聞くと切なくなってきます。

赤の他人が偶然集まって長い時間を過ごす。
学校や職場でも同じことが起きますが、
舞台に立つことが前提なので、
自分とは別の人格も一緒なんですよね。

幾人かの人が、役柄に対する思い入れの
深さについて語るのをきいて、

このお別れは仲間たちだけでなく、
そしてもう1人の自分とのお別れでもあるだとわかりました。

そうした幾重にもなる寂しさが彼らから滲み出ていて、
全く無関係な私にも伝染してしまいます。

庭球王子様の舞台。
チケットが入手困難になるのも頷ける話なのでした。