排泄物のにおいにまみれて
私はこう思う
「この子にとっての幸せって何だろう」
排泄の失敗は日常茶飯事
便をうけとめるタイミングさえ腕前がつき
それをトイレに流している時
なんとも言えない気持ちになる
もはや歩けもしなくなって
使わなくなった筋肉は柔らかくなり
頼りだった前足も最近力ない
すやすや眠る顔がすごくにっこりして見えて
「私はこれでよかったんだ」と思う
表情筋なんて動くはずもないのに

「あなたは立派なんだよ」って
褒められる事でなんとか生きてる


私はこの子にとってのたった1人だから
そばにいたい
だけど私はヒトとして最低限しなきゃならない事に
縛られなきゃ行けない時もあって
そんな時のパニック状態に
私はもう成すすべがなく応えてやるしかなくなってしまった

「分離不安」


十数年この子は孤独に耐えたのだから
私がネをあげるわけにもいかず
ただ向き合って 
ただ時々誰かに助けてもらいたくもなって

この子の幸せのために
すべてを削れない無念さ



「ぼくは生まれてきてよかった」と
思ってくれたら
罪償いから少しでも晴らされる気がする


自分と

重ねて。



この子が居なくなったら
私はきっと悲しみに打ちひしがれて
ずっと立ち直れないって
寝顔をみながらいつも思う

だから「頑張れ 頑張れ」って
私はいつも言ってしまうのだけど
この子にとっては迷惑なのかも知れない

そんなことを妄想して悲しい気持ちで
毎日すごすより
一分一秒 楽しい気持ちですごしてあげたい

別れが先行してしまって

私はいつも悲しいきもちになるんだ

ずっと文字に出来なかったのも
願掛けのつもりだった

言葉もなにも分かっているから
形にするのが怖かった



約束があるから
私はキミを支え続けるよ

だから幸せでいてほしい



「私は奇跡があると思ってる。」