兵庫県高砂市 表現力と即興演奏力を磨く☆ りら音楽教室

ピアノ脱力法メソッド®公認トレーナー
島崎純子です

来月の6月にリサイタルを控え、伴奏で弾くヴォカリーズの楽譜を眺めながら、あれこれと考えています、、、
{27FC0ABD-336B-4200-86E8-3F40A7429990:01}
この入り方、とっても難しいんですよねー。

なんで2小節めを2/4にしてまで、メロディーを2拍めの裏から始めているのかなぁ。

言葉がついていたら、言葉のリズムの都合とかで変拍子になることはあるけれど、ヴォカリーズだから歌詞はないし。

淡々と進まず、少し立ち止まるというか、逡巡する感じ?

メロディーが出てくる前にまでにも、きっと何か渦巻く思いがあって、、、歌い出してもまだすぐにスーッと流れては行けない感じなのかなぁ、、、


そして、伴奏。なんで一拍めの頭が休符なのかなぁ。

試しに、休符なしで頭にも和音を一つ足してみる。

んー、ダサッ(笑)

やはり、この休符の緊張感が必要なんだなぁ。

どこでブレスするかも考えどころ。

この曲は、弾き始めるずっと前から始まっていて、言わないでおこうかと思っていたものが堪えきれずに溢れ出す、、、みたいな空気感で始めたいなぁ。

イメージ的には、ワンフレーズ全部アカペラで、2フレーズめから伴奏が入ってもいいくらいなのかも。


とか、、、色々考えるのも音楽の楽しみの一つ。

作曲家さんはとっくに亡くなっておられて直接質問することはできないので、楽譜に込められたメッセージを解いていきます。

書簡集などが遺っていて、作曲当時の状況などがわかる場合もありますが、直接作品のことに触れているようなことは滅多にないですし。

実はラフマニノフの書簡集、持ってるんですが、、、ロシアで買った原書なので、もちろんロシア語なんですよね

ちょぼちょぼ頑張って解読してみたんですが、、、難しい



楽譜に書かれているのは、音の高さ、長さ、大きさだけではありませんね。

だから、それらが全て数値的に正しく演奏できたとしても、人の心に届く音楽にはならないのですね。

少しずつ、作曲家が音に込めた思いを想像して、自分なりに考えて演奏するという事も考えてみると、ますますピアノを弾くのが楽しくなりますよ