勉強も飽きてきたんで、自作小説でもうpしようかと思います
まぁド素人の自己満なんで、パクリとかはご愛嬌ってことで
あ、厨二ですwww
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それは人々が神となり、神界で引き起こした『神々の黄昏』が終結してから、更に数百年後。
人々はその罪を咎められ、力を奪われた末に、神界から追放された。
人々は元いた世界へと戻り、そこで生活を続けていた。
だが、人々の中には奪われた力を持つ子供も産まれた。
彼等は力を持たざる者から、羨望とやっかみを込めて、いつしか『聖神』と呼ばれるようになった。
人界に在りながら神々の力を使役する者たちは、この世界における確かな戦力として存在していた。
Ep.1
《神で在り、人で在る者》
師走の寒空。
眼前に見上げるのは大きな校門。
その『王立オーディン大學附属教導院』と書かれた門扉をくぐる一人の男がいた。
真新しい黒と金の制服に身を包み、しかし緊張の色は見られない。
迷いのない歩みは、幾度となく通った道か。
彼は道行く途中で出会う教師らしき者たちを見ると礼をする。
すると彼等も同じ様に返礼をした。
彼等はこれが初めてではないように、一言二言と言葉を交わす。
「やあ、藤原くん」
「ご無沙汰しています、教授」
眼鏡をかけた初老の男が、彼に声を掛けた。
教授と呼ばれた男は彼と握手を交わし、
「今日が編入の日だったかな?」
「ええ」
そうか、と教授は頷き、
「それにしても、随分と面白い事をするものだよ。研究室に籠っていたって変わらないだろう?」
「自分としては、こちらの方が色々と社会経験が積めると判断した結果です。勿論、研究の方も手は抜きませんから」
いやいや、と教授は手を振り、
「利益より経験を取るとは、私のような貧乏人には解らない話だね。それとも、君には金銭的な心配はないんだったかな?藤原隼人くん。」
彼…藤原隼人は首を横に降り、言った。
「そういう訳ではないですよ。確かに心配はしていませんが…すみません、そろそろ時間のようなので」
「もうそんな時間かな?悪かったね、引き留めてしまって」
「いえ、こちらこそ」
そう言いつつ二人は反対の方向へと別れていった。
一年B組。それが彼が所属することになる教室だ。
この教導院は、神々の力を持つ子供達に、その力を教育する場だ。
そして、この様な教導院は全世界に設置されている。
この数世紀のなかで、ある程度の力は分類・体系化がなされ、難易度の低い力は『聖神』ならば誰でも使用できるようになった。
だが、それぞれに得意不得意もあり、一人一人の持つ特殊な固有の力などは体系化できていない。
この力は、様々な呼び方がされるが、教導院では一律で、体系化のされた力を『魔術』や『術式』、『魔法』などと呼び、固有の力のことを『超能力』や『神祇』と呼ぶようにしている。
その力を使うエネルギーとも云えるのが、《フォース》と呼ばれる原子だ。
フォースはそれ自体が世界の情報を書き換える力を持ち、事象を改変する。そして世界は、それによる全ての矛盾を許容する。
だが、このフォースは誰にでもあるものではなく、神々の力を持つ者にしか発顕しない。
則ち、このフォースこそが神々の力の源であるといえる。
更に、有名な家系や、力のある家系からはこの力を持つ者が出やすい。
神の力とも云える力を持つ者は各国の武力の象徴であり、確実な戦力だ。
そして、そんな事を思う内に、時間はやってきた。
彼はクラスの扉を開ける。
眼前に広がるのは四十人程の、クラスメイトとなるであろう者たち。
ひしひしと伝わる、明らかな敵意。
それは相手を品定めする狩人の眼だ。
教師の男が仮想黒板に白のラインで藤原隼人と書く。
「今日から編入してきた藤原隼人くんだ。みんな、何かあったら教えてあげること。いいね?」
はーい、などパラパラと返答がかえってくる。
「藤原隼人です。宜しく」
隼人が笑みを浮かべて一礼すると、何人かの女子がきゃあきゃあと少しざわめいた。
「えーと、何処か空いてる席は…と」
「ここが空いてますよ、先生」
人懐っこそうな男子生徒が自分の隣の席を示した。
「そうか、じゃあ、藤原くん、あそこでいいかな?」
