前回の続きです。
下矢印


気を失い、しばらくして目が覚めると救急車のサイレンが聞こえる。

いつの間にか、私は救急車の中にいた。

あれ?娘は?

娘は私のバッグを抱えて救急隊員さんの隣に座っていた。4歳の娘が、私のスマホで母と夫に電話している。
「ママがたおれてきゅうきゅうしゃにのっているの」
娘はそう言って救急隊員さんに電話をかわり、救急隊員さんが母と夫に事情を説明していた。

そんな娘を見ていると涙が止まらなかった。

意識はあるし、目は見えて動くけど身体中がしびれて動かない。

救急車が病院に着くと、担架のまま私は運ばれて行った。

娘は病院の待合室で母が来るまで30分近くひとりで居たらしい。
それも後から母に聞いて、辛くて寂しい思いをさせてしまった娘を思うとまた涙が止まらなかった。

続く。

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