梅雨入りしたにもかかわらず、晴天の首里城です。







梅雨の頃咲くユリや月桃




さて、毎週木曜日にはFMコザのラジオ番組
「アジクーターラジオ 」にてアシスタントパーソナリティをしておりますが




今週紹介したのは沖縄の昔話

「塩がご馳走」
というお話でした。


こんなお話です。



むかしむかし、
沖縄がまだ琉球だった頃
梅雨に雨が降り続き、
首里城の国王は憂鬱そうでした。

そこで、気を紛らわそうと、
家来を集め
美味しいご馳走の話をする事になりました。

ある家来は
「白い米がご馳走です」と言い
また、ある者は
「ミーバイの肴汁が一番です」と言い

それぞれ思い思いのご馳走を話しました


その中である家来が

「国王様、世の中で一番のご馳走は塩でございます」と胸を張って言いました。

その途端、
「このたわけ者が!!
からい塩が一番のご馳走だと言うのか!
わしをからかうにもほどがある!お前のようなひねくれ者は島流しじゃ!」

国王はカンカンに怒りました。



さて、幾日か経ちましたが
いつまで経っても雨は降り続いていました。
琉球の国中、田んぼの水は溢れ、畑の作物は腐り
次第に食べ物が無くなっていきました。

それは首里城でも同じでした。
味噌は底をつき、雨のせいで塩田では塩も作れず、
国王の食事の味付けも出来なくなり
食事のたびに国王はカンカンに怒っていました。


ところがある日のこと、
いつものように食事を始めた国王が
魚汁を一口吸って声をあげました。

「これは美味い!」
国王は料理人に何で味付けをしたか尋ねました。
ところが料理人は首をひねります。
何も入れていないはずだからです。

そこで炊事場に行きかまどの周りを調べました。

魚汁の入った鍋の蓋を取って覗き込もうとした時です。



ぽちゃん

ぽちゃん

と、天井から雫が鍋の中に落ちてきました。
料理人は不思議に思いながらその雫を舐め驚きました。
料理人は慌てて国王の前に駆け込んで言いました。

「国王様!今日の魚汁が美味しかった訳がわかりました!
この長雨で、天井に置いてあった塩の俵が濡れて、雫となり鍋に落ちていたのです!」


国王は黙り込んでしまいました。

そして言いました。
「いつぞや、塩が一番のご馳走だと言って島流しにした家来がおったな、すぐによび戻せ」


そして遠い八重山へ使いの者をよこしました。
ところが、島流しにあった家来は首里城へ帰ることを断り続けました。

国王はそれでも詫びをしたいとその家来を説得しました。

そこで家来は頼みごとをしました。
「爬竜船を三隻作り迎えをよこして欲しい。」

早速国王は爬竜船を作らせて
その家来は三隻の爬竜船で那覇まで戻ってきました。

すると不思議なことにその日を境にあれほど降り続いていた雨が嘘のように晴れ上がりました。

人々は「ハーリーのおかげだ!」と喜びました。

それからは毎年、旧暦5月4日になると、塩や大漁をもたらす海の神に感謝してハーリー競争をするようになったと言うことです。




ハーリーのおこりの諸説やルーツについてはラジオでもご紹介しましたが、
それ以外にもこんな民話があるんですね(✿╹◡╹)














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