先月、勉強しなきゃいけないことが多い、
 と言いながら現実生活のやるべきことの
 多さに負けています。
 とはいえ今月はどちらかといえば
 俳句の月となったのでした。

 

 自選

 気血水蝉に吸われし昼七つ

 

(6/26 夏井いつきの一句一遊 兼題・夏の果投稿分)

夏果てつあと何本か回し飲み(火曜日;凡人を目指す部)

 

下生えの濡るる雑誌や夏の果(撰外)

果つるとも延長戦あり今の夏(撰外)

 

無鉄砲にも詠み始めて数日での投句だったのでした。

 

なお兼題「蛍」は全没だったのですが、ここに供養。

 

子に蛍君らごはんはまだかいな

微風重く川せせらぐに蛍舞

宵蛍沢村栄治に言付けを

 

こう今見返すと、少ししょうもない感じがしますね。

 

7/7

茎食はる薔薇や腹減るツーピース

 

7/8

星落つる空のみ澄みし盛夏かな

 

この日凶弾に倒れた人がいましたね。

 

7/11

ドクダミに決戦強ゆべし除草スプレー

 

7/12

青山を雲食い尽くし野に二人

 

7/13

膝に傷タピオカ地球と回し飲み

 

ある俳人の方が季語とするなら夏であろうとブログで仰っていてよんでみましたが、たぶんまだ歳時記に載っているわけではないのでしょう。

 

戻り梅雨常世の味はジューシーか

 

数日前の件から。

 

7/17

体育の音運び来る風涼し

夏空の底抜け赤児の足音や

病み人の指数関数夏を衝く

 

7/22

大きさは力なるらむ揚羽蝶

 

7/25

雲の峰ぬうらり沼のはた一人

 

7/26

山椒の実挽いた所為なりこの涙

山椒の実挽く夕映えや里しづか

本年のジンも美味かろ山椒の実

 

これらは一句一遊の兼題「山椒の実」に、詠んだものの投句はしなかったものです。

 

街燦々午後は梅酒にしちゃおうか

夏の音たゆたう夕べの舞台跡

向日葵の山河や国も破れまじ

 

7/27

夏草や庭で大衆団交し

苦瓜やお前もひどく渇くだろ

汗三斗背油も干す若さかな

 

長く歩いていたら足までひどく焼けてしまいました。

 

7/30

香炉峰と洒落て打たれし蝉時雨

気血水蝉に吸われし昼七つ

蝉の編む声の人取り網幾重

昼寝どこ家守のごとく離れまじ

 

池田澄子先生の全句講評講座に参加したあと何やら創作意欲が沸いたところ、蝉の鳴き声やら暑いやらでとてもけだるかった日。

 

7/31

身も膨れいやあ困った山椒の実

 

すでに山椒の実は一句一遊には投句済なわけですが、こちらはその後で詠んだもので、雑詠として。