「ええ。解りました」
隼人は示された席へと足を運んだ。
すると、早速その男子生徒が話しかけてきた。
「俺は早川・レオンハート。レオン、でいいぜ」
栗毛色の短髪で薄緑の眼をした男子生徒はそう自己紹介した。
身長は隼人よりは低いだろうが、それでも180cm近いだろうと予想できた。
体格も良く、相当に訓練していることが伺える。
「俺は藤原隼人。宜しく」
「隼人か。OK。ところで隼人、得意魔法は何だ?」
『超能力』や『神祇』などの固有スキルは戦闘における生命線とも言えるため、普通訊くのはマナー違反とされている。
しかし、体系化された魔法であるならば、得意不得意があるのが当たり前で、その程度を訊くのは別になんでもない。
「俺はあまり得意な魔法はなくてな。その代わり、不得意なものもないが」
「へー、『万能型』か。たまにいるらしいけど、羨ましいな」
口笛を鳴らしてレオンが言うが、当の隼人は首を振り、
「いや、『万能型』は裏を返せば『特に何が出来る訳ではない』ということだ。そんなに名誉なことじゃあない」
「そういうもんかねぇ」
「そういうもんだ」
チャイムが鳴り、HRが終わった。
と同時
隼人の席の周りに何人もの女子生徒が群れた。
「?!」
「おいおい隼人、モテモテじゃないかよ」
レオンが茶化すが、その声は隼人には届かない。
「ーーーーー!!」
チャイムの毎に、その波は生まれ続けた。
「…なんで、こんなことに…」
「まぁまぁ、それよりメシ喰おうぜメシ。な、隼人」
机に突っ伏す隼人に対して、レオンは人のいい笑みを浮かべて言った。
「レオン、気持ちは嬉しいが、俺より他に友達がいるんじゃないか?」
見ると、数名の男子が、こちらを…いや、レオンを伺い見ていた。
「ははっ、そのうち慣れるさ」
そう言ってレオンは笑った。
「…ありがとう」
「んな恥ずかしいこと言うなよ」
「この礼はいつか必ず…」
「えっ?いや、いいって、別に…まぁ、くれるってんなら…」
「いつか必ず、精神的に。」
レオンは数秒呆けた後、
「…お前も意地悪いなぁ」
そう言って二人は笑い合った。
そんな時だ。
「あっ、おい、静!お前も来いよ!」
レオンは今教室に入ってきた髪の長い女子生徒を呼んだ。
「もぅ、なによレオン。私今やっと委員長の仕事終わったとこ…」
その言葉が終わらないうちに、彼女は言葉を切った。
「隼人、コイツ俺の幼なじみの伊藤静っていうんだ。このクラスの学級委員長なんだよ。仲良くしてやってくれ」
レオンの言葉にああ、と頷く。
「藤原隼人。宜しく」
手を差し出すと、彼女はハッとしてこちらの手を握り返した。
「ええっと、い、伊藤静!です!よ、よ、宜しくね!」
言うなりなんなり彼女は凄い早さで走っていった。
「なんだよ、あいつ。折角隼人も返事したのにな」
「そういうものじゃないだろ」
「…ま、いいか。隼人はイケメンだから仕方ない」
「…俺がか?」
自分では良くて中の上かな、と思っている位だ。
「この教導院のなかじゃ上位に食い込むな、絶対」
そういうもんか、と思いながらも隼人は箸を動かした。
そして隼人は一つの空席を見つけた。
「なぁ、気付かなかったんだが、あの空席は誰の席だ?」
レオンは購買のパンを頬張りながら答えた。
「ああ、あそこは涼風の席だ」
「涼風?」
「色々事情があって結構欠席がちなんだよ。眼も恐いけど、悪いヤツじゃないよ。苦労人だ」
すると、教室に入ってくる一人の男がいた。
「お、噂をすれば。あいつが涼風だよ。涼風鳳仙」
「ホウセン?確か、三国志に同じ音の武人が居たと思うが」
藍色の髪を短く切った彼は、空席だった自分の席に腰を下ろし、弁当箱を取り出した。
「その通り。あいつは呂布奉先の子孫だな。って言っても、分流らしいけど」
なるほど、三国最強と謳われた呂布の家系となると、傍流であってもさぞかし腕が立つだろうと隼人は頷いた。
そして彼はおもむろに席を立ちあがった。
「おいおい隼人?」
「いや、挨拶するだけだ」
心配するレオンを横目に、隼人は鳳仙の方に歩を進めた。
眼の据わった彼の食べる弁当の中身は、彼の漂わせるキャラクターとの印象とのギャップの激しい色合い豊かなものだった。
「中々カラフルな弁当だな」
「…妹が作った弁当だ。それより、お前は誰だ。転入生か?」
