先週の火曜日、
電車とバスを乗り継いで、館山城(八犬士博物館)に行ってきました。
ジロの夏休みの自由研究のテーマが“「南総里見八犬伝」と千葉県とのかかわり”で、
当初は、本やネットから集めた情報のみでちゃちゃっと片付けちゃおうか(やっつけ仕事でいいか)と思っていたのですが、
「小学校最後の自由研究だから、一応、フィールドワークっぽいこともさせておいた方がいいかもしれないわね…」と考え直し、
夏休みも残り1週間をきった8月の終わりに、館山まで行くことにしたのでした。
(なんでそんなギリギリになったかって…?
そりゃ、ジロがなかなか自由研究に着手してくれなかったからですよ)
ちなみに、館山城を選んだ理由は、
南総里見八犬伝ゆかりの地は千葉県内に何か所かあるのですが、車がないと厳しそうな場所が多くて、(なにしろ我が家は、自動車を保有していないものでね…)
公共交通機関オンリーで気軽に行けそうな場所が、館山城くらいしかなかったのと、
館山城には「南総里見八犬伝」の資料展示のある資料館が併設されていると知り、それなら「一粒で二度おいしい」じゃない!と思ったからでした。
で、まずは内房線で館山駅に向かったのですが、
君津駅を過ぎたあたりから、景色が明らかに「田舎」になってきまして、
双子たちは(乗客もまばらな)車内で、
「田舎だな」
「こりゃ、完全に田舎だな」
と、しきりに繰り返しておりました。
そして、車窓から海や山をながめながら、
(子供たちは、海辺の別荘地に「お母さん、すごい豪華な家があるよ!」「お母さん、ここに引っ越そうよ!」と大興奮しながら)
館山駅に到着…
今度はJRバスに乗り、「城山公園前」というバス停まで行きました。
(頑張って朝早くに家を出たので、10時には「城山公園前」に着けました)
館山城は、公園内のなだらかな坂道をしばらく登ったところにあります。
この日は晴れていて、そこそこ蒸し暑い日だったのですが、
お城の望楼から外の景色をながめていると、吹き抜けてゆく海風がなんとも涼しく、
心地よかったです。
八犬伝博物館も、「南総里見八犬伝」について子供でもわかるよう展示してくださっていて、
そのうえ、子供用のパンフレットなんかも置いてあったので、
「こんなことなら、もっと早く来ておけばよかった…」と思いました。
(まあ、でも、繰り返しになりますが、
ジロがなかなか自由研究に取り組んでくれなかったから、仕方ないんですけどね)
で、2時間半近く時間をかけてわざわざやって来たのだから、色々と公園内を散策できればよかったのですが、
双子たち、この日は午後3時から習い事が入っておりまして、あまりのんびりできず…
(なんでそんな日に行ったかって?
そりゃ、わたしのパートが休みで、尚且つ、自由研究を仕上げるのに間に合いそうな日が、
もう、この日しか残っていなかったからですよ…)
とりあえず館山駅に戻ろうと、バスの時刻表をチェックしてみたら…
なんと言うことでしょう…
11時台と12時台のバスが、1台もなく…
仕方なく、徒歩で30分近くかけて、館山駅まで戻りました…
(「タクシー」という言葉は、わたしの辞書にはなかった)
そして、せっかくだからと、
お昼ごはんに何か館山グルメをいただこうかと思ったのですが、
駅の近くのお店で、
「館山らしいもの」を食べられそうなところを見つけることができず。
(しかも、ネットで調べた美味しいと評判のパン屋さんに行ってみたら、
「本日定休日」の看板…)
駅のすぐ隣に、くじら肉を使ったメニューを出している小さな食堂があったのですが、
そこも満席…
ただ、その食堂がお弁当も作っていたので、
房州名物「くじら弁当」を買うことにしました。
タロは、くじらそぼろとくじら大和煮をふんだんに使った「元祖くじら弁当」
ジロとわたしは、【懐かしの給食の味】と銘打った「くじら弁当 竜田揚げ」
帰りは電車ではなく、その名も「南総里見号」という高速バスに乗ることにしたので、
バスの中で、のんびり駅弁をいただくことができました。
(朝は非常にスムーズに電車で館山駅まで行けたのですが、
お昼の時間帯は、館山駅発の電車が1時間に1本しかない上に、
地元の駅に帰るための電車の乗り継ぎが、どうもめんどうなことになりそうで…
それなら、高速バスで帰ろうということになった)
なお、この「くじら弁当」
どちらもすっごく美味しかったです!!
(註:タロのお弁当も、少しわけてもらった)
大和煮は、まるで牛肉の大和煮のようだったし、
竜田揚げは(わたしには)鳥の竜田揚げと区別がつきませんでした。
くじらと言われなければわからない…
と言うより、
くじらと言われても全然わからない、と(わたしは)思いました。
わたしは給食でくじら肉が出ていた世代なので、
小学生の頃、くじらの料理を食べたことがあるのですが、
今回のお弁当のくじら肉は、その当時、食べたくじら肉の味とは全然ちがったので、
ホント、びっくりしました。
昔はもっと、味に、独特の変なくせがあったように思うんですが…
調理法が違うのか
くじら料理も進化しているのか
館山駅の「くじら弁当」、おススメです。
(ただ、やはり、好みはあると思うので…
もし、皆さまのお口にあわなかったらごめんなさい)
なんともあわたただしい館山城への小旅行でしたが、
わたし、館山って行ったことがなかったから、
ジロの自由研究のおかげで行けてよかったです。
行きの内房線で見た、
海沿いの駅(ちょっとうろ覚えなんですが…竹岡駅とか安房勝山駅とか?)周辺の景色がなかなか素敵だったので、
「いつか行ってみたいな」とも思いました。
夏休み最後のよい思い出となりました。
そして、完成した自由研究…
(基本的にはネットからの情報のコピペです、はい…)
一部拡大(このあたりが、館山城に行った成果ですかね)
…ちなみに、自由研究の中でも少し触れているんですが、
八犬伝博物館の中に、八房(犬)と八房を育てたタヌキの像がありまして、
これなんですけどね…
この写真じゃわからないんですが、
赤でマルしたところ、
「たぬきはもってかえらないでください」
って、書いてあるんですよ。
過去に誰か、持ち帰ろうとした不届き者がいたんですかね…?
子供たち、大いにウケてました。