定規は手 でなく目に持つもの
アートな京みやげが気軽に買えるショップの店長です。
台風が来ているということで、日本中も静かに休んでるって感じがします。
私も今日はまた、美術のお話で少しゆっくりしましょう。
こちらは先週紹介したイタリアのヴァチカン市国の象徴、
サン・ピエトロ大聖堂の中にある、ミケランジェロの「ピエタ」。
観光客は必ず見ることになる、天才ミケランジェロ若干24歳の頃に制作した彫刻です。
そう、これ彫刻。
ぐったりしたイエスの腕の静脈がうき出ている様子など、
とても大理石から削りだしたとは思えないです。
私もその素晴らしさに何度、足を運んでどれだけの時間をこの前で過ごしたかわかりません。
こんな素晴らしい作品にも文句を言う人はいるのですね。
「マリアは座った姿勢でこの高さならば、立ちあがったらイエスの2倍はある。
そんな背の高い女性がいるはずがない。」
ふむ、確かに。 おっしゃるとおり。
でもそんな不自然はプロポーションでありながら、作品はとても自然。
言われなければ誰もその大きさの不自然さに気がつきません。
そこでミケランジェロは言ったそうです。
「定規を手に持ってはいけない。 目に持つことが大切だ。 」
なるほど~。
そうしてミケランジェロは没後500年を経っても、
人類を魅了してやまない作品の数々を生み出せたのですね。
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