美術館へ行く。
25日までの企画展ファッションとアート 麗しき東西交流。
西洋ジャポニズムを見るとZARAとかH&Mで売ってるキモノガウンが欲しくなる。
服に閃きがあるのは本当に久しぶり。
パジャマに羽織る退廃的なガウンを探そう。
洋服を買うということに飽いてしまい同じ店にしか行かないので今時の流行にはとんと疎くなってしまった。
今年の冬の自分的テーマは映画『8人の女たち』(2002年)にでてくるような格好で暮らす、というもので、なるべく色鮮やかで簡素な服を着ていた。今年の春夏は思いの外はやく暑くなったので気持ちが追いつかない。
去年の春夏は日常的にジブリを取り入れるというテーマでシャンデリアのガラスや天然石を個人輸入してハウルのネックレスを自作したり、公式で買ったブルーサファイヤの色が気に入らなくて指輪を直しにだしたりしていたのでした。懐かしい。
美術館前のベンチで食べるなら焼き栗かパニーニだよな、と思いつつ妥協して買った焼き芋が思わず感動で唸るほど美味しい。
今まで安納芋やら鳴門金時やら食べてきたけれど、もしかしたら今まで食べてきた焼き芋のなかで一番美味しいかもしれない。
スーパーで一本200円なのに、この感動。一本を二人で分けたので、一人前たった100円でこの喜び。
「Вкусно!!!」
フクースナだよ、神の食べ物!
紅天使!なんだか特攻服のヤンキーみたいな名前も、その味を知った今となっては可愛い。
特別な店に行くでなく、沢山お金をかけるでなく、驚くような美味しさに出会うなんて奇跡だ。
せっかく観てきた企画展の感想とか、その日考えていたことが吹っ飛ぶくらい美味しい。
これだから人生は深い。

 

電子書籍が記憶に残らないので未だに紙媒体で小説やらを読んでいるけど、いかんせん片付かない。
ちょっとうたた寝していたら枕元に積んだ本が崩れ落ちてきたので反省。
とりあえず、そこにあった数冊を処分することに。

 

一冊目 森見登美彦 ぐるぐる問答 2016/10/25

森見登美彦氏初の対談集。

 

作品は面白いけれども作家は面白い人ではなかった。
別に比較する必要もないけれど万城目学の方が好き。
たぶん去年の秋に買って、その日の夜にさらっと読んで放置していた本。
猛烈に京都に行きたくなっただけで、つまらない本だった。
早く売りに行けばよかった。

森見さんってこんなに面白くない人だったっけ?と思って過去の森見作品に戻って

二冊目 森見登美彦 新釈 走れメロス 他四篇 2009/10/15

明治、昭和期の名作の森見さんによるパロディ。

まぁ元ネタがどれも名作なので小物感がでちゃって難しいよね、パロディ。
悪くはない。悪くはないけど、良くもない。
新釈ってからには独自の切り口が必要だと思うけど、そこまでの意欲作ではない。
こういうのを読むとホント『近代能楽集』は、とんでもない名作だよなぁっと改めて思う。
やっぱり、いまひとつ物足りないな森見登美彦。
ここはひとつ丁寧な文章が読みたいということで口直しとして

 

 

三冊目 中村文則 あなたが消えた夜に  2015/5/15

中村さん初めての警察小説。
ミステリとしてはそれほど面白い仕掛けがあるわけではないけれど流石の文章力で読ませる。
ドストエフスキーほど正面から神やら運命やらを語れない近頃の日本で勇敢にも思想性のある作品。
中村文則と伊坂幸太郎に栄光あれ。
でもまぁ警察小説というよりは純文よりで、ある意味ベタなラブストーリーでもある。
物語が光の射すほうへ向かおうすることで陳腐になってしまっている気もする。
三島の『音楽』が読みたくなった。

 

だいたい、あとがき最後に「共に生きましょう」って書くのはやめて。
小沢君に「歌おう!」って呼びかけられたときみたいに泣きたくなるから優しくしないで。

 

もっと暗い話が読みたいなぁということで

四冊目 井上荒野 虫娘  2014/8/27

虫娘 虫娘
 
Amazon

井上さんの本はホント特別いいことが書いているわけでもないし面白さもないんだけど、女性の悪意というか、底意地悪さ、生来の残酷さみたいなものを書かせると、とても上手いなぁと感じる。それこそ太宰とかが苦労して苦労して考え抜いた末に描いていたものを、ひょいっと勘だけで書いちゃうみたいな。そういう部分がいつか大化けするんじゃないかと期待して、いつも読んでしまう。この作品は『藪の中』的テラスハウスみたいな作品。

 

五冊目 絲山秋子 小松とうさちゃん 2016/2/5

 

 

うーん。あいかわらず巧い。でも、たぶんBL小説なんかではよくある話なんだよね。
ただ文芸書って思うと新しい。三浦しをんの得意技。
普段、サラリーマンファンタジーを読み慣れていない人が読むと、微笑ましいというか、おっさん同士の友達羨ましい可愛いっていう。
読みやすいけど、ここで手放しで褒めるから文学って時代に取り残されちゃうんだよなぁ。

さようなら、5冊。5冊捨てたら、また5冊買っていいよね。

読もう!

 

 

 

 

久しぶりー。

連休だねぇ。

私の住む街は過疎っているから、とっても静か。春宵一刻直千金っていうものね。うちの場合、遠くに小さく野球中継が聴こえる。

今夜もこれから数時間後にスカイプで遊びの計画をたてる。なぜスカイプ。
先月、買う気もないのにクラゲのようにショッピングモールを漂っていたら、見知らぬ奥様に、ねぇ、これどっちのバッグが良い?ときかれた。
「左ですかね」
「こっちなら?」
「それも悪くはないけど、やっぱり左ですかね」
つい適当に答えてしまったが、他にも客がいるのになんで私に訊くんだ、店員もぼんやりしてないでアドバイスしてやってくれ。
「ちょっと若すぎるかしら」
「一回り小さいほうが上品なカンジですね」
そうよね、奥様は頷くと本当にそのバッグの購入を決めてしまう。
けっこうな額の買い物なんだから、もっと慎重に選んだほうが良いのではなかろうか。
奥様と会釈して別れた後も、なんだかなぁと思いつつ再び彷徨うも、はたと気づく。
私のその日の買い物だって決め手は商品名である。
ステイオンバームルージュのリトルアネモネとウィンクグロウアイズのサクラモーヴ。
つまりはただのリップとアイシャドウなのだから家に帰れば使いさしの類似品が並んでいるわけで新商品といったところで革命的な進化などあるわけもないというのにアネモネとサクラという春らしさに惹かれて購入してしまったのだ。
浪費といえば浪費に違いないが時節相応であることは大事だ。
やはり奥様に夏物をすすめて正解であった。後付ではあるが。
そんなわけで今日は冬向きの重くて甘い香りを奥にしまって春夏向きの軽い香水を手前にだす。

春から秋口までは専らローズ系。今持っている香水は一番小さいものでも30mlの瓶なのでなかなか減らない。
本当は沈丁花とか鈴蘭とかいいよねぇ。欲しいよねぇ。菫もいいなぁ。もう字面だけで好きだ。
でも、つい買いすぎてしまうから手広く集めるのを避ける為にローズ縛りという厳しいルールを自分に科している。
さらに可愛く並べると、もっと欲しくなるので、なるべく瓶に興味を持たないようにしている。

全部ローズ系香水ではあるけれども海っぽかったり林檎っぽかったりするのでメモを貼り付けたり。
どれか使い切ったら次はミュゲ・ド・ロジーヌが欲しいなぁ

さむ~い。
日曜日は外でピクニックするほど暖かかったのに、今夜は雪が降るってホントかなぁ。

あの日は芝生で昼寝したせいで日焼けしてしまったんだよ。
藤沢駅でパン屋といえばマダムルージュなんだけど、あいにく日曜日はお休みだったので、私が今、一番気に入っているオーケーストアのパン屋さんで山ほどパンとピザを買う。
ホント、近頃スーパーのパン屋さんは侮れない。

美味しいし安いし、なんの不足もない。

 

あとは海へ向かって歩く。ひたすら歩く。


途中、火、水、木曜日が定休のカルツィーネ専門店にさしかかるも、両手にピザをぶら下げているので後ろ髪ひかれつつ素通り。


あとは海に向かって歩く。まだまだ歩く。


金、土、日曜日しか営業していないキビヤベーカリー手広工房が開いていたので、どうしても無視することができずにスコーンを買う。
スコーンは焼き菓子だから!パンじゃないし、持って帰って明日食べる予定だから!

 

しれば迷い、しらねば迷うパンの道。

 

もう、しばらくパン屋に行くのは休もう。

 

そう思ったはずなのに、今日もパン屋で胡桃パンを買ってしまった。
だって横須賀のパン屋さんは素朴で、それはそれで美味しいんだもん……。

おかずにスウェーデン料理『ヤンソン氏の誘惑』をつくる。
つまりはアンチョビ入りポテトグランタンなんだけど、今日の気分にはぴったり。

 

本日のお買い物 中古の図工室の椅子200円 

暑いっスね。
なんか気分は、もう残暑だから、いまさら梅雨明けとか言われてもなぁ。
もう飽きたよ、夏。
私は体力ないからポケモンとか無理。

 

今年の7月は暑いので髪を短く切ったよ。
茶色に飽きたので真っ黒な地毛に戻そうと思って。


美容院は散々だった。

「ばっさりベリーショートにして下さい」って言ったら「どれくらいのショートですか?」っていうから
「あの、とにかく短くしたいんです。短めで」と言っているのに「短くねぇ……」と思案げにされる。
美容師の彼女は限界まで傷んでいるロングのド金髪なので、まったく感性が合いそうにない。
早くも指名予約をしなかったことを後悔する。

もう帰りたい。

私はベリーショートが何cmくらいなのか知らなかったので「女優の大竹しのぶさんみたいなカンジで」と言い変えてみる。
本当はジーン・セバークみたいにしたかったんだけど、セシルカットと言うのは恥ずかしくて無理だった。
すると、その表現が拙かったのか「大竹しのぶさんねぇ。短くっていってもねぇ」美容師は気乗りしないらしい。
どうして、そんなにも不機嫌そうなんだ。
「曖昧なこと言ってすみません。お願いします」
私は見本に写真を持参してこなかった過失を認め、取り繕うように微笑む。
「ホント、フツーに短ければいいんで」
「短くっていってもプロなんで、いくらでも短くできるんですよ」
「そ、そうですよね~」
私は内心の動揺を隠すため微笑みを深くする。
ちょっと雑誌開いてみせるとかすりゃ解決なのに、今のっていう必要があったのかしら。
だいたいベリーショートはベリーショートでしょうが。
選挙前の蓮舫って言うべきだったの?
いつかの蒼井優って言えないのがいけなかったの?
技術職であってサービス業ではないみたいなスタンス?
「前髪はどうしますか?」
「……短く。眉よりは上で額の中ほどくらいで」
表現を、より具体的にしてみる。
「モンチッチみたいになりますよ?」と告げられる。
モンチッチ?モンチッチって、あの猿だかゴリラだか知らないけど、あの昭和のキャラクター?
それが事実でも、客に向かってゴリラになるっていうのは、そりゃどうなのよ。言い方として。
金美玲みたいに白髪になってもベリーショートを続けようと決意しているくらい真剣なのに。
一瞬、言葉を失ったことで、怯んだようにみえたらしい。
「どうしますか?本当に短く切っていいんですね?」
「え、ええ。どうせ、すぐに伸びますから短い分には構いません」
もう貴様の腕に文句があってもクレームは入れないと誓うから、黙って切ってくれないか。

ゴリラ上等じゃぁ! ささっと切れやぁ!
臆病な自尊心と、尊大な羞恥心をこじらせた結果、虎ならぬゴリラになっても本望だ。
と、そんな風にして念願のベリーショートになったのです。

 

周囲には好評で、自分でも似合っていると思うけどね、モンチッチ。

 

さて、一ヶ月も経つと気持ち伸びてきたので、この1cmを切る為、再びあの美容師と相まみえるのか。
店を替えるか~人を替えるか~アタシの頭を挿げ替えるのか~。助けて、ジャムおじさん。
途中、自分でバリカンを使うという案を思いついたものの周囲の大反対にあう。
もうナショナルにするかフィリップスにするか資料まで読んでいたのに。誰にも言わないで買っちゃえばよかった。
今から買うとさ、まったく頑固なんだから、また変なもの買って、いい年の女が~とかなんとか。

 

結局、自宅にあった鋏で適当に切ったら誰にも気が付かれず色いろな人にフツーに褒められたので自分で調節できるとわかる。
だよね~癖っ毛の髪型なんてそんなものよね。

 

髪は適度に整ってれば、それでいい。