◆3日目(令和5年10月8日(日))

 

 

  釜山→太和江(テハガン)

 

ホテルをチェックアウト。

今朝の釜山は曇り空。

 

釜山駅のロッカーにキャリーバッグを預け、地下鉄1号線に乗る。

 

釜田(プジョン)で降りて、徒歩でKORAILの釜田駅に向かう。

 

途中に釜田市場があり、開店の準備をしている様子だった。

日本にはお見掛けしないような海産物などが並んでいて見るだけでも面白い。

 

KORAILの釜田駅に到着。地下鉄釜田駅からは約300m。

 

釜田駅は東海線の列車が発着している。

日曜日の朝だからなのか、駅舎内は閑散としていた。

 

ここから9時6分発栄州(ヨンジュ)行きムグンファ号に乗って太和江(テハガン)に行く。

「ムグンファ」とは韓国の国花で、無窮花(むくげ)ともいわれる。

7月から10月にかけて白・ピンク・赤・紫の花を咲かせ、ハイビスカスにも少し似た花。

 

ディーゼル機関車に客車4両を連結している。

客車の側面はひび割れが目立ち、かなりくたびれている。

 

2号車の指定席に乗る。

車内は優等列車っぽいく、リクライニングシートが整然と並んでいて、外観からは想像がつかない。

 

ただ、座席テーブルがついていないので呑み鉄としてはつらい。

 

網ポケットにはさんで呑み鉄を始めることにした。

 

釜田を出るといくつか駅を通過して、センタムに到着。

 

今走っている東海南部線は釜田から新慶州を結ぶ105.7kmの路線。

釜田から途中の太和江までの63.8kmは東海電鉄線と呼ばれ、通勤型電車も走っている。

そのため、この間の駅は通勤型電車用の高いホームとムグンファ号など優等列車用の低いホームが併設されている。

 

柵の奥が通勤型電車が走るホームで、手前のムグンファ号が停車するホームよりも高くなっている。

ホームドアも設置されている。

 

機張(キジャン)に到着。

カニで有名な機張市場は駅から徒歩5分ほど。

 

佐川(チャチョン)を過ぎると右手に海が見えてくる。

 

蔚山の工場群が見えてくると間もなく太和江。

 

10時10分、終点の太和江に到着。

駅舎は奇抜なデザインだ。

 

 

  太和江をぶらり→太和江→釜山→帰国

 

 

駅前から大通りが西へ延びていて周辺はホテルやモーテルが目立つ。

 

「eマート」というショッピングモールに入る。

日本でいうとイオンのような店。

 

店内を見て回り、韓国人の生活ぶりを何となく感じることができた。

お土産に「ハニーバターアーモンド」を買って店を出る。

 

近くの「サムサンミルニョン」という店で昼食をとる。

「ビビン麺」と「マンドゥ(餃子)」を注文。

 

ビビン麺は麺が食べにくかったので、店内にいた地元客がハサミで麺を切りながら食べていたのを真似する。

マンドゥは皮がモッチリしていい食感。

 

帰りは太和江から11時43分発釜田行きに乗る。

途中の教大(キョデ)で降りて地下鉄1号線に乗り換え、釜山駅に戻って来た。

 

ロッカーからキャリーバッグを取り出そうとするが、Tマネーカードが反応しない。

クレジットカードでも反応しない。

後ろに並んでいた女性から「My I help you?」と声をかけられ、手伝ってもらう。

ようやく別のクレジットカードで解錠でき、女性にお礼を告げた。

 

釜山駅から釜山港国際旅客ターミナルまで連絡橋を歩く。

 

ターミナル3階の乗船券窓口で手続き。

 

手荷物検査の後、出国審査を受ける。

乗船口で乗船券を見せて1階に降り、通路を通ってクイーンビートルに乗る。

 

今日は波の高さ2.5メートルとのアナウンスが流れる。

釜山港を出るときには雨の天気だったが、対馬海峡あたりで雨は止み晴れ間が見えてきた。

 

対馬が見えなくなると、日が暮れてきてあたりは薄暗くなる。

 

定刻の18時40分より20分遅れで博多港に到着。

福岡は雨の天気。

韓国の旅が終わる。

 

丸ブルー旅の感想

実に4年ぶりの海外旅行。

韓国は九州から手軽に行ける海外なので、今回で6回目の訪問。

 

物価は日本と変わらない感じだが、公共交通機関の料金がとにかく安い。

地下鉄で10キロ以上の距離を乗っても1,500ウォンぐらいで、日本円にすると約150円。

2日目に乗ったKTXは釜山からソウルまで特室(グリーン車)で片道83,700ウォンであり、日本円にすると1万円を下回る。

釜山~ソウルの距離は約400kmあり、これは山陽新幹線の博多~岡山の距離に近い。

ちなみに博多~岡山を新幹線のグリーン車に乗ると約18,000円かかる。

本日乗ったムグンファ号は63.8kmの距離がある釜田~太和江が日本円にして約400円(指定席料金も含む)と破格の値段。

 

韓国はまだまだ未踏の地が多いので、次回はローカル色の強い路線をのんびりと旅してみたい。

 

                                           ダイヤオレンジカボイソ!韓国

~おわり~