少し遅くなってしまいましたが、
欅坂46 6thシングル収録曲『もう森へ帰ろうか?』
の個人的な考察ブログです♪

良かったら読んでみてください。



まず、何故少し遅くなってしまったのかと言うと…
平手さんをはじめ、メンバーの皆さんに感情移入してしまい、繰り返しMVを見るのが辛くなってしまったからです。(^_^;)
そのくらい、欅坂46の曲の中でも非常にメッセージ性の強い曲だなという印象を受けました。








メンバーたち本人のブログでも触れられていたように、今回のテーマは「大量生産されるアイドル」ということで、撮影場所は廃墟となった浄水場。浄水場と言えども、シチュエーション的に廃工場に見立ているようなイメージが強かったですね。
今書いて気付きましたが、表題曲『ガラスを割れ!』の撮影場所は廃工場でしたね…。表題曲とは全然違うタイプの曲だと思っていましたが、こんなところで共通点があったみたい。





前半は、とにかくメンバーたちに生気が無く、人形のように見えます。
クールな表情は今までいろんな曲で見せてくれていますが、今回は初めて、感情を失った“無”の状態が表現されています。いやぁ〜本当に素晴らしいですね。特に今泉さん、小林さん、守屋さんはお人形さんにしか見えませんでした。他のメンバーも一人一人から狂気を感じ、一瞬たりとも目を逸らすことが出来ませんでしたね。

何の感情も持たず生気のない目を見開いたまま、地べたに寝そべっていたり、機械的な動作をしたり、捨てられたゴミのように無造作に折り重なったり…

とても人間とは思えませんでした。

モノのように扱われ、要らなくなったらすぐ捨てられる…。

それが彼女たちの生きているアイドルの世界なのかと思うと胸が痛くなりました。

MVの最後では工場から抜け出し、この状況から脱却すべく歩み出すのですが…

彼女たちより一足先にその道を開く人物がいます。



それは、平手友梨奈。



一部のシーンを除き別撮りだろうなとすぐ分かるくらい、メンバーと一緒のシーンは少なかったのですが、元々そういうストーリーだっただろうから仕方なかったのだと思います。

メンバーの一人として、グループ内ではみんなと仲良くやっているでしょうけれど、最年少で6作も連続センターに立ち、気持ちの面で一番孤立していたのは間違いないでしょう。

グループの先頭に立ち、大量生産されたアイドルたちの中で一人だけ世間から認識されて。でもその分、21人分の批判や悪口を一身に受けることとなり、精神が蝕まれていく…。
想像していたキラキラとしたアイドルの世界とはかけ離れている…!
自分がユートピアだと信じていたその世界はただの現実逃避でしか無かった。元の世界、森へと帰りたい…。となるのです。

平手さんは、冒頭のシーンからいち早く自分の置かれた世界の実態に気付き、立ち上がっているように見えます。

それは、センターという立場なせいで、この世界の汚さや狡さ、そしてここで生きていく辛さに早く気付いてしまったからなのでしょうか。

きっかけはどうであれ、平手さんはこの世界から抜け出したかったのでしょうか?それとも抜け出すしか無かったのでしょうか?

どちらとも考えられると思いますが、平手さんが工場から抜け出し、“従来の型にはまらないアイドル”として歩み出そうとする過程で、思わず目を背けたくなるほどの嫌なものに出会ってしまう場面を見ると、後者なのかなと思いました。

おそらく、このMVで一番印象的だと思われるそのシーンがこちらです…。

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最初再生したときは正直目を疑いました。
アイドルのMVでここまで見せるかと
そして平手さんにこれを表現させようとするかと…

ネットでの批判の声が書かれた紙が壁にぎっしりと並んでいます。

でもその紙に隠れるように、今までの歌詞が書かれた紙も貼ってあります。

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・大人は信じてくれない
・二人セゾン
・語るなら未来を
・避雷針
・不協和音
・エキセントリック
などなど…

これは、心無い批判のせいで、自分たちが伝えたい音楽が一部しか見えない、伝わっていないということを表しているのかなと思いました。

因みに、防護服を身に纏った人たち(顔が見えないネット民のことを指しているんだろうな…)が平手さんにMVを見せているのも似たようなことを伝えたいような気がしました。

というのは、SNSなどでも言っている方が多かったのですが、私がもう一つ気になったのは、「大好き」と書かれたファンレターと思われる紙も隅の方に貼ってあることです。

一つマイナスのことを言われたら、百褒めてもらわないと中和されないと言いますよね。

批判の声で頭がいっぱいになってしまっている平手さんには、応援しているファンの声が目に入らないくらい余裕がないということを表しているのかなとも思ってしまいました…ますます心配になりますね。










そんなこんなで、今回も欅坂46の“今”と重なるMVでした。

欅坂46を知って間もない方や、初めて見る方がこのMVを見たら正直びっくりすると思います。

ここまでストレートにアイドルの現状やネット社会の闇を表現するのか、と。

でもコアなファンにとってはそこが魅力なんですよね。

深読みするまでもなく、明らかに欅坂46の、そして平手さんの、現状をテーマにした曲です、これは。(笑)

世間から見たら、平手さんの不調だったりグループが不仲に見えたり…と隠した方が良いとも思われる問題が沢山あるグループなのですが、それを敢えて曲のネタにしてしまうという破天荒さにはもう脱帽ですわ…。

この曲を、とにかく仲が良くて平和そうなグループ…例えば、乃木坂46やひらがなけやきが歌っても全然響かないんですよね、きっと。

そのような点から考えても、欅坂46はグループの悪い面もひっくるめて一つの表現を創り上げているような気がするんです。

その中にはファンとして悲しかったり心配になったりする出来事も含まれているので、戦略とまでは言いたくないですが、秋元氏もそうやって思いながら作詞、プロデュースをしているんだと思います…。本当に凄いな。

これがいつまで続くのか分かりませんが、そんな儚さもまた欅坂46の魅力の一つなわけで。

今日も欅坂46からは目が離せません。(笑)










ただ、平手さんのことが心配で心配で居ても立っても居られなくなってしまったので、心のケアの方はしっかりお願いします。🙏🏻

シブヤノオトで平手さんの姿が観れるといいなぁ…。私の中で望みは薄いですが…。