何度か記事にしている、大嶋聡子先生のピアノ脱力法メソッド。

このメソッドを一人でも多くのピアニストに伝えるためのトレーナー養成講座に昨年から通い、全10回の講座も残すところあと1回。

先日の9回目は、床の上で行う脱力トレーニングの補助の仕方を、大嶋先生やお仲間の先生をモデルに体験。
{D7527DDB-EF90-4ACD-96E7-D81583F21F2A:01}
最初はこわごわ、ぎこちない感じでしたが、、、

{7C335AEC-9873-4CC7-8EC0-CC80D8A2201C:01}
慣れると補助される人の腕の角度や、手の添え方が少しずつ分かってきます。

{8FB45117-B97F-44BC-AB39-3D877D89FBE7:01}
お互いに心を許しあい、委ねることも大事。共振するような感覚が生まれます。

{B9641284-F2E0-4304-8C49-27E92A298DF9:01}
力加減はどのくらいかなぁ、、、

「ちょっと強いかな?」
「強さはいいけど、テンポが速いかも。」

など、補助される方の気持ちになっての体験。

{356BFCFA-BE61-482B-A7C4-7E6AE611C8EA:01}
「体重を乗せる方向は、こちら向きで、、、」

今まで分かっていたつもりのところも、改めて一つ一つ理論も分かって納得。

{9845A2E0-ED23-4E2A-ADAC-3BF757159B8D:01}
脱力ができている状態の手を触って、感覚をつかみます。とにかく触りまくります(笑)

最近、りら先生やたらと手を触るなぁ、、、と思っている生徒さんもいると思いますが(笑)

まさに手取り足取り、身体の使い方を伝えていく、それがこのメソッドの特徴です。



「もっと歌って」
「伴奏のパートはもっと静かに、メロディだけ出して」

などはレッスンでよく聞くフレーズですが、ではそれを実現するためには身体のどの部分をどのように使うのか。

具体的なアドバイスとトレーニングが可能なのです。



私自身の演奏も、このメソッドのおかげで短期間にずいぶん変わったと思います。

まず、故障しなくなった。
長時間弾いたり、難しい伴奏の曲でも、指や腱をいためることがなくなりました。

少し前までは、本番が立て込んで来ると必ずどこかが痛くなり、整骨院でマッサージを受けたり、整形で電気をあててもらったり、塗り薬を塗ったりして凌いでいましたが

今はちょっと疲れちゃったなと思っても、自分でメンテができるので、本当に楽です。

お金もかからなーい(笑)



そして演奏の中身も、かなり変わったと思います。

今まで、頭の中にはこう弾きたい、というイメージがあっても、その通りには弾けずに結局ジタバタピアノと格闘しているような演奏をしていましたが、身体が楽になった分、自分の音がとてもよく聴こえます。

表現への余裕が、身体面からも精神面からも感じられるようになり、ピアノを弾くことがどんどん楽しくなっていく。

もっと弾きたい、もっと自分の音を聴きたい、音色の変化を楽しみたい、、、

数十年ピアノを弾いてきて、かなり自由に弾けるようになったと思っていましたが、まだまだ自由になれるんだと思うとワクワクでいっぱいです


そして、久しぶりに弾く曲や、初めて取り組む曲でも、頭で思う通りに指が動く感覚が得られるので、曲ができるまでの時間がかなり短縮されてきたと感じますね~♪

しばらく弾いていなかった曲の、前にはうまく弾けなかった部分が、ずっと弾いていなかったにもかかわらず、前よりも弾きやすくなっている。

これは凄いことです!

ピアノを弾けるようになるのには、ピアノの前でただひたすらに何回も、何時間も、弾き続けることが大事なのではなくて、思い通りに動く身体を作ること、そしてどんな音で弾きたいかというイメージを明確に持つことが大事なんですね。


本当に、このメソッドがピアニストにとって当たり前のテクニックとして広まれば、もっともっと、ピアノが大好きな人が増え、挫折するピアニストも減ると思います!

ぜひ、一人でも多くの方に、このメソッドを体験して頂きたいです


最後の1回では、またトレーナー体験ということで、仲間同士でのレッスン体験の予定。

最後と思うと寂しいけれど、どんなことが学べるのか、楽しみでワクワクです