受験勉強をしていると、「勉強したのに、いざその範囲の問題が出題されると解けない」と感じることは多々あるでしょう。

 

その原因は勉強した内容の理解度が浅いからです。

授業を聞いたり、参考書を読んでいる時点では「なるほど、なるほど」となっていても、学んだ情報を自分の頭の中で整理できていないのです。

 

ではどうするべきなのか。

 

当塾でもおすすめしている勉強方法ですが、

勉強した内容を自分の口で説明してみる

という方法が理解度を深めるためにとても有効です。

 

例えば英文法の関係詞について授業や参考書で勉強したとしましょう。

 

勉強した後に、自分の口で下記のようなことを説明できるか確認してみてください。

 

  • 関係代名詞とは(who, which, that, what, whoseの違いなど)
  • 関係副詞とは
  • 関係代名詞と関係副詞の違い
  • 関係詞の非制限用法とは
  • 複合関係詞とは など
 
「関係代名詞は前に出てきた名詞(先行詞)を後ろの文(従属節)とつなげて説明するために使われる代名詞です。
先行詞が人の時はwho、人以外の時はwhich、thatは両方で使うことができます。
whatは...どのように使うんだったかな??」
 
のように、口に出して説明してみるとつまづくポイントがあるはずです。
その部分が自分の中で整理ができていない部分なのです。
 
自分自身が理解していることは口に出して説明することができますし、理解できていないことは説明することはできません。
 
何を理解できていて、何を理解できていないかを判断するためにこの勉強方法はとても効果的です。
 
 
苦手な単元や、勉強したのにイマイチ理解できていないという単元などで是非実践してみてください。
 
 

受験生のお子様をお持ちの方だと

  • 受験生なのに本当に勉強してるのかな?
  • 勉強しているところをあまり見ないけど...

というお悩みを一度は抱えたことがあるのではないでしょうか?

 

 

そのような時に

「ちゃんと勉強してる?」「もっと勉強しなさい!」

と言いたくなってしまいますよね。

 

 

これは非常に難しい問題だと考えています。

お子様が自分の見えないところできちんと勉強している場合と、そうでない場合があるからです。

 

 

お子様が自分の見えないところできちんと勉強している場合

「勉強しなさい!」と言われると、せっかく頑張っていた気持ちが削がれてしまい逆効果になります。

頑張っているところに「もっと頑張れ!」と言われたら誰だってムカッときますよね。

まさにその状態です。

 

 

勉強をきちんとしていない場合

多少厳しいことを言いながらお尻を叩いてあげる必要があります。

ただし、この時に「よその〇〇君は何時間頑張ってるから」といった他人と比較するような言い方は避けるべきでしょう。

 

 

このきちんと勉強しているかどうかの見極めがとても重要であり、

保護者の方でも正確に見極めることが難しいのです。

 

 

例えば、下記のような勉強方法をする受験生も少なくありません。

問題を解いたり集中してやる勉強は学校と塾でやり、家ではベッドでゴロゴロしながら単語帳や暗記系の勉強をする

(実際に私がこのようなやり方で勉強をしていました)

 

このような勉強方法だと保護者の方からすると『家にいる時はいつもゴロゴロしているな〜』というようにも見えてしまいます。

息抜きでスマホまで触り始めるとさすがに「ちゃんと勉強しなさい!」と言いたくもなってしまいますよね。

 

でも受験生からすると

「やるべき勉強は学校と塾である程度やってきて、家ではリラックスしながら暗記系の勉強をしているんだ」

と考えていたりもするのです。

 

 

ここのギャップが生まれることで、最悪の場合は喧嘩にまで発展してしまいます。

 

 

では、どうするべきなのか。

まずは下記の2つから取り組んでみることをおすすめします。

  1. 具体的にどのように勉強をしているのか確認する
  2. スマホを触る時間を減らす、制限する
 
まずはお子様がどのように勉強を進めているのかを確認してみてください。
  • 『勉強しなさい!』って言いたくないから、学校と塾と家でどのように勉強を進めているのか教えて?
  • 家ではベッドでゴロゴロしながら勉強をしているように見えるけど、演習系の勉強は塾の自習室でできてる?
のように落ち着いて話をすることが大切です。
 
もちろんお子様の言っていることがすべて完璧にできているわけではないでしょう。
それでも、まずはどのような考えで勉強しているのか自分の口から言ってもらうことでお互いの認識を合わせることが大切です。
 
 
次に、スマホを触る時間を減らす、制限することです。
それはたとえ息抜きの時間であってもです。
 
一度スマホを触ってしまえば、なかなかやめることはできません。
それは大人でもそうですよね。
 
現在の受験生はスマホとの付き合い方を制するかどうかが受験の合否に大きく直結してきます。
 
 
そのため、例えばですが下記のようなルールを作ることが大切です。
  • 受験生の間は夕食後と寝る前の1時間だけスマホを触ってOK
  • 勉強中はスマホは別の場所に置いておく
などです。
ここら辺は自分のご家庭やお子様の状況に合わせてルールを作っていくと良いです。
 
そして、そのルールに保護者の方も一緒に付き合ってあげることが理想的です。
 
そうすることでお子様に一緒に頑張っていると感じてもらうことができますし、
もしお子様がルールを破っているのを見つけたら「みんな協力しているのに自分がルールを破るのは良くないのでは?」という言い方で注意ができますよね。
 
 
このようにスマホを触る時間を減らすことができれば自然と勉強する時間も増えていきます。
勉強する時間が増えれば「受験生なのに勉強していないように見える」もなくなってくるでしょう。
 
 
ぜひ意識してみてください。
 

大学受験に限らず受験を成功させるためにはブレないことが大切です。

 

「ブレない」とはどういうことかと言いますと、『やるべき勉強を徹底的にやり続ける』ということです。

 

 

参考書を例に少しお話ししていきます。

 

最近の参考書は有名どころであればハズレというものは基本的にはないと考えています。

 
あとは受験生自身が使ってみて見やすかったり、解説が分かりやすかったりといった相性が良いものを選べば問題はありません。
そして、その一冊を決めたら完璧になるまで徹底的にやりこむべきなのです。
 
しかし受験生にもなると、周りから嫌でも様々な情報が耳に入ってきます。
  • 「〇〇大学を目指すなら、△△の問題集は必須らしいよ!」
  • 「どこどこの塾の先生はこの参考書をやらないといけないって言ってたよ!」
  • 「学年で一番賢い〇〇君はこの問題集をやっているらしいよ!」 など
 
このような情報が入ってくると、せっかく自分に合った参考書を選ぶことができていても違う参考書に手を出してしまったり
複数の問題集を同時並行で進めて、結局どれも完璧にはならなかったという受験生が非常に多くいます。
 
 
例えば、数学の参考書といえばチャートが有名で難易度は
赤チャート>青チャート>黄チャート>白チャート
のようになっています。
 
そしてネットでこれらのレベルについて調べてみると
「東大や京大志望なら黄色か白はやって、その後に別の問題集をやらないといけない」
と書かれていることもあります。
 
しかし実際は青チャート一冊だけで東大に合格した人も少なくはありません。
 
結局のところ、その参考書や問題集をやりこむことで自分が何を学ぶことができたのかというが大事なのです。
それでも多くの受験生は「どの参考書がいい」「問題集を何冊終わらせた」のようなところに視点がいってしまい成績が伸びずに苦労してしまうのです。
 
 
私自身も、有名どころで自分に合った問題集を選び、それを完璧にマスターすることができればほとんどの大学に合格することは可能だと考えています。
 
 
大事なことは周りの言葉で影響されず、ブレずにやるべき勉強をやり続けることです。
 
これは受験生だけでなく、保護者の方も頭の中に入れておいていただければ幸いです。