俳句を詠み始めてからというもの、事物にこまごまとした目が向くようになった、ような気がします。俳句も短歌もというつもりでしたが、このところ短歌が低調になりがち。

 

 うれしかったのは、「夏井いつきの一句一遊」で水曜日枠に撰んでくださったり、銀曜日枠に撰んでくださったりしたことでした。頑張ろう。

 

 夏井いつきの一句一遊

銀曜日(山椒の実)

 

湾刃のごとし山椒の実を噛めば

(湾刃:のたれば)

水曜日(漢字シリーズ・「好」)

 

経過良好とてこの髭も木の芽時

 

 自選(上記以外で)

バス降りる派遣の人の靴の蟻

 

9/1

からっぽの九月朔日無味無臭

蹉跌より歌出るらむ法師蝉

空港の灯を眼下にや律の風

 

9/6

バス降りる派遣の人の靴の蟻

 

9/7

あの一語絡まる喉へ新酒かな

 

9/9

小気味好き赤みちみちと山椒の実

山椒の実かりりとひくすじ雲からり

(山椒の実、で採用されなかったものの供養として)

 

9/14

手を止めて雨の匂いも秋づいて

ゲームさえネットの片手間秋嵐

 

9/15

まだ眼鏡汚れてただけ初紅葉

 

9/17

今日という今日は飲むのだ螻蛄も鳴く

普段なら香水も気にならねども

 

9/21

君は杜甫引いて好雨と言う落花 

好きと書き消すドリルかな道真忌

(好の字のお題の供養句です。杜甫は、すこしがちゃがちゃしすぎたかな・・・)

 

9/22

秋雨のピツィカートする傘の下

 

9/26

酒よ酒酒よ酒よ紅葉且つ散る

 

9/28

秋薔薇や七十年の御代なりき

 

9/30

三日月やひるの朱みを火照らせて

 

しかし、酒多いな。飲みすぎかもしれません。