8月1日早朝4時半
お腹がずーん

と痛み始める。
時間は10分間隔
でもこの時、痛みは3~4分。
病院に電話すると「1時間、時間を計りながら自宅待機してみてください。痛みの間隔が正確になってきて、痛みが強くなったら本陣痛なので、そうなったらまた電話下さい」との事。
とりあえず待ってみるものの、2時間程で本陣痛にはならず痛みも引いてしまい…

数日前から前駆陣痛(軽い生理痛みたいな痛み)があったので今日も「またか~

」という思いでした。
さすがにもうお腹がMAXまで膨らんでいるので苦しい&体重が増えすぎて体が重いっ…

この時は「苦しい~早く出ておいで~

」と思う反面、まだ怖さも残っていました。
結局この日も本陣痛にはならず、痛みも治まってしまいました。
8月2日…予定日より6日遅れ
8月2日深夜0時(丁度8月3日になった時間)
なんとな~くお腹が痛くなってきたので「またか~今日も前駆陣痛か…

」と思っていたら、あれよあれよという間にどんどん痛みが増し、母を呼び、背中をさすってもらいながら旦那に「陣痛来たかも~痛~い

」と電話。
一瞬痛みが走るけれども、2分程度持続するとスーっと痛みが引いていく「あ、これが陣痛だ」と初めて思いました。
病院に電話する頃には既に7分間隔に

大分痛みが激しくなってきたので「今すぐ行っていいですか?」と聞くとOKが出たので父の運転で病院へ

時刻は0時半
実は出産予定日あたりから父と母、万が一の為にとノンアルコールで我慢してくれていたんです

「飲んでいいよ、いざとなったら陣痛タクシーも登録してあるから大丈夫だよ」と言っても
「俺だって少しくらい役に立ちたい」と。やはり父親ですね。
幸い病院までは車で10分、痛みが収まったタイミングで車に乗り込みいざ病院へ。
1時近くに病院へ到着。
夜間なので裏口から案内され、真っ暗な病院内に。
そのまま分娩台に通され、点滴と内診。
助産師さんに「あ、もう5分間隔ですね、子宮口も3センチです。初産だと1時間に1センチ開くので早ければ7時間後ですね、7時台に産まれればいいですね」と…

今でさえこんなに痛いのに、これがあと7時間も

その頃には痛みも随分と強くなっていたので、めまいがしそうな長さに目の前真っ暗でした。
そういえば、余談ですが今は機械で陣痛の波が見えるんですね

びっくり~

自分では痛みで時間の感覚が麻痺していて波が分からないのですが、機械の波長を見て「あ、そろそろ来る」っていうのが分かるのは凄かったですね。
父も「今ここです、これが1分間の線です。あとちょっとで痛みがくるのがこれで分かるんです」と説明を受けながら、何故かビデオ撮影…w
「痛い…痛い…」という私の姿をビデオに撮っているなんて…やっぱり男女の差ですかねw
この時点で深夜2時過ぎあたり。
産まれるまで時間も掛かりそう&明日も仕事なので父は一旦帰宅。
母だけは付き添ってくれていました。
私は3分間隔で襲ってくる激痛に「痛い~痛い~うぅ~うぅ~」と分娩台の上で呻くことしか出来ず…

助産師さんが「息吐いて~大丈夫、まだいきまないで、まだ産まれないからね~」と言いながら、肛門とあそこをガシっ

と押さえてくれるのがほんとに助かりました。
助産師さんがまた体格のいい方だったので、すごい力で押さえてくれていましたが、あっという間に子宮口も開き始め、出産が早まりそうになり助産師さんは準備へ。
一応私の母は看護師で過去には産科にもいたのですが、今と昔はやはり大分違うらしく助産師さんからいきみ逃しの方法を教わり助産師さんが準備をしている間、私に施してくれたのですが、母…力が弱い…

よく「ゴルフボールかテニスボールがいきみ逃がしになるからいいよ~」とは聞いていましたが、「あ、これのことか

」とw
持参したテニスボールでグーッと押してもらうのですが、全然いきみ逃しにならず「違う違う、場所がちがーう!」「もっともっと!それじゃ弱い!もっと強く!!」と半泣きで必死に訴えましたw
感想からすると「ボールは必須」ですw
あるとないとじゃ大違いでしたね~。特に力が弱い場合はボールの硬さに頼らざるを得ないので…。
そんなこんなで3時を回ったあたりで陣痛も1分間隔に。
「もー無理

ほんと無理

痛い痛い!

」と分娩台の上でのたうち回っていたのですが、私が熱くなればなるほど助産師さんと母は冷静に「止める事は出来ないから、早いとこ産まれるといいね、赤ちゃんも頑張ってる、一緒に頑張ろう」と。
もう痛みで朦朧とし、息も絶え絶え状態のまま「…(コクン)」うなづくので精一杯でしたw
そして丁度この頃「いきみたい

」と思うようになり、看護師さんに「いきんでいいですか?」と聞くと「あ、もう9.5センチ開いたね、陣痛の痛みが来た時にいきんでいいよ」とお許しをもらい(到着からここまでで3時間経過)次からいきむことに。
「目は閉じないでー(顔の毛細血管が切れるから)歯を食いしばってこっち見て~」
「頭見えたよー、でもいきむのやめると引っ込んじゃうから、息が続く限りいきんでみよう」
もう、歯が折れるんじゃないか
目が飛び出ちゃうんじゃないかっていうくらい超必死

w
いきみ始めてから1時間程で頭が出たので(この時の感覚はすごい覚えてます)ここからが所謂お産になるようです。
それまでずっと付き添ってくれていた母ですが、「はい、お産になります、お母さん立ち会いどうしますか?」と。
もうここまで付き添ってもらったのに最後の10分だけ出てもらうなんて出来ませんw
咄嗟に「母立ち会いでお願いします」と。
そこから先生が来たり、固定の足置き?に足を置いたり。
というか、元々分娩台からスタートだったので、変化というとそれだけなんですけどw
先生がどうも仮眠中だったらしく(今まで診察もしてもらったことがない初対面の先生)一番長かったのは先生を待っている時間だったと思いますw
頭が出たらあとはもう言われるがまま胸に手を当て、深呼吸していたらつるんと産まれました。
母はビデオ撮ったり写真撮ったりへその緒を切ったりと忙しそうでしたw
8月3日朝4時半
第一子の娘が誕生しました


本陣痛から4時間半のスピード出産ということもあって、助産師さんも「びっくりするくらい早かったね~、初産とは思えない」と言われるほど。
出産が終わった瞬間に「あ、これでもう怖いものはない」と思ってしまいましたw
物心ついた頃から一番怖いものが出産だった私にとって、本当に恐怖でしかなかったのですが、疲れや痛みよりもやり遂げた感でいっぱいでした

本来は分娩台の上で2時間体を休めてから病室に移動だったのですが、次のお産が入ってしまったとのことで急遽1時間で病室移動に。
やり遂げた感でいっぱいの私はすっかり元気になってしまい、分娩台も自力でおりましたw
想像をはるかに超えた痛みだった陣痛でしたが、想像をはるかに超えた可愛さだった我が子。
今となっては本当に出産して良かったな~

と思っています。
日に日に可愛くなっていく我が子は、やはり目に入れても痛くないものですねw
ほんと、前日まで実感が沸かなかった私がこんな感情になるとは思いませんでした。
翌朝父が病室に入ってくるなり「可愛い…

」と涙涙。
それ見て私も涙涙w
昔から私は体が強くない方だったので、両親は出産が耐えられるかどうか心配していたそうで、「よく耐えられたな」「よく頑張った」と私の心配ばかり。
妊娠・出産と意外や意外、トラブルもなく超順調の私を見て
「今まで体弱いと思っていたのに本当は強いんだな」とw
私自身もびっくりでしたが、なんだか乗り切っちゃいましたw
ですが、2人目はやっぱり今のところ考えられません

痛みは忘れると言いますけどね~…