そういう鳳仙の眼は鋭く隼人を射抜いた。
「編入生、だな。俺は藤原隼人。宜しく」
だが、彼の眼光をもろともせず、涼しい顔で隼人は答えた。
「俺は涼風鳳仙」
それだけを言うと、鳳仙は弁当に体を戻した。
「…地獄を見た眼だな」
そう隼人が呟くと、鳳仙はハッとし、勢いよく立ち上がると、彼の胸倉を掴んだ。
「てめぇ、何モンだよ」
「…さぁな」
隼人の眼は、冷たい眼だった。鳳仙はその眼を睨むと、舌打ちして手を離した。
隼人は制服を整え、自分の席へと戻っていった。
その後、隼人の席に群れる女子生徒はいなくなった。
『聖神』は、確かに戦力だ。
しかしそれは国家間にのみ適応されるものではなく、神界から人界へと堕ちてきた魔物に対しても同様だ。
フォースを持つ『聖神』たちは自国からの手厚いバックアップを得る代償として、その魔物を滅する義務がある。
たとえそれが教導院での授業中であっても。
唐突に、警告音が鳴り響く。
「おいおい、授業中に魔物かよ!!」
レオンが歓喜の声をあげる。
「一時中断で魔物退治か。大きさや量にもよるだろ。特に、強い魔物ならA組が討伐しにいくんじゃないか?」
隼人は冷めた口調でそう言った。
「いやいや、A組のヤツらはほとんどでてこねぇよ。あいつらは優等生だからな。みすみす戦力を削るより、力で劣る俺たちを数で押すようにしてんだよ、教導院ってシステムはな!腕が鳴るぜ!!」
すると、放送の音が鳴った。
『一年B組、C組の生徒は、至急校庭で討伐作業に当たって下さい。魔物の種類は「コカトリス」。繰り返します………』
「コカトリスだと?聖府認定Bランクの大物だぞ?!」
「んなヤツ仕留められるなんて幸運じゃねーか!」
レオンが興奮したように言う。
「そうじゃない!ここは教導院で、いくら『聖神』がいるとはいえ、聖府が莫大な予算をあげて作った施設だ!そんなところにコカトリスなんていう魔物が侵入するなんて考えられない!」
隼人が叫ぶと、レオンは水を打ったように冷静さを取り戻した。
「つまり、誰かが仕組んだってことか?」
「その可能性も、ゼロじゃないってことだ」
「どうする?先生に…」
「いや、今はこの場を切り抜ける方が先だ。まだ二、三年や他のクラスのヤツもいるとはいえ、早く仕留められた方がいい」
そして俺たちは校庭に向けて走った。
校庭では、既に何人かの生徒が交戦していた。
「なんだ…ありゃあ…」
レオンが顔をあげて呟いた。
そこには、体長20メートルはくだらない黒い鶏の顔をした烏がいた。
「あれがコカトリスだ。平均体長は10メートルだからこいつはかなりでかいな…」
「もしかして変異種か?」
「いや、変異じゃない。見た目は普通のコカトリスと変わらない」
口で確認すると、隼人は素早く魔法を発動した。
「その罪は炎。朱に染まる断罪の炎を以って、その罪を贖え…『燭罪』」
コカトリスの下から炎が沸き起こり、コカトリスの身を包む。
「レオン、さっさと終わらせるぞ」
「応よ!」
そう言ってレオンは眼に見えない速度でコカトリスとの距離を詰め、一撃を放った。
たった一撃を喰らっただけなのに、コカトリスは大きなその体を仰け反らせた。
「自己加速魔法と、硬化魔法で強化した拳による相乗効果か。中々繊細な術式の編み方だな」
加速による速度・慣性エネルギーを硬化した拳で打ち付けたのだ。いくらコカトリスでも、この一撃は効いただろう。
コカトリスは大きく嘶き、憤慨した様に両脚を地面に叩きつけた。
「まずいっ!レオンっ!戻れッ!!石化ブレスだッ!!!」
コカトリスの固有能力《硬石》。ブレスに含まれるフォースの種類は硬化。相手を石にする《神祇》だ。同じ硬化系統の石化の最上級である《Gorgoneion》程ではないが、喰らった相手は石となり、徐々に酸素を失い死に至る。
充分に危険な《神祇》だが、落ち着けば避けられないものではないし、効果が現れるまである程度の時間的余裕がある上、柔軟草や術式などで効果を打ち消すことも可能だ。
そんな時、一つの影が隼人の上を過ぎ去った。
「『創作術式:発動』」
鳳仙だ。
彼は両手に付けたハードナックル型の武装を発動した。
【術式解除:対コカトリス】
「『連撃:暁烏』」
鳳仙の武装が光を帯び、術式が正常に発動したことを示す。
一直線にコカトリスへと向かって行き、今まさにブレスを吐かんとしているコカトリスに初撃を当てた。
続く二発目も、三発目も。
その後も何度も何度もコカトリスに拳をぶち込む鳳仙。
コカトリスはブレスを吐くことすら出来ずに押し込まれていた。
「ァァアアァァアァアアア!!」
光の奔流はコカトリスを包み、最後に最大の威力を以って放出した。
しかし、それでもコカトリスは倒れない。
「んなっ…」
術式が終了し、致命的な隙が出来た鳳仙に、コカトリスのカウンターがキマった。
一撃で100メートル以上飛ばされる鳳仙。
コカトリスは彼を最初のターゲットにしたのか、彼の方へ近づいて行く。
「くそっ…」
隼人は小さく毒づいた。
彼の固有能力を使えば一瞬で事は済むだろう。だが、その能力は使用を固く禁じられている。
故に彼は自分に出来る術式の中でも早いモノを投じることで注意を向けようとした。
「その罪は雷。紫に輝く杭を以って、その罪を後悔せよ…『紫電杭』」
紫に染まる雷がコカトリスに向かう。
しかし、それより早くコカトリスへ飛来するものがあった。
それは、一本の矢だった。
だが、それは今までに見たどの矢よりも太く長く、一見すると槍の様にも見えた。
「【梓弓】ー『枯草』」
その矢を放ったのは静だった。
「静ッ!!」
声をあげたのはレオンだ。
静は煌々と輝く光の弓を以って、あの矢を放ったのだ。
「『神祇』か?」
「ええ。私の『神祇』はこの【梓弓】。ランク的には豪傑級だけど自分では神格武装にも負けないって思ってるわ。勿論、他にも矢の種類はあるわよ」
「それは心強い。穢れの御祓も出来るんだろう?何しろ神道の弓の名がついている位だ」
「ええ、勿論」
彼女の放った矢は、直ぐに隼人の術式を追い越し、鳳仙に襲い掛かろうとするコカトリスに直撃した。そして、その後を追うかの様に、振り向きざまのコカトリスの眼に隼人の術式による雷がぶつかった。
再びコカトリスが嘶く。
「無視してンじゃ…ねェッ!!」
ダメージから回復した鳳仙が術式を展開する。
「『剛拳:破城鎚』ッ!」
鳳仙の拳はコカトリスにクリーンヒットした。
しかし、それでもコカトリスは倒れない。
「くそッ…」
レオンが毒づく。
それもその筈だ。何しろいくら攻撃しても効果がない様な、そんな嫌な手応えなのだ。
このままでは、全員の士気が下がり全滅することも可能性としては十分にある。
そんな時だった。
「…ンだよ、久々に来てみりゃ、こんな雑魚に手間取ってんのかァ?B組C組の連中はよォ」
正門から堂々と歩いて来るのは一人の男。
制服を着崩し、髪は真っ赤に染め上げられている。
耳にも銀のピアスが幾つも下げられ、眼は獰猛な野生の肉食獣を彷彿とさせる。
「おい…なんでお前がここにいるんだよ…」
隣のレオンが小さく呟く。
「お前ッ!今まで停学だったんじゃねえのかよ!!榊原!!」
「ァアン?停学は今日で解除だっつーの。馬鹿なとこは最高に変わってないな、レオンハート」
榊原と呼ばれた赤髪の男は、コカトリスに眼を向けると、
「こんな雑魚が教導院に入ってきたのか。A組はどうしたよ?」
「…A組は不参加だ」
レオンが忌々しそうに答えると、榊原は大きく嘲笑した。
「ハァッハッハッ…A組呼んだら一発だろうに、院長のジジイの考える事はいつも最高に解らねーな、全く」
頭を抱えて嗤う榊原の背後から、コカトリスが攻撃を加えようとする。
大きな嘴を拡げたその時、
「【灰は灰に。塵は塵に。】」
榊原の唇が呪を讀む。
それは、滅びへの賛歌。
そして、死への鎮魂歌。
「【総てを燃やし尽くせ。】」
「【出顕しろ。】」
「【魔女狩りの王よ】」
榊原の周りから炎が溢れだし、コカトリスを包んで行く。
炎は集まり、一つの大きな形を作り出す。
それは、炎の轟音を咆哮とする、魔女狩りの王の姿だった。
コカトリスは身悶え、しかし何の手だてもなく、文字通り灰も塵も残さず消えた。
「俺の邪魔するヤツは、最高にぶっ潰すぜ?ァアン?」
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はい、厨二でしたね
感想とかあったらまぁコメ下さい
こんな感じで、出来たら続けて行きたいと思います