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【金色の野辺に唄う】 あさの あつこ 久しぶりに読んだあさのあつこさん。 昔に【福音の少年】を読んで以来かな。 (有名な【バッテリー】は読んでない) あさのあつこさんといえば、若い人が読む本かなと何となく思っていたのですが、重松清さんが帯を書いていたので手に取りました。 90を超えた老女・松恵の亡くなる数日間の物語。 かつて松恵に救われた過去を持つ、曾孫の東真、東真の義母・美代子、花屋店員・史郎、松恵の娘・奈緒子の視点から描かれています。 偶然にも最近読んだ本が人の生き死についての本だったので、なんだか繋がっているようで面白い。 当たり前だけど、皆それぞれに色々な人生を生きていて、心の中は自分以外にはわからない。 「100年近くを生きれば、すべて枯れ、悟り、遺す思いもなくなり、身軽に旅立てるとばかり信じておりましたが、どうしてどうして、人間って簡単に軽くはならないようです」 「人は案外に、多くの秘密や隠し事をしまいこんで一生を終えるのかもしれない。満たされて思い残すことなど何ひとつなくて、凪のまま逝ける者なんていないのかもしれない」 いつかくる旅立ちの日に心穏やかに逝けるように、毎日大切に生きていきたいと思いました。 ※金色の野辺送り、初めて知った言葉です。 自分だけの秘めた思いだったからこそ、その人を見送る時の特別な情景を想像するとじんわりとくるものがありますね。 #金色の野辺に唄う #あさのあつこ #読書の記録 #装丁が素敵 #おすすめ本 #本が好き #本が好きな人と繋がりたい

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