転校生のナカハラくんは、私よりは背が高かったけど、男の子からしたら少し小さい方。


転校早々、学年でいちばん目立つグループの男の子たちと絡みたがり、すんなりと仲良くなった。





やっぱり、どの学校でもクラスにひとりは目立つリーダー格の男の子がいて…



私の学校も例にもれず、そんな男の子たちのあつまりのグループがあった。



ノリ
リーダーの中のリーダー

モト
ぼうずで派手でなにかと目立つ

ウミ
学年でもかっこいいと評判

トウヤ 
ウミの親友 かっこよさではウミと張り合う


そんな人達の中に、ナカハラくんは堂々と入っていった




「ナカー、帰ろう」

ノリがそう言うたび、凄く嬉しそうな顔をするナカハラくん。




体裁だけにこだわる男の子は嫌い…



そのグループのみんなを避けていたはずなのに、なぜかナカハラくんだけはいい人にみえた。
4月

中学2年になった私たちは、1年間過ごした教室に別れを告げ、ひとつ上の階段へと行く。

窓から見た景色が変わる。


ひとつ、大人になれた気分…



「アカリー」

「んー」

「また同じクラスだね~」

「うん」


私の名前は、アカリ。




「ホイホイ皆、席つけー」



人より少し細くて、少し背が小さい。

歌と運動が苦手。




「このクラスには、転校生がいるー」



どこにでもいる、普通な中学2年生。




「入ってきなさい」



とくに悩みとかもなくて



恋愛とか―――

勉強



なにも考えないで毎日を過ごしてる





普通の――――――――




「ナカハラです」






普通の、中学2年生です。
13歳・春

それがきみとの
初めての出会い。



――――と、言ったらうそになるけど


まちがいなく、ときめいていたよ。