lightcherryのつぶやき -4ページ目
5月7日、10円玉の京都宇治、平等院に藤の花を見に行って来ました。
ときの権力者、関白藤原道長が左大臣源重信の婦人から譲り受けた別業をその子頼通が、永承7年(1052)にこれを仏寺に改め、平等院としました。永承7年は末法初年に当たるとされ、末法思想が貴族や僧侶らの心をとらえ、極楽往生を願う浄土信仰が社会の各層に広く流行していました。その翌年の天喜元年(1053)には平等院の阿弥陀堂(鳳凰堂)が落慶し、堂内には、平安時代の最高の仏師定朝によって制作された丈六の阿弥陀如来坐像が安置され、華やかさを極めたとされています。約1000年前に建立された建造物や仏像が今に伝えられ、世界遺産にも登録されております。
当日はいいお天気で、汗だくになりながらカメラを構えました。平等院の藤は房がとても長くてまっすぐ下がっています。今まで見た中では一番長くてまっすぐでした。長さも揃っていて、見事でした。
藤棚の真下には入れなかったのですが、少し覗き込むように下から藤を見上げると一瞬周りが全部薄紫の霧の中にいるようでした。これはやっぱり長い房のおかげです。異空間にワープしたかのような気分にしてくれました。太陽の陽射しに映える藤も、幻想的な藤もどちらも美しかった。やはり藤は、魅惑的でした。

