ホミン読み切り・「The Truth of Love」とご挨拶 | 東方神起小説 Lily♡ホミンの香り

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ユノとチャンミンがいる限り
みんなと一緒に「We are T!」

 

 

 

 

 

もう何度

繰り返しているだろう

 

あなたの寝息を確かめて

ブランケットから抜け出す夜

 

どういうわけかこの頃は

少しのためらいが僕を迷わせて

決まって一歩目を鈍らせるから

今夜は勢いをつけて

ベッドから立ち上がった

 

トレーナーの上から適当に上着を羽織り

靴を履きながら携帯を確かめる

 

毎晩のように

誘いのメールや着信は

スクロールしなければならないほど

 

「、、、どうせ気付いてやしない、

気付いたところで何も言いやしない

あの人は僕の事なんて、、、」

 

 

 

今夜の遊び場所を適当に決め

店の中に入ると

顔馴染みが数人寄って来る

 

見たことないやつも混じってるけど

そんなのどうでも良い

ただ 酒を飲んで

程よく酔ってテキトーにオンナと絡んで

 

夜が過ぎればいい

 

考えたくないことまで

考えてしまうから

 

静かな夜は嫌いなんだ

 

 

それでも最近は

どんなに強い酒を飲んでも

叫ばなければ会話も出来ないような

賑やかな店に居ても

気が晴れるどころか

しっくりこない

むしろ憂鬱な気分に陥るだけ

 

今夜は特に酷いらしい

 

遊び仲間の言葉も

どこか浮ついて聞こえるばかりだ

 

結局

一杯だけグラスを空にしたところで

早々にその店を後にした

 

それでも直ぐに帰る気にはなれず

人通りの少ない通りを歩いていると

寂れたバーを見つけ

何かに導かれるようにドアを開けた

 

マスター以外

誰も居ない

 

「、、、あの、こんばんは、良いですか」

 

マスターはグラスを拭きながら

あっちに座れ、というように

顎をクイと動かした

 

「なに飲む」

 

「あ、じゃあ、シェリートニックを」

 

「ふん(笑)、さっぱりしたい気分、ってとこか」

 

「えぇ、まぁ(笑)、」

 

 

炭酸の小さな泡が美しいカクテルを飲みながら

僕はまた

堂々巡りに考え込んでしまう

 

 

「あの人は今も

寝てるんだろうな、、、」

 

「、、、朝まで目を覚まさない人って居るのかな」

 

 

「っていうか、、、僕は何で、、、」

 

声に出していないはずの独り言に

マスターが一言呟いた

 

「自分で自分を解放してやらなくちゃ

身動き取れなくなっちまうぞ」

 

「自分を解放、、、?

何の事でしょう?

僕はいつも自由に楽しくしてますよ

友人も多いし、誘ってくる女性も多い」

 

「ふん(笑)、まぁいいさ。俺には関係のない事だ

ただ、その中に

アンタが本当に欲しいモノがあるのかは

疑問だけどな」

 

「、、、それは」

 

胸の奥が強く鼓動を撃った

痛いところを突かれたと察した

 

 

「、、、はぁ、、、参ったな」

 

 

 

──────

 

 

「ったく、あいつ、、、

今夜も抜け出しやがって

俺が気付いてないとでも思ってんのか」

 

 

「もういい年した大人なんだから

口うるさい事は言わないでおこうと思ってたけど

もういい加減キレるぞ俺も」

 

不機嫌な独り言を空中に放り投げ

車に乗り込み

急いで走り出る

 

もちろん

チャンミンを

探すためだ

 

「あいつの遊んでる界隈なんて

もはや俺のテリトリーなんだから

何してるかなんて筒抜け

言いよってくるオンナもオトコもごまんといる夜の街で

一体なにやってんだあいつ」

 

 

「まさか、とは思うけど

俺への当てつけか、、、?

 

 

「は(笑)、ないよな、そんな事

俺の気持ちに気付いてあえて避けてるなら、、、

俺は何としても

シラを斬り通すしかないだろうな、、、」

 

砂を噛むような思いで

そう呟いた

 

 

チャンミンを探しながら

道端で騒いでいる輩を横目に

繁華街を通り過ぎ

 

どこかで方向転換しようと

何の気なしに車を走らせているうちに

ユノもまたなぜか

あの店の前に辿り着いた

 

「こんな所にBarが、、、

へぇ、、、知らなかった」

 

ガラス張りの店内は

車の中からも伺い知ることが出来、

淡い照明の中に

探していた顔を見つけた

 

「、、、居た」

 

 

「、、、なんだあいつ

今夜もどうせバカ騒ぎしてると思ったら

たったひとりで

こんな寂しい場所で、、、」

 

祈る様な仕草で

ぼんやりと座っているチャンミンの姿を見て

すぐに駆け出していきたい衝動に駆られたが

いつもとは違う様子にためらって

しばらくはこのまま

車の中に居る事にした

 

ユノは自覚しているからだ

 

紛れもなく自分は

チャンミンを

愛しているという事

 

だからこそ

感情的になりそうな自分を

必死に抑制している

 

「俺はこのままで良いのか、、、

淡々としているようだけど

実際は臆病な男なんだ、、、

参るよ、、ったく、」

 

 

それから小一時間ほど経ち

午前3時を回る頃

マスターがチャンミンに近付いて

何かを話しかけた

 

どうやらそろそろ店じまいの時間らしい

慌ただしく会計を済ませている

 

「、、、やれやれ、やっとか」

 

 

夜の街は

いつの間にか雨が降り出していた

 

「ほら、この傘、持ってきな」

 

「でも、」

 

「次来た時、返してくれりゃいいさ

 

「すみません。、では、お借りします」

 

「次はあんたの想い人と一緒に来いよな(笑)、じゃあな」

 

 

なにか言い返してやろうとしたけれど

口をパクパクさせている間に

背中をぐいぐい押されて追い出され

あっという間にドアは閉められ

店の電気も消えてしまった

 

冷たい雨が

心まで冷やしていくようで

ため息を吐いて

その場に立ちすくむ

 

「どうしようかな、、、」

 

 

でも

ふと顔を上げたその先に

彼は居た

 

「、、、ユノ?」

 

「何やってんだ、こんな真夜中に

迎えに来た

早く車に乗れ

帰るぞ」

 

 

「なんでここに、、

寝てたんじゃ、、、」

 

 

「気付いてないと思うのか?

毎晩々、心配かけて!

てっきり楽しく遊んでると思ってたら

こんな寂しい場所に一人って、、、

危ないだろ!」

 

「、、、それは、どういう意味?

"弟"に対する注意ならお門違い

僕の気持ちに気付いてもないくせに」

 

「お前の気持ち?

お前は俺に反抗してるだけだろ」

 

「あなたは平気なんでしょうね

僕が女性たちと飲みに行ったり

例えばその後になにかしら関係を持ったとしても、」

 

おい!そんなことしてんのかよ!」

 

例えば、ですよ!!

、、、僕は、女性となんて、

同席以上の経験はありません!

、、、意味、わかります?

僕が何を言いたいか、」

 

 

「よせ、、、それ以上言うな

口に出しちゃ駄目だ

 

「なぜ?

あなたはいつもそう

意識的に僕を遠ざける

だから僕は、」

 

 

「言うなって言ってるだろうが!

お前分かってんのか?

俺がどんな思いで気持ちを抑えてるか、、、

どうしてかわかるか?

俺がお前に抱いてる感情なんてな、

不条理以外の何でもないんだよ!」

 

「、、、僕はずっと考えてた

ずっと葛藤もしてた

だけど今夜はっきりわかったよ

さっき僕を待ってるあなたの姿を見た時

自分が一番望んでる事が」

 

「、、、それ以上口に出したらもう

俺は抑えが利かなくなる

自分でもとっくに限界感じてんだ

苦しいんだよ」

 

 

「言ってよ!

僕はずっと待ってたんだ!

覚悟だって出来てる」

 

「あのな、世間一般で言う、

安定した幸せな未来が

崩れてしまうかもしれないんだぞ

 

「安定した幸せの定義は

人によって違う

僕は、あなたの気持ちが知りたい」

 

 

「お前に拒否されるのが怖かった

だからいつも淡白にお前と接するように

心掛けていた

いっそ女性と付き合って

いずれは家庭を持って幸せになってくれたら良いと

そう願って夜遊びも見て見ぬふりしてた」

 

 

「、、、、、そう」

 

「だけどその反面

俺に懐くお前の中に微かな夢をみたりして

(笑)、矛盾してるよな」

 

「、、、わからなくもない」

 

「でももう無理だな、、、

 

チャンミン

俺は

お前を愛してる

この命を捧げる程に

 

幸せにはなれないかも知れないけど

俺の気持ちを

受け入れてくれるか?」

 

 

チャンミンはユノに近付き

静かに告げた

 

 

「あなたと一緒なら僕は

不幸になっても良い」

 

「一生、俺の隣に居て」

 

「もちろん

あなたでなければ

僕の花は咲かないから、、、」

 

 

ふたりは

真実の愛を

手に入れた

 

 

 

 

 

 

✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚

 

 

こんばんは(*^-^*)

 

年の瀬の忙しい時にすみません(´>∀<`)ゝ

 

そして、ずっとご無沙汰ばかりで申し訳ない汗

 

おかげさまで、

こじらせてしまった扁桃腺炎も

どうにか落ち着いて

若干の鼻声ではあるものの

野太いオネェからは脱していますchiro

 

いちごがまりあんさん

苺ミエイたん

苺カレンさん

 

コメありがとぅございました♪

リアルタイムにお返事出来ずすみません

コメ返させて頂いていますペンライト

 

 

今年(特に後半)は

プライベートが非常に忙しく

パソコンを開く時間が限られていて

(ワンコの介護が主な生活なっているため)

主に夜にお話しを書くタイプの私ですが

それさえも難しくなってしまった2018年、、、

 

でも

老犬ワンコちゃんも

それなりに対策やリズムか分かって来たので

2019年は程々に自分の時間を確保しよう(出来る)と

思っています。

 

ブログ(お話し)を休んでいる間にも

沢山の方がこの部屋の様子を見に来てくださったり

Igの方に来てくださったり

お話しを更新した時には

一気に多くの読者様が立ち寄って下さったりと

(その日のアクセス数が半端なくてビツクリええ!!

本当に有難みを感じておりましたキラキラうちわ

 

それから、

「Snowy」にはまって読み返してくださる方や

新たに登録して下さった方もいらっしゃり、

未だに続く

Snowyに対する予想以上の反響にビビりつつ←

自分でも読み返してしまいました(〃▽〃)雪の結晶

 

長いね

あのお話し(笑)

 

 

 

 

東方神起そんなこんなですが、

皆さまのお陰でなんとか無事に

2018年を終えることが出来ました。

ありがとぅございましたいちご。いちごちゃん。

 

来年も

より一層精進し

このお部屋(お話し)も続けて参りますので

どうかよろしくお願い致します(*^-^*)

 

 

kagamimochi*皆さまにとって

良い事や

萌え萌えや

ホミンちゃんがたくさんの

2019年になりますようにkadomatsu*

 

 

Lily

 

 

 

 

 

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