灯台の街へ行くなら、何か光る物を忘れずに。 -20ページ目

目を覚ますと私の正面に天井があった。


視界の端でぶら下がる蛍光灯の吊紐の横で

燈色の明かりがぼんやり見えるのは、

カーテンの狭間から差し込む朝日に

光が負けているからだ。


もう朝か、と

唇だけで独り言を呟いた。


私は上体を起こし、傍らの小さなデジタル時計を見る。

時刻は6:66。


7時に目覚ましをセットしておいたのだけれど、

どうやら目覚まし時計が起きてないらしい。


「…ぉーぃ、起きろー」


私は時計の頭をポンポン叩いた。

液晶板にカラフルなバックライトが灯る。

表示されている時刻が7:06と6:66とに

チラチラと移り変わる。


なかなか現実の時間に戻ってこない時計の為に、

私は窓際に置いてある彼の「好物」を手に取ろうとして…




携帯の目覚ましコールで目が覚めた。