朧月、透かし羽根

蝶を夢む。

遠き空、夜の光と猫の声。

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「さよならを言うのは 少しだけ死ぬことだ。」

昔。ずっと昔。

 何故、雪は冬に降らなきゃならないのか本気で考え込んでいた時期があった。

当時樹梨に確かこの話をした。

やっぱり理解されなくてそれからこの話はしていない筈。

偉い迷惑なのはわかっているが、自分自身中途半端にしか問題がわかっていなかったし、考えられてもいなかったし、答えも見つけ出せていなければ、まとめられるはずもなかった。

凄くもどかしい状態で他人に喋っていたんだから理解されなくて当然(笑)

 今でもこの問題、何故にそんなことを思ったのかも、具体的に何処が問題だったのかも思い出せない。

思い出したくない(笑)

多分、何かに不満があった。

それだけは事実なはずだ。多分。



 「僕らが本当に少し死ぬのは、自分がさよならを言った事実に身体の真ん中で直面した時だ。

  別れを告げたものの重みを自分自身のこととして実感したとき。」


きっとレイモンド・チャンドラーもその感覚をわかっていたから言えた言葉じゃないだろうか。

村上春樹にケチつけるつもりはないが(笑)

くだらないことまで考えているのは自分だけじゃなくて良かったというか悪かったというか(笑)


そうだよ、そもそも僕自身が「すごく問題」なんだ。

「すごく問題」な僕が書く言葉が「すごく問題」なのは仕方のないことじゃないか。ね。(笑)




蛇足

 人は死にたがりな生き物だ。

 いつもどこかで死ぬための準備をして

 痛みを軽減する術を模索している。

 誰かにさよならを告げて、手を離してしまうことも

 誰かと深く交わって、到底届かない感覚に手を伸ばすことも

 死んでしまう感覚に似ているとしたら、

 これではまるで

 死んでしまえることを確かめているようじゃないか。


なんてな。

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