(2)Randy Meisner ②
◆POCO
1968年 Buffalo Springfieldの解散において、Richie FurayとJim Messinaは「ロックというサウンドをカントリーサイドに持ち込んだ」新しいサウンドのバンドを構想していました。
アルバム”Last Time Around”でRichieの名曲♪”Kind Woman”に参加した Pedal Steel Guitarの名手Rusty Youngがまずバンドに加わり、ドラマーにはYoungがDenverでバンド仲間だったGeorge Granthamが加わりました。
Randyは まだThe Poorsのメンバーでしたが、当時ロードマネージャーとしてThe PoorsからBuffalo Springfieldに移ったMiles Thomasは、「ベーシスト探し」と「売れないバンド」の双方の事情を知っていたので、Randyを新しいバンドのオーディションに誘います。
Randyは、オーディションを経てこの新しいバンド”POCO”(当初”POGO”)の創設メンバーに加わりました。
バンドのメンバーが揃うと、Richie FurayとJim Messinaは「Young, Grantham, Meisner、三人全員が自分たちが目指すものに最適なメンバー」と確信しました。
2か月にわたるリハーサルを経て、Pogoは1968年10月、LAのTroubadourでライブデビューを果たします。
Rolling Stone誌は、彼らを「Los Angelsで最も話題の4つのグループ(他の3つは、Delaney & Bonnie, The Flying Burrito Brothers, Dillard & Clark)の一つ、と評しました。
↓POCO (Founding Members)
L-R, Jim Messina, Randy Meisner, George Grantham, Richie Furay, Rusty Young
Randyは、このCountry Rockの先駆的バンドの1stアルバム“Pickin’ Up The Pieces”のレコーディングに参加します。この画期的なアルバムは、1960年代後半のCountry Rock Movementの「礎(いしずえ)」と位置付けられており、またRandyが参加した最初のメジャーアルバムでもありました。
が、アルバムがリリースされる前に突然にバンドを辞めることになります。アルバムのファイナルミキシングはRichie FurayとJim Messinaだけが行う、とRichieからRandyの参加を拒まれたことが原因でした。
レコーディングはほぼ終わっていて、脱退したRandyのBassとBack Chorusはそのまま残されましたが、RandyのLead Vocalは差し替えられ、またアルバムジャケットのイラストのRandyの部分は犬の絵に差し替えられて、アルバムはリリースされました。
↓Album “PICKIN’ UP THE PIECES” POCO (1969)
↓Link: ♪”PICKIN’ UP THE PIECES” POCO (1969)
Randyの後任には、POCO創設時に同じくオーディションを受けていたTimothy B. Schmitが1969年に加入しました。
Pocoを辞めたRandyは、このあとRick Nelson and The Stone Canyon Bandに参加することになります。
次回、(2)Randy Meisner ③ に続く

