どうも、りりです。

記憶を引っ張り出して出産レポやってきます!

記録も何もしてないので曖昧なところも多いですが……

よければどうぞ!!


2月18日

6時20分頃
病院の朝は早い。
ベッドの頭の方を上げて左向きで丸まりながら寝てたりりに
「腰が痛くてこんな格好になっちゃったのね〜」
なんて言いながら看護師さんが起こしてくれました。
「腰が痛くて、眠れなくて……最終的にこれで落ち着きました……」
って言ったら
「え?そんなに?大丈夫?昨日はそんなに痛そうじゃなかったよね?」
とようやく心配してもらえました。
とりあえず、内診があるので歩いて移動。
めちゃめちゃ痛そうに歩くりりに、昨日とはうってかわってめちゃめちゃ心配してくれましたキョロキョロ

6時30分
先生の内診。
腰の様子をよく聞いてくれて、先生曰く「態勢によって痛みが変わるようだからマズイことにはなってないと思います」とのこと。要は、チューブ入れたり麻酔入れたりしたことが原因ではないよってこと。
内診台に乗って腰浮いたら痛いのもなくなりました。笑
結局この腰痛の原因は最後まで不明なままだった……
この時点で全くもって子宮口は開いておらず
本来ならここでバルーンを入れるんですが……
めっちゃめちゃ痛くて!
痛がってたら!

先生「痛くならないための無痛分娩だからねぇ……痛いと意味ないからねぇ……今はやめておきましょうか」
と、バルーンを入れずに終わりました!
先生、優しい。
この時点で坊やに出る気はゼロだったようです……

7時頃
分娩室へ。
促進剤を点滴で投与されました。
たまに先生が様子を見に来て、変わらぬ様子だと促進剤の増加を指示する感じ。
痛みはじわじわ、生理痛みたいな痛みが出てきました。
一瞬痛くて、引っ込む。が続く。
そして、なんか尿もれみたいな感じ。
何と破水しました。
これには先生もびっくり。
でも子宮は全然降りてこない!笑
痛みは徐々に強くなり、生理痛でこのくらいだったら薬飲みたいくらいになります。
「10分に一回くらいな感じですか?」
と聞かれて初めて、全然時間を見ていなかったことに気づく。
一応スマホを見て10分以内の間隔だなあ……となった頃、先生判断で麻酔を入れ始めました。

昨日同様、なかなか効かない麻酔。
昨日と同じように保冷剤を当てながら確認。
何故か今日は左側が先に効く!
でもだんだん足が暖かくなってきて、
痛みも感じなくなってきて、
前の晩寝れなかった分ウトウトし出して……
多分このへんで10時くらい
正直、レポ書くつもりだったから時間気にしてようと思ってたのに、眠さと心地よさが勝って、これ以降時計見てません!
すみません。
ちゃんと時間知りたい人は、他の人のレポ見てみてください(笑)

看護師さんに、「お腹痛くなってきたら教えて下さいね」と言われて放置されたのをいいことにほぼ寝てました。
そして一瞬痛くなったような気がしました。
でもすぐにおさまり、痛かったのかも微妙な感覚。
同じような感覚が3回あり、これは痛いと呼んでいいだろう、と看護師さんを呼びました。

その瞬間、空気が一変。

「ごめんね、赤ちゃんの心拍下がってます!」
「先生に連絡して!」
「酸素マスクつけるよ、マスク外して!」
「ゆっくり深呼吸して!赤ちゃんに酸素送ってあげて!」

さっきまでの穏やかで安らかな雰囲気から一変、
突然物々しい雰囲気に変わったのです。

酸素マスクを使ったことで一瞬赤ちゃんの心拍は戻ったようですが、またすぐに落ちてしまいます。

突然のことに動揺して、すごく怖かったです。
でも、看護師さんたちが「怖がらなくていいよ」「大丈夫だから」「ゆっくり呼吸してあげると赤ちゃんも呼吸できるからね」と言ってくれたので、とりあえず呼吸しようとしてました。
たぶん、あとから考えたら全然大丈夫じゃないし、怖い状況だったのでしょう。
でも、そこでりりが怖がると余計にマズイことがわかっていたのだな……と思います。

遠くで先生が夫に電話してるらしき声が聞こえてきました。
「りりさんの……ですか。……赤ちゃんが危ない状況なので……」
跡切れ跡切れに聞こえる声に怖くなりました。
そして先生はりりの元に来て、こう言いました。

「帝王切開をします。全身麻酔です」

こうして、計画無痛分娩だったはずが、緊急帝王切開でのお産となりました。




昨日と同じ手術室に運ばれて、状況理解が追いつかないまま、事態が進んでいきました。
麻酔科の先生に喉をぐーーーっと押されたのが最後。
記憶がありません。



次に目を覚めたとき、あまりのお腹の痛みにパニックになりました。
何を聞かれても、お腹が痛すぎて声になりません。
過呼吸気味でした。
寒くないのに歯がガタガタ震えます。
辛いときほど深呼吸して、と言われても、痛すぎてなかなか無理でした。
「赤ちゃん、産まれましたよ」
「旦那さん、赤ちゃんに会えましたよ」
そんな声にホッとして。
産んだ記憶はないですが、生きててよかった。
痛み止めを追加できるボタンをもらっても、なかなか指に力が入らず、押せたり押せなかったり。
とりあえず握りしめてました。

個室に入って、先生から様子を聞いて。
常位胎盤早期剥離で、危ないところだったけど、今は大丈夫。
こういうことはたまにある。
何が原因というわけではない。
無痛分娩のせいというわけではない。寧ろ、無痛分娩でスタッフも気が張っていたからこそ早い処置ができた面もある。
とのことでした。

少し時間が経って、痛みに慣れて落ち着いた頃、夫と少しだけ会えました。

ありがとう
大変だったね
頑張ったね
赤ちゃんもそうだけど、あなたが心配で仕方なかったよ
赤ちゃん、一瞬だったけど会えたよ
ご両親には連絡したよ
ゆっくり休んでね

そんな会話をしました。


お腹が痛いので、鎮痛剤を点滴してもらって、背中の管から薬を入れてもらって。

それでも痛かったけど、なんとか落ち着きました。



落ち着いて携帯が見られるようになった頃、夫からLINEが来てることに気づきました。
赤ちゃんが運ばれている写真。移動しながら撮ったのか、少しぼやけている写真。

それが私が息子を見た初めての姿でした。


出産レポ終わり。


今りりは、いくらか回復し、自分で歩けるようになりました。
息子も、今は保育器を出て、自分で呼吸して、ミルクを飲んでいます。
痛いのが嫌で、怖くて、無痛分娩を選んだりりでしたが、今回は痛いうえに出産の記憶もないというお産になりました。
痛いことよりも、記憶がないのが悲しくて。
ベッドで寝たきりの時は息子にも会えず、産んだ実感もなく、本当に産んだのか?と自分に問う日々でした。
未だに息子の泣き声も聞いたことないです。
それでも息子に会いに行く度にお母さんになったんだなあ、と噛みしめる日々です。
これから少しずつ、お母さんになりたいと思います。


ではまた。

りり