「これ以上こっち見ないで!」
「お願いだから その目で見つめないで!」
6年経った今でも、
思い出しただけで体中に電流が走る
ずっと後で知ることになるが、
見つめてきた相手はツインだった
その時はツインの言葉さえ耳にしたことがなかった
え、この人、前にあったことあったっけ
どうして知ってる気がするんだろ
ダメだ、この人見てると好きになる
笑顔に吸い込まれる
13歳年下の彼は独身
こちらは家庭内別居歴○十年の既婚者
その日から始まったLINEの猛攻撃
これ完全に沼でしょ…と
ハマるの怖くて冷たくすればするほど
次々に攻勢かけてくる
とにかく可愛くて可愛くてたまらなかった
長いこと男性の腕の感触やぬくもりを忘れ切っていたわたしに、
それは残酷だった
「だってキレイなんだもん」
始まってしまった