誰が「大いなるバビロン」に対する神の裁きを執行するかについては、聖書には明確な記述があります。
御使はまた、わたしに言った、「あなたの見た水、すなわち、淫婦のすわっている所は、あらゆる民族、群衆、国民、国語である。 あなたの見た十の角と獣とは、この淫婦を憎み、みじめな者にし、裸にし、彼女の肉を食い、火で焼き尽すであろう。 (黙示17:15,16)
この「淫婦」とは「大いなるバビロン」のことです。彼女を火で焼き尽すのは「十本の角と獣」と記されています。しかしギリシヤ語逐語訳であるKJV訳には次のように記されています。
And the ten horns which thou sawest upon the beast, these shall hate the whore, and shall make her desolate and naked, and shall eat her flesh, and burn her with fire.
彼女を火で焼き尽すのは「十本の角と獣」ではありません。下線部を直訳すれば、「あなたの見た獣の上の十本の角は」となります。ですから直接手を下すのは、獣ではなく「十本の角」なのです。多くの聖書翻訳がこの点で間違っており、それに基づく解釈も間違っています。
一連の聖書の解読に従えば、「獣」はローマ帝国の末裔である英米世界強国ですから、彼らが、彼らの信奉する偽りの神「人神キリスト」の産みの親であるローマ教皇庁を攻撃するはずがありません。ですから「獣」と「十本の角」とは、個別の政治勢力なのです。
では「十本の角」とはどの国、または国々なのでしょうか。