第二回調停が終わり残すは家の売却についてだけになった。この段階で俺は自己破産をすることがほぼ決定したため、探偵も雇えなくなってしまった…
確たる証拠がない状態だったが弁護士に不倫については話すのか?と聞かれた
もし、不倫について調停で話さないのであれば、向こうの親族にも話さずに墓まで持っていくことになる。が、話しても否定されたらそれで終わりだし1度言ったら引っ込められないから、しっかり考えてくれ
と言われた…
こんな状況でも、妻の事を嫌いになれない俺は馬鹿なのだと思うが妻の事が忘れられない…
だから妻には不倫の事を話さないとしても、慰謝料をもらえないとしても良いと思っていた。
その代わり間男には地獄を見せたい気持ちが強かった…
でも、現実はそんなに甘くない…
法律上、不倫(不貞行為)の慰謝料請求はS○Xをしたかどうかで決まるらしい。
しかも、その確定的な証拠が必要
例えば2人でホテル(ビジネスなどはダメ)に出入りしている写真や、お互いの裸の写真。それを裏付けるやり取り等が無ければならないとのこと…
俺はそれに近いものはあるものの、やり取りは実名ではなく、しかも、やり取りはチャットと通話を平行して行われていたため一方的な言葉の羅列のようになっていた。
更には自分で証拠をつかもうと思っても、ボイスレコーダーやGPS、更にはスマホやパソコンをロックを解除して勝手に見るのもダメ…
自分でも尾行して証拠を撮ろうと思ってもバレたらストーカー禁止法に触れてダメ
そもそも幼い息子が居るなかで尾行なんて出来るわけがない。
事実上これ以上証拠をつかむのは不可能だった…
慰謝料と言う形でちゃんと償ってほしいという思いと、早く調停を終わらせて息子と平穏に暮らしたい…
その二つの思いが頭のなかでグルグルと回っていた。
そして、第三回調停で1つの決断をするのだった…