最近見かけて気になった話題。


好きな人が歌うから、その曲が好きなのか。

それとも、曲そのものを好きなのか。



これについては以前にも書いた気がしますけど、

その時とは少し違う自分になってる。


そんな気がするので改めて書いてみます。



僕はずっと、その人を知らない誰かですら、

虜にする曲や歌が“本物”だと思ってました。



大好きな人の歌は“本物”であって欲しい。


そんなことも思っていた気がします。



でも、最近はよくわからなくて。


自分にとっては本物に思えるその歌は、

知らない人が聴いてもそうなのか。



もう、わからないんですよね。



だって僕は知ってしまっているので。


歌い手の過去も想いも。

大袈裟に言えば人生という物語を。



「約束」「信じてる」「勇気」「挑戦」「希望」


そんな単語の羅列にすら、

意味を見い出せるほどに。


エピソードを思い出して結びつけて、

勝手に感動出来てしまうほどに。


僕はもう、大好きな人たちのことを、

知ってしまっているので。



いや、知ってるって表現は…なんだろうな。


ちょっと傲慢な気がする。



ちゃんと受け取れてるかはわかんないですけど、

それでも自分なりに受け取りながら。


一緒に過ごした時間が、思い出があるから。



だからもう、客観的になんて見れません。



触れている作品が“本物”なのか。


本物だと思っているそれは本当に、

本当に誰からみても“本物”なのか。



今となってはそれはもう、

どうでもよくなっちゃいました。



歌い手が音を出すスピーカーなら、

綺麗な音を出せる方が優秀です。



100人いたら100人が聞き惚れる。

そんな素敵な音を出せる歌い手さんが、

最優秀な歌い手さんなのかもしれません。



でも、音だけじゃないんですよね。


歌には、想いを込めることが出来るんです。


歌い手の人生という物語そのものを、

歌に込めることだって出来ると思うのです。



その人の人生を感じることが出来て初めて、

大好きな演者が歌うことに意味がある。


今はそんな風に思います。



そんな説得力を歌から感じることが出来るのは、

そういう風に創っているからで。



TrySailが歌う意味。

麻倉ももが、雨宮天が、夏川椎菜が歌う意味。


それを歌から感じた時にね。


知らない人が聴いても響かないかもしれない、

なんて事ない曲かもしれないものが。


最高で最強な歌に感じるのだと思います。



好きな人が歌ってるから好き。



その言葉に込められてる意味はきっと、

人それぞれだと思います。


可愛いから何でもOK。

そんな人もいるでしょう。


とにかく声が好きなんだ。

そんな人もいると思います。



好きな理由は何でも良いし、

そこに正解も不正解もなくて。


あるのはただ、好きって気持ちだけで。


それは共有出来たら素敵な気がしますけど、

出来ないからって否定するものじゃない。


個人的にはそう思うので、

自分の気持ちを大事にしたいです。



TrySail最新アルバムのリード曲、

Re Bon Boyageを聴いたとき。



僕はやっぱり、TrySailだなって思いました。

曲から感じる物語が、曲の中にある物語が、

TrySailだって思いました。


それは変わり映えしないとか、

そういうことではなくて。



むしろ明らかに違う雰囲気なんですけど、

でも違わない、みたいな感覚で。



ずっと好きとか、一生好きとか。

僕はそんな約束は出来ないなって、

今でも思います。



でもTrySailがTrySailのまま挑戦する限り、

全力でその挑戦を受け取ること。


それは約束出来ます。



前提条件からして思い込みというか、

それこそ自分の中にある偶像ですけど、

その偶像を大切だと思えないなら。


そもそも一生とか約束とか無理だと思うので、

不思議な形の約束にはなるのですけど、

自分なりの永遠の形です。



長々と書きすぎてブレてしまいましたけど、

歌は人生だから。



その人が歌うことに意味を見い出せるなら、

それはその歌を好きになる理由としては、

十分過ぎるってことと。



そんな風に思える歌い手と出会えたことは、

幸せなことだよってことと。



ギュッと縮めてまとめたら、

書きたかったのはそんなことです。



先ほど発表があった天ちゃんのカバーアルバム。


それなんて選曲の理由を想像するところから、

もう物語が始まってますもん。



雨宮天は歌が上手いから、

歌謡曲のカバーでも出すか。



そんな浅い話ではなくて。


天ちゃんがそこに懸ける想いと、

応援してる皆の想いと。


色々な時間の積み重ねを感じることで、

カバーアルバムは人生の一部になる。


ような気がします。



さて。



何かもう終わらせ方わかんないくらい、

永遠に語れそうなテンションなので…。



ちょっといきなりですけど、

今回はこれで終わりにします。



書きたいことは、大体書いたしね。



お読み下さりありがとうございました!!