双極性障害の幻覚妄想の雑感を書こうと思っているんだけど、書きたい内容が多すぎてまとまらないので、先に最近読んだ本の紹介から。
技術評論社の「知りたい!サイエンス」シリーズから2冊。
まずはこちら。
「なぜ人はドキドキするのか?」
〜神経伝達物質のしくみ〜
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なぜ人はドキドキするのか? (知りたい! サイエンス)
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向精神薬の薬理作用を読んでると、神経伝達物質やら、ニューロンやら、シナプス間隙やら、イオンチャネルやら耳慣れない言葉が山のように出てきて、調べてもわかったようなわからないような…。たぶん私に生物学の基礎知識が微塵もないのが原因。
この本は一般向けにわかりやすく解説した本で、以前に比べ理解出来るようになった…かも、たぶん(笑)
特に第一章の「神経と脳は何者なのか?」は読んでよかった。私は基本の”き”が抜けていたにもかかわらず、ネットから部分的な情報を得て訳がわからなくなっていたんだなと思ったよ。
あと向精神薬の説明の章もあった。けど双極性障害はリチウムのみ。理研の研究成果がサラッと書かれていたよ。
私が服薬しているラミクタールは双極性障害に対しての薬理作用は不明とされていて、仮説は色々あるけども、よくわからない薬なんだよね…。でも知りたい。でもわからない。ジレンマ。
ところで著者の中西貴之さん(通称おびおさん)は『ヴォイニッチの科学書』という、科学系Podcast番組を配信されていて、私はその番組のヘビーリスナーで10年近く聴き続けています。
有料版もあるんですが、短い無料版もあるので興味のある方は是非聴いてみてください。
ヴォイニッチの科学書
次はこちら。
「身近なクスリの効くしくみ」
〜薬理学はじめの一歩〜
こちらの本も一般向けにわかりやすく解説されており、薬のことが知りたくて読んだよ。向精神薬は出てこないけどね。
とりあえず、アゴニストとアンタゴニストがどっちがどっちかは覚えられた。レベル低くてすみません(笑)
あと向精神薬と関係する部分でいうと、消化管の沈痙薬の説明でアセチルコリンやムスカリン受容体が出てきて、なぜ向精神薬で便秘になるのかも理解できたよ。
アセチルコリンだけに限らず、神経伝達物質は中枢だけでなく末梢にも存在し(むしろそちらの方が量的には多く)機能しているから、副作用は全身に出るんだなと思ったりした。違うかもしれない…自信なし(笑)
自分の専門分野とかけ離れた内容は、こういった入門書があると便利だね。