目を覚ますと私の正面に天井があった。
視界の端でぶら下がる蛍光灯の吊紐の横で
燈色の明かりがぼんやり見えるのは、
カーテンの狭間から差し込む朝日に
光が負けているからだ。
もう朝か、と
唇だけで独り言を呟いた。
私は上体を起こし、傍らの小さなデジタル時計を見る。
時刻は6:66。
7時に目覚ましをセットしておいたのだけれど、
どうやら目覚まし時計が起きてないらしい。
「…ぉーぃ、起きろー」
私は時計の頭をポンポン叩いた。
液晶板にカラフルなバックライトが灯る。
表示されている時刻が7:06と6:66とに
チラチラと移り変わる。
なかなか現実の時間に戻ってこない時計の為に、
私は窓際に置いてある彼の「好物」を手に取ろうとして…
携帯の目覚ましコールで目が覚めた。