彼と出会ったのは、

本当に何にもいらないな~って・・・

自分がどうでもよくて

傷つけてしまいたい!!って思ったり

誰でもいいから抱きしめて欲しい・・

癒されたい

って、思ってる時でした



付き合っていた彼との間に子供ができ

中絶し

彼とも連絡がとれなくなった直後だったのです


自分の生に対する冷たさ・・

付き合っていた彼に対する苛立ち・・

命を奪ってしまった事に対する後悔・・

それでも普通に暮らしている自分・・

心の中がグルグルして

誰彼かまわずあそんでました

傷つけたかった・・

そして、癒されたかった・・


携帯でなんとなく見ていた出会い系サイト

顔も知らない人同士繋がれる・・

登録し色々な人からメールがきましたが

すぐにお互い終わるのが常でした

そんな中一人だけ毎日メールをくれる人がいました

年下の男の子で日常的な何気ないメールです

それでも、毎日送ってくれ

年下の子特有の元気さでいつしかメールを心待ちにするようになりました


一瞬でも抱きしめてくれる相手を求めて夜を過ごし

そのために体を求められるのはしょうがない・・

暖かい腕をくれるなら体なんてどうでもいい

心を包んで欲しいから

そうは、思ってもそんな擬似的なもので

心まで温まるはずはなくて

ただ傷を広げるだけ

でも、それもその時は自分の過ちなのだからもっと傷つけばいいとか

うらはらでバランスがくずれそうになってました


その年下の男の子とは電話もするようになってました

会った事もないのに

まるで昔からの友達のように何気ない事で電話をかけてきてくれます

心の中ではすごくうれしかったけれど

何かを期待してしまいそうですっとお姉さん的な対応をしてました

毎日、毎日電話やメールを待ってました

その時には既に彼に恋をしていたのかもしれません・・

でも、あたしの心はボロボロすぎて

とてもじゃないけどそんな事には気づけませんでした


彼から会いたいと言われたのは電話をし始めて

一ヶ月くらいたった頃だったと思います

返事はすぐにできませんでした

会ってしまえば何かが変わるかもしれない

お互いに空想の中に相手を作り上げてしまっているだろうし

現実とのギャップにお互いに納得できなければ

今のこの関係は崩れてしまいます

私には、その時の彼は完全に心の支えでした

そんな今をなくすかもしれないリスクをもって会わなくても・・

でも、こんな関係が続くはずもない・・

それならば早いうちに・・

結局、会うことにしました

久しぶりにドキドキしました

少女のようだな・・って、恥ずかしく思ったのを覚えています

そして、同時にものすごく恐怖だったのも・・




夢見れど

先の未来は

見つからず

ただ一瞬の

きらめく時間

くしゃくしゃの

きみの笑顔を

思い出し

小さな痛み

胸に広がる

気がつけば

いつのまにか

考える

彼女に重ね

彼の姿を

夢追うが

自分と比べ

眩しくて

一緒に行けぬ

余計なプライド

嫌いだと

何度も言って

みるものの

わたしの嘘を

見破り笑う

今日もまた

心揺さぶる

胸に住む

醜い嫉妬と

愛しい面影

玄関の

ポストに鍵を

入れたとき

何人目だろう?

この音聞くのは・・

聞きたいと

ただ願ったは

きみからの

ホントの言葉と

別れの言葉

好きですと

言えていたなら

違ったと

過去に夢追い

今に背を向